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14型OLED×2画面で実質20型相当のビックサイズ! ASUSの2画面モバイルディスプレイ「ZenScreen Duo OLED MQ149CD」を試すモバイルディスプレイの道(3/4 ページ)

ASUS JAPANから、14型の有機ELディスプレイ2台を備えたデュアルモバイルディスプレイが発売された。実機を細かく見ていこう。

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4つの表示モードを利用可能 切り替えも簡単

 では実際に使ってみよう。本製品はHDMIおよびUSB Type-C接続に対応するが、USB Type-Cポートは合計3基も搭載している。このうち1基は電源供給専用で、残り2基はディスプレイ信号の伝送に対応するが、表示モードによっては接続先ポートが限定される場合もある。ひとまず2番目のポートを優先的に使うとよさそうだ。


USB Type-Cポートは3基並ぶが、最上部のポートは電源供給用なので2番目もしくは3番目を使うと良い

 本製品は2画面を活用するために、4つの表示モードを備えている。製品ページでの表記とOSDメニュー上の呼び名、さらに取り扱い説明書での呼び名がそれぞれ微妙に異なるため、併記する形で紹介する。

 まずはMirror (複製)モードだ。2つの画面に同じ内容を表示するモードで、本製品を山折りにして前後で同じ内容を表示することで、プレゼン用途などで活用できる。PCの画面と本製品の画面をミラーするのではなく、本製品の2画面をミラーするという意味なので注意したい。

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 続いてはExtend(拡張)モードだ。1本のケーブル接続で2つの画面に異なる内容を表示するモードで、ノートPCと合わせてトリプルディスプレイ環境を手軽に構築できる。このモードについてのみ接続方法はUSB Type-C限定となり、HDMIでは利用できない。

 そして本命となるのがSplit(画面分割)モードだ。2つの画面を1つの画面として扱うモードで、ケーブルはUSB Type-Cの2番目に接続する必要がある。間にベゼルは挟むものの、実質的に20型相当のディスプレイとして扱える。縦置きではなく横置きでの利用も可能だ。

 最後に紹介するIndependent(独立)モードは、2つの画面をそれぞれ別のデバイスと接続するモードで、例えば上画面はiPadと、下画面はWindows PCと組み合わせるといった具合に使える。筆者には適した用途が思いつかないのだが、前回紹介したEHOMEWEI「XQ-160PF」にも搭載されていたので、人によっては使い道があるのかもしれない。

 これら4つの表示モードは、できること自体は既存の2画面モデルとほぼ同じで、本製品ならではという特徴は見受けられないが、押さえるべきところをしっかり押さえている印象だ。表示モードの切り替えも、OSDメニューから簡単に行える。


ミラーリングモード(複製モード)。2つの画面に同じ内容を表示するモードだ。この写真では上下に並べているが、上の画面を背中に折り返して使うケースが多いだろう

拡張モード。2つの画面に異なる内容を表示するモードで、ノートPCと合わせてトリプルディスプレイ環境を構築できる。接続はUSB Type-C限定となる

画面分割モード。2つの画面を1つの画面として扱うモードで、おそらく最も利用頻度が高いと考えられる。なお「画面分割モード」という呼び名が直感的でないのが気になる

こちらは単一モード(独立モード)。2つの画面をそれぞれ別のデバイスと接続するモード。ここでは上の画面をiPad miniの複製に、下の画面をWindows PCの拡張に使用している

画面分割モードは、中央で縦に分割されることを許容すれば横置きでも利用できる

L字型側のコネクターを挿せば、横置きでもケーブルが真上に突き出すことなく取り回しも容易になる

これら4つの表示モードは、OSDメニューから簡単に切り替えられる

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