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取り外せるモジュール型コントローラーが楽しい! Windows 11搭載のポータブルゲーミングPC「AYANEO 3」を試す(2/3 ページ)

天空が2025年3月に中国AYANEO製ポータブルゲーミングPC「AYANEO 3」の取り扱いを発表してから、ようやく編集部にもAYANEO 3の実機が届いた。「モジュール式コントローラー」というユニークな機構を有する同機を、遊びだけでなく仕事にも使えるか検証した。

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 本体についてもう少し見ていこう。インタフェースにUSB4×2基、OCuLink、3.5mm ヘッドセットジャック、microSDメモリーカードスロットを搭載する。電源ボタンは指紋認証一体型なので、ログイン時にソフトウェアキーボードを呼び出して、PINやパスワードを入力する手間を省略できる。

 背面には「トリガーストローク変更スイッチ」を搭載する。上げればRT/LTボタンのストロークを浅く、下げれば深くできる。例えば、シューティングゲームでは浅くして連打しやすくし、レースゲームなどでは深くしてアクセル操作しやすくするといったことが可能になる。


トリガーストローク変更スイッチの位置が上にあると、ストロークは浅くなる

下にあれば深いストロークを得られる

 カスタマイズ可能なRC1/LC1ボタンも背面に搭載する。

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背面には両側にカスタムボタンを備える

コントローラーの取り外しが楽しい


オプション品のモジュール式コントローラーとAYANEO 3。なお、コントローラー収納ボックスは、画像のクリアブラックの他、ホワイトカラー版も付属していた

なぜかコントローラー収納ボックスがもう1つついてくる

 まずは、コントローラーを物理ボタンで取り外してみたい。長押しで左右のモジュール式コントローラーが同時に浮き上がる。

ボタンを長押しすると「ピポッ」という電子音と「ガチャッ」という機械音とともにコントローラーが飛び出す。なお、音は派手だが精密機器なので、できるだけ本体が水平になるような場所に置いてこの操作をしよう

 あとは好みのモジュールを取り付けるだけだ。

 コントローラーモジュールは、ピンでお互いの信号をやりとりし、どのタイプが取り付けられたかを識別する。そのため、取り換えた後にこれといった設定をする必要がないのがありがたい。


コントローラーを交換すると、このように自動的に認識する

 モジュール式コントローラーは全部で4組だ。本体に取り付け済みの「標準搭載モジュール(導電性ゴム)」と、オプション品の「標準モジュール(マイクロスイッチ採用)」「タッチパッドモジュール」「6ボタンコントローラーモジュール」だ。


クリアブラックカラーの収納ボックス

コントローラー収納ボックスには、このようにモジュール式コントローラーが並ぶ。順序よく収納したいのであれば、到着後すぐに写真を撮っておくと良いだろう

ボタンを外す器具は、AYANEO 3本体に付属するので、ここに一緒に収めておきたい

 オプション品のマイクロスイッチ採用標準モジュールは、標準搭載のものより反応速度が速いため、FPSなどでの操作に向いている。


マイクロスイッチ採用標準モジュール

 タッチパッドモジュールは、RPGやオープンワールドなどでキャラクターの移動をスムーズに行える。


タッチパッドモジュール。なお、このコントローラーを装着しても、デスクトップ上でマウスカーソルを動かせる

 6ボタンコントローラーモジュールは、格闘ゲームをプレイするのに良いだろう。


6ボタンコントローラーモジュール

 とはいえ、必ずしもそれぞれのゲームが、用意されたモジュールに完全対応(使いやすい)というわけではない。モジュールを装着した後にゲームを起動してみて、動くかどうかを試す必要がある。

 「4組」と説明したが、これらはセットにする必要がない。つまり、「タッチパッドモジュールの十字キータイプと標準搭載モジュールのABXYボタンタイプを装着する」「6ボタンとタッチパッドモジュールの十字キータイプを組み合わせて装着する」という使い方が可能だ。プレイしやすいように組み合わせられる。

 また、ABXYボタン、ジョイスティックキャップも取り外せる。これは、モジュールの向きを逆にしたり、ABXYの位置を日本式(Nintendo Switch方式)に設定したりしたときに、ボタンの位置や向きを修正するためのものである。

 ジョイスティックキャップは、好みの感触や大きさのものに取り換えられるよう、オプションのモジュールセットに2組付属している。


ABXYボタンを取り外したところ

正式名称は不明だが、このピンセットのような金具で挟んで取り外す。それほど力を入れて挟む必要はない

ジョイスティックキャップも外せる

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