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バッテリーレスのポータブルゲーミングPC「GPD WIN 5」の実機を見てきた “3つの世界初”に価値はある?(3/3 ページ)

天空が、中国GPDのポータブルゲーミングPC「GPD WIN 5」の取り扱いを開始した。同機の最大の特徴はバッテリーを内蔵しておらず着脱式にしたことだ。発表会には実機も展示されていたので、その他の特徴や短いながらもハンズオンの様子を紹介する。

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展示機をじっくりチェック

 GPD WIN 5本体を片手で持ったところ、7型ディスプレイを搭載する機種にしては軽いと感じた。バッテリーを着脱式にしたおかげだろう。


このサイズのゲーム機としては軽いと感じた

 下部にはUSB 3.2 Gen 2 Type-CポートとMini SSDスロット、右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、上部には左からUSB4、DCポート、USB 3.2 Gen 2 Standard-Aポート、3.5mmヘッドセットジャックが並ぶ。ところ狭しと並んだ排気口が特徴的だ。


本体下部。USB 3.2 Gen 2 Type-Cポートが見える

本体右側にはmicroSDメモリーカードスロットを搭載する

本体左側には特に何もない

上部には排気口が並ぶ。稼働時にはここから大量の空気が排出され、「ああ、中を冷やしているんだなぁ」と感じながらプレイできるだろう

Mini SSDスロットにフォーカス。SIMピンのようなものを使って開ける仕組みだ

180W出力できるACアダプター。サイズは大きめだ

 背面には給気口の他、トリガーボタンの押し込みの深さを切り替えられる背面ボタンや、着脱式バッテリーを装着するスロットが見える。

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本体背面

バッテリーはこのように装着する。最初のうちは難しく感じるが、バッテリー上部にあるラッチの仕組みを理解すれば、すぐに慣れるだろう

バッテリーと接続する専用ケーブル

こちらはGPD WIN 5本体と接続する側。先日開催された東京ゲームショウのデモ機として使ったところ、ケーブルの接続が甘くなってしまったため、中国GPDでケーブルの仕様を変更しているところとのことだ

 GPD WIN 5をデスクトップに変えてくれるのが、このスマートドックだ。フットプリントがあるので、利用時は広めのデスクスペースが必要になりそうだ。


スマートドック

スマートドックがあれば、マウスやキーボード、ディスプレイなどを接続して、GPD WIN 5をデスクトップPCのように使うことができる

スマートドックにGPD WIN 5を接続した状態

その状態で裏から見たところ

 スマートドックがあれば、予備の着脱式バッテリーを充電しておくのにも役立つ。GPD WIN 5に1台付属するが、2台目、3台目と購入しておけば、外出先でバッテリー切れを起こすことはないだろう。なお、バッテリー着脱時は本体への給電が途切れるため、必ずシャットダウンしてから行おう。


スマートドックに電源を接続したうえで載せておけば、着脱式バッテリーを充電できる

 プレイ中の画面は滑らかでカクツキなどか見られず、快適そうだ。DTS:Xオーディオを採用した2Wのウルトラリニアスピーカーユニットを2基搭載しており、音質も良好だった。


デモプレイを見せてもらったが、「よく動く」と感じた

音量調整ボタンは、右側の下にある。その上にはソフトウェアキーボード呼び出しボタンや光学式フィンガーマウスも見える

 山田社長は「(本体価格が)30万円超ということで、高いと感じるかもしれないが、外付けGPUを買わずに済むこと、処理能力が高いプロセッサや大容量ストレージを搭載していること、デスクトップとポータブルで使えるという付加価値の高さを考えると、妥当性があるのではないか」と語っていた。

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