ベンチマークより“実効速度”と“低発熱”で勝負! Seagateの新型ゲーミングSSD「FireCuda X1070」の実力(1/4 ページ)
日本シーゲートの「Seagate FireCuda X1070 SSD」は、PCI Express 4.0 x4接続に対応したハイエンドクラスのゲーミングSSDだ。PCI Express 5.0対応製品も存在する現在、本製品が真価を発揮するのはどこなのか、その実力と共に取り上げる。
日本シーゲートから「Seagate FireCuda X1070 SSD」が登場した。ストレージ製品が高騰している今、比較的高価なゲーミングSSDとなる。また、PCI Express 4.0 x4接続対応のモデルなので、既にPCI Express 5.0 x4製品がある現状では「速さ」がウリというわけではない。
ベンチマークも交えてレビューしていくが、FireCuda X1070 SSDがどのような性格の製品か、どのような点で、どのようなゲーマーに向いている製品なのか、筆者なりの考察を交えて紹介していこう。
スペック表から読み解くFireCuda X1070 SSDのゲーミング向け特徴
同社はHDDメーカーとして知られるが、同社のSSDについては、ある程度PCパーツやニュースを追っている方でないとイメージしづらいかもしれない。
どちらかと言えばエンタープライズ向けSSDにおける知名度の方が高い同社だが、HDDとSSDを組み合わせた「SSHD」というハイブリッドストレージもあったし、初期のSSDで耳にしたことがあるだろうコントローラーチップの「SandForce」もいろいろな経緯を経て2014年にSeagate傘下となった。コンシューマー向けSSDでも2010年代前半からの歴史がある。
「FireCuda」は同社のHDDでも耳にしたことがあるであろうゲーミング向けブランドだ。SSDにおける「ゲーミング向け」とはどのようなものか、製品サイトのうたい文句によれば「シームレスな起動、読み込み、マルチタスクを可能にする」とのことだ。ゲーム用途での性能、同時処理(マルチタスク)での性能に特化したチューニングという解釈でよいだろう。
FireCuda X1070 SSDはPCI Express 4.0 x4接続対応のモデルだが、そもそもSeagateのFireCudaではPCI Express 5.0 x4接続対応の「FireCuda 540」もリリースされていた。
仕様書ベースで見ると、FireCuda 540(2TB)は毎秒1万MB(毎秒10GB)、FireCuda X1070 SSDは毎秒7200MB(毎秒7.2GB)である。
本製品はFireCuda 540の下位モデルになるのかと思えば、そうでもなさそうだ。FireCuda 540は既にディスコンになっているようで、現時点のラインアップからは外れており、新品はほぼ流通していなかった。
再び、本製品のうたい文句を見てみよう。
「堅牢で耐久性に優れています。一貫したスループットと熱バランスに配慮した設計で、長時間のゲーミングでもスムーズなプレイが確保されます。」とある。
耐久性、スループット、熱バランスといったキーワードを、スペック表ベースで見てみよう。
| FireCuda X1070 SSDの主な仕様 | |||
|---|---|---|---|
| 容量 | 1TB | 2TB | 4TB |
| シーケンシャルリード | 毎秒7200MB | 毎秒7200MB | 毎秒7200MB |
| シーケンシャルライト | 毎秒6000MB | 毎秒6500MB | 毎秒6500MB |
| ランダムリード | 85万IOPS | 90万IOPS | 90万IOPS |
| ランダムライト | 90万IOPS | 100万IOPS | 90万IOPS |
| TBW | 600TB | 1200TB | 2400TB |
| MTBF | 180万時間 | ||
| データ復旧サービス | 3年間 | ||
| 限定保証 | 5年間 | ||
| アクティブ時の平均消費電力 | 4.6W | 4.7W | 5.7W |
転送速度については、PCI Express 4.0 x4接続対応のハイエンドモデルに準ずる。耐久性に関わるTBWについては、1TBモデルで600TBW、2TBモデルで1200TBWと、ここは他のハイエンドSSDと比べても標準的だ。
FireCuda 540では、1TBモデルで1000TBW、2TBモデルで2000TBWほどであるため、そこまでのインパクトはない。耐久性をうたっているのに……と疑問に思うかもしれないが、もう1つのMTBFについては、データを公表している他社のハイエンドSSDと比べて比較的長い。FireCuda 540も同等だったので、Seagate製品全般の傾向なのだろう。
熱に直結する消費電力だが、消費電力の表記は各社/各製品で異なるため同列比較が難しい。Seagateでは「アクティブ時の平均消費電力」という表記だ。PCI Express 4.0 x4接続対応のハイエンドの2TBで「平均消費電力」という項目があるモデルを例に挙げると6~7Wだった。それと比べると4W台は低い値だ。ただし、平均消費電力=アクティブ時の平均消費電力とは言い切れないので注意してほしい。ここは実機での温度計測で確認していこう。
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