“現行で最も明るく、最も高精細”をうたうサングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」の実力をチェックする(4/4 ページ)
今回はLuma Ultraの実機を手元に用意し、実力や使い勝手を実際に使って試してみた。
デスクトップを置かなくても広い作業領域が確保できた
さて、実際に利用している様子を写真でお伝えするのは少し難しいので、画面全体のスクリーンショットを用意してみた。これを使って説明しよう。
スクリーンショットでは合計で5つのディスプレイが表示されているが、上部横並び3つのディスプレイがLuma Ultraに表示されている拡張ディスプレイで、中央がPCのメインディスプレイだ。
何もない机の前に座っているのに、目の前に3つのディスプレイが表示されているので、非常に広い作業領域が確保できる。それでいて、6DoFに対応しているので、実際に設置しているモニターと同じイメージでのぞき込める点も非常に便利だ。
ただ、人間の視野角は両目で見た場合、一般的に水平方向で約180度から200度の間なことに対して、Luma Ultraの視野角は152度と狭く、慣れないうちはディスプレイの見え方に少し違和感を覚えるかもしれない。
スクリーンショット右下には現在Luma Ultraに表示されている様子がキャプチャーされており、仮想ディスプレイと仮想ディスプレイの境界線を見ていることが分かる。
度がついているので若干境界線が気になるものの、物理的なディスプレイと比較して「完全な」ボーダーレスウィンドウとして表示されるので、少し不思議な感覚を味わえる。
Luma Ultraの拡張ディスプレイ機能は、Spacewalkerの使い勝手と、現行で最も明るく、最も高精細なディスプレイにより「ディスプレイが無くてもLuma Ultraだけで良いな」と感じるほどにできが良いのだが、Luma Ultraはさらにもう1つ大きな強みを持っている。
それは最大リフレッシュレートが120Hzであることだ。リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に画面を更新する回数を示しており、数値が大きければ大きいほど映像が滑らかに表示される。
ゲーミングディスプレイでは高リフレッシュレートの製品が人気を集めている。最近では通常用途向けのディスプレイもリフレッシュレートを高く設定できるモデルも出てきているが、どうしても価格が高くなってしまう。マルチディスプレイ環境をそろえるのであれば、台数分の出費が必要だ。
その点、Luma Ultraであれば、最大3画面出力ができて、それでいてリフレッシュレートは120Hzに設定できるのだから驚きだ。
サングラス型ディスプレイの進化のスピードに驚き!仮想ディスプレイ用デバイスとしては最適解なモデル
サングラス型ディスプレイには昔から非常に大きな期待を寄せていた筆者だが、新製品を試すたびに「ここが物足りないな……」と感じており、「自分が思い描いていた世界の実現はまだまだ先か……」と悲観していただけあって、Luma Ultraの完成度には非常に感銘を受けた。
バッテリー駆動なしで動作するので、充電を気にせずこれだけきれいに大きな拡張ディスプレイを利用できるのであれば、Luma Ultraはモバイルディスプレイを代替できる製品としておすすめできる逸品だ
次回は「VITURE Proネックバンド」や、Nintendo Switch 2を接続できるようになる「VITURE Proモバイルドック」といった純正アクセサリーの使い勝手についてお届けする。
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