デメリットだらけでも吸い寄せられてしまうのは仕方ない「iPhone Air」の魅力:あのペン・ボード・ガジェット(4/5 ページ)
Appleから新たに発売された「iPhone Air」は、スリムで割り切ったスマートフォンとして、どのような魅力があるのでしょうか。refeiaさんが試した結果はいかに?
使い方によっては気になるモノラルスピーカー
本機の目立つ弱点の1つとして、ボディーの下側にスピーカーがないことが挙げられます。実際に使ってみると、縦に手で持って音声コンテンツなどを聞くときにはほぼ違和感なく、音声もクリアで聞き取りやすいです。ですが、音楽を聞くと、他のモデルほど低音が出ていないことは分かります。受話側のスピーカーだけでよくやるな……と感心はするのですが、限界は限界としてあるようです。
気になりやすいシチュエーションの筆頭が、横持ちで利用する時です。音質自体は縦持ちと変わらないですが、画面の片側から音が鳴っているのに違和感を覚えやすいです。
その次に気になりそうなのが、最大音量がそれほどでもないことと、音量を上げていくと早めに高音が耳を突く感じになってくることです。
iPhoneに代表される最近のスマホ上位モデルは、音量も音質もなかなかのもので、ちょっとしたポータブルスピーカーみたいな使い方が許されていました。本機は、騒音のある環境で使ったり、手元より離れたところに置いて聞いたりしたいときには、本体スピーカーだけでは十分でないと感じるかもしれません。
もっと注目されてほしい反射防止性能
個人的に注目したいのが、画面の反射防止性能です。スマホの画面が屋外で見づらいのは、明るい空が画面に反射するからです。最近のスマホ上位モデルは屋外での画面輝度をビカビカに明るくすることで、それに打ち勝とうとしてきました。
本機を含むiPhone 17シリーズはキズ防止に優れた「Ceramic Shield 2」を採用していますが、同時に反射防止性能もアピールされています。iPadやMacBookでは以前から低反射な画面が採用されており、スマホでも「Galaxy S24 Ultra」などで採用されています。iPhoneにはいつ来るだろうかと注目していましが、最新世代でついに訪れたようです。
実際に画面を見比べると、強い反射防止というわけではないようです。表面処理の耐久性の要求などがあるのでしょう。
実際にはフィルムを貼ってしまうため生の画面の表面処理は関係ない人も多そうですが、この価値観に響くところがあるならば、低反射加工(アンチグレアではない、光沢で低反射)のフィルムも試してみてほしいです。今はまだ耐久性に課題がありますが、多少古いスマホでも屋外で画面が見えるようになり、屋内ではさらに画面が見やすくなります。
Apple Intelligenceは今のところ相変わらず
2025年のiPhoneシリーズの発表ではApple Intelligenceにはほとんど触れられず、Neural Engingeが向上したことと、GPU内のNeural Acceleratorがアピールされました。通話スクリーニングやAirPods Pro 3のライブ翻訳などは進んでいるものの、Siriは賢くないままです。
iPhone 17シリーズの発表から見るに、この世代では今大きく変化できることに集中して、今後大きく発展させる予定のApple Intelligenceの進化までの間をつなごうとしているように見えます。何だかんだでAppleの後出しは、「実用的なものは我々が最初に作った」と言わんばかりにガッツリやってくれるので、そのときを楽しみにしておきたいです。
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