レビュー

新モデル「ViXion2」で「ルーペ」から「日常の眼鏡」へ 9mm大口径レンズで劇的進化を遂げたオートフォーカスアイウェアが越えた一線と、見えてきた壁(1/3 ページ)

4月17日に発売されるオートフォーカスアイウェアの新モデル「ViXion2」は、前モデル「ViXion01S」で多くのユーザーから寄せられた「視野の狭さ」という最大の課題に正面から応えた意欲作だ。実機レビューを通じてその圧倒的な視野体験と、ViXionが挑む光学的アプローチの到達点に迫る。

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 4月17日、ViXionよりオートフォーカスアイウェアの新モデル「ViXion2」(ヴィクシオンツー)が発売される。変更点はほぼ、レンズの大口径化による視野の拡大のみだ。

 だが、変更点がその一点しかないことに不満を唱える既存ユーザーはほとんどいないだろう。オートフォーカスされる視野の範囲を広げ、通常の眼鏡のような使い勝手の獲得が期待されているからだ。果たして、ViXion2はViXionシリーズが目指してきた「真のアイウェア」に、どれだけ近づいたのだろうか。


オートフォーカスアイウェアの新モデル「ViXion2」。9mmの大口径レンズを搭載し、前モデル比で視野面積が約2.4倍となった

3作目が示す、ViXionの答え

 筆者は初代の「ViXion01」からクラウドファンディングを支援し、「ViXion01」「ViXion01S」と第1世代からレビューをしてきた。だが、前回のViXion01Sのレビューで、筆者はこう書いた。「やはりもっとも大きい要望は視野の拡大、レンズ径の大型化だろう。スタンダード化を果たした次のモデルには、改めてレンズなどの中核スペックの向上を期待したい」と。

advertisement

 ViXion2は、その期待にただ一点で応えてきた製品だ。


初代のViXion01(左)と、2代目のViXion01S(右)

 実際、ViXion01Sのユーザーアンケートでも、最大の不満として挙げられていたのが視野の狭さだ。「とにかく視野が狭すぎます。私が欲しかったのは眼鏡であってルーペではないのです」という声は、多くのViXionユーザーの本音を代弁していただろう。

 視野が2~3倍になれば購入に好意的という回答が約70%に上ったというデータも、その切実さを物語っている。そのViXion01Sユーザーが求めていたものを、これ以上ないほどシンプルに受け止めて登場した新モデルがViXion2だ。


ViXion01S購入者のアンケート回答の一部。視野の広さを切望するユーザーが多い

 ViXion2の外見は、前モデルViXion01Sとほぼ変わらない。デザインはnendoによるViXion01Sのフォームを踏襲し、左右対称のブラックフレーム、アウターフレームの脱着機構も同じだ。違いは鼻当てとレンズの大きさだけとなる。


ViXion01S(左)とViXion2(右)。外観の印象はさほど変わらないが、中央の液体レンズの大きさは明らかに異なる

 重量はアウターフレームなしで約40g、アウターフレームありで約54gと、ViXion01S(それぞれ約33g/約47g)から約7gの増加となった。重さが気になる場合でも、アウターフレームを外せばViXion01Sのアウターフレームあり(約47g)よりは軽量となる。


アウターフレームを取り外したところ。装着した状態だと54gだが、取り外せばViXion01S(アウターフレームあり/約47g)より軽量になる

 瞳孔間距離は53.5~75mmと、ViXion01Sの55~73mmから最小値/最大値共に拡張されており、より幅広いユーザーに対応する。焦点距離は5cm~無限遠のまま変わらず、充電はUSB Type-Cで約3時間、連続使用時間は最大約15時間とViXion01Sと同等だ。初期設定が2ステップ(瞳孔間距離の調整と視度調整)で完了するのも変わっていない。

 価格は11万円で、ViXion01Sの8万8000円から値上がりしているが、これはレンズの大口径化に伴うコストの増加を反映したものとみるのが自然だろう。


キャリングケースが付属する
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.