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初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証(2/4 ページ)

Amazonの電子書籍リーダー兼デジタルノートの上位モデルに、シリーズ初となるカラー電子ペーパー搭載の「Kindle Scribe Colorsoft」が登場した。本記事では、通常モデルとの価格差(約1万7000円)に見合う価値があるのかを実機を使って確かめた。

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ディスプレイと付属ペンでの書き心地は?

 Kindle Scribe Colorsoftには、「テクスチャ成形ガラス」と呼ばれる表面加工が施されている。ペン先が画面上を走る際に紙のような程よい摩擦感が得られる仕様で、ペンと表示との距離を縮めることで、紙に直接書いているような感覚を目指したとのことだ。

 実際に書き込んでみると、ガラス面特有の滑りはかなり抑えられており、書き心地は良好な部類に入るだろう。ペンの追従性も良く、素早く書いても文字の描画が大きく遅れるといったストレスは少ない印象だ。

 ただし、紙に近い感触かというと、それほどではないというのが正直な感想になる。iPad向けにはいわゆる「ペーパーライク」という保護シートが売られているが、それほどざらついてはいない。この辺りはペン先の摩耗との兼ね合いもあるのだろう。

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写真だと分かりにくいが、表面に多少のざらつきはあるものの、どちらかというと滑らかな感触だ

 書き込み速度については、Amazonは前モデル比で40%向上と主張している。最新のクアッドコアチップと大容量メモリ、最新のOxideディスプレイ技術の組み合わせによるものだとアピールする。

 視差(ペン先と実際の描画位置のズレ)については、電子ペーパー端末をそれほど多く触ってきたわけではないが、比較的抑えられている印象だ。

 iPadの「フルラミネーションディスプレイ」と同等とまではいかないので、細かな文字を書く際にはやや気になる場面があるかもしれないが、通常のメモ書き程度なら問題ないだろう。


ペンをディスプレイにピッタリと付けていても、描画位置とは若干のずれがある

 フロントライトシステムは、小型化したLEDを高密度配置することで画面全体を均一に照らす設計となっている。

電子ペーパーでのカラー体験

 本製品の最大の特徴は、Kindle Scribeシリーズとして初めてカラー電子ペーパーディスプレイを導入した点だ。カラーフィルターと窒化物LEDを使用したライトガイド技術を採用し、新しいレンダリングエンジンによってカラーでの筆記も高速かつ自然に行えるとうたう。

 書き込みに使えるカラーは10色のペンカラーと、5色のハイライトカラーだ。スタイラスツールバーからペン/万年筆/サインペン/鉛筆/シェーダーなどのツールを切り替えながら、目的に応じた色とスタイルを組み合わせた書き込みが行える。


カラーペンのパレット。10色から選択できる

ハイライトカラーは5色から選べる

発色は落ち着いた印象で、目に優しい

 カラーの発色については、スマートフォンやタブレットなどの鮮やかさとは異なり、電子ペーパーらしい落ち着いた色表現となる。ただし、ノートの見出しやキーワードをカラーペンで書き分けたり、重要箇所をハイライトしたりする用途では十分な視認性を得られる印象だ。

 なお、ノートはPDFとして共有もできる。リンクをGmailで送付して、PCでダウンロードする。ダウンロードしたPDFを見る限り、電子ペーパーの加減でくすんだ色味になっているわけではなく、元から彩度を抑えたカラーになっているようだ。


PDFでダウンロードしたノート。PDFでも色鮮やかというわけではなく、元から彩度を抑えた設定になっているようだ。「ノートに色をつかうことも可能」の部分は、「赤」を指定している

 ノートのテンプレートには、Colorsoft専用の「カラーテンプレート」も用意されており、カラーを前提としたレイアウトのノートテンプレートをすぐに利用できる。


ノートのテンプレートにも、カラーを使用したものが用意されている

 通常モデルにはないカラー機能だが、ノートに色を使って整理したい、PDFにカラーで注釈を付けたいという使い方をする人には、その差は明確に感じられるだろう。

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