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約1.1kgボディーにCore Ultra X7&64GBメモリを凝縮! ASUSの最高峰AIビジネスPC「ExpertBook Ultra」の実力(3/4 ページ)

ASUS JAPANがリリースしたビジネス向けノートPCのフラグシップモデル「ExpertBook Ultra B9406CAA」。約1.1kgの軽量・スリムなボディーに、16コアの「Core Ultra X7 358H」や大容量64GBメモリ、14型タンデム有機ELディスプレイを搭載する妥協のないハイスペックマシンだ。本記事では、ローカルAI処理にも最適な最上位モデルをテストし、次世代モバイルPCが誇る全方位のパフォーマンスを検証する。

モバイルPCでも全方位で高い性能を実現 Arc B390のGPU性能に注目

 ここからは、本製品のパフォーマンスを見ていこう。

 CINEBENCH 2026のスコアはCPU(Multiple Threads)が4294pts、CPU(Single Thread)が492ptsといった結果だった。モバイル向けCPUとしては高いスコアといえる。16コアでクロックも高めなところが効いているようだ。


CINEBENCH 2026のテスト結果

 次に3DMarkのCPU Profileも見てみよう。Max threadsは1万16ポイントだ。このCPUでは、16 threadsはMax threadsと同義なのでほぼ同じと言ってよい9957ポイントで、1-thread時は1166ポイントと、1~16スレッドまでおおむねコア数に応じたスケールを示している。

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3DMark(CPU Profile)のテスト結果

 PCMark 10 Extendedでアプリケーション性能も見ておこう。Overallは9932ポイントと、統合GPUを利用するモバイルPCとして見ると十分に高スコアだ。4つのシナリオ全てで1万ポイントを軽く超えているのも目を引く。


PCMark 10 Extendedのテスト結果

 ポイントは2つある。1つ目はビジネス用途を想定したProductivityで、1万5117ポイントと最も高いスコアを示した点だ。2つ目は統合GPUを使うモバイルPCでは、通常1万ポイントを超えることはないGamingでもこれを超えている点だ。

 Productivityでは、特にSpreadsheets側のスコアが高かった。ここはCPUの処理能力が高いことの表れと思われる。Gamingについては、やはり通常モデルよりも3倍強力な統合GPUであるArc B390の効果といえる。

 次に、統合GPUの性能を3DMarkで見てみよう。

 スコアの通り、高解像度で非常に重いグラフィックス処理を行うテスト項目については3桁から4桁台前半といったところになるが、Fire Strikeは1万4180ポイントと5桁に達している。また、Time Spyも7464ポイントと、5桁には達していないがそこそこ高い。

 つまり、(解像度をフルHD程度とすれば)DirectX 11世代のゲームや、DirectX 12でも軽めの画質設定といったものなら十分にゲームが楽しめるだろう。


3DMarkのテスト結果

 実際のゲームをベースにしたファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマークでどのくらいの快適さなのかも見ておこう。

 フルHD(1920×1080ピクセル)、最高品質での平均フレームレートは62.624fpsだった。60fpsに対して余裕は小さいが、十分プレイできる範囲である。1つ設定を引き下げた高品質(ノートPC)では93.342fpsまで向上し、常にスムーズな映像で楽しめる。


ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマークのテスト結果

 UL ProcyonのAIベンチマークも見ておこう。まずはAI Computer Vision 2.0だ。

 統合GPU使用時のスコアは1470ポイント、NPU使用時は1419ポイントだった。統合GPU/NPUごとに得手/不得手があり、どちらがより高いスコアを出すかは、テスト項目によって異なる。

 ただし、外付けGPUを搭載しないシステムとして見ると、高めのスコアといえるのではないだろうか。


AI Computer Vision 2.0のテスト結果。左は統合GPU、右はNPUだ

 次に画像生成のAI Image Generation Benchmarkを試した。Stable Diffusion 1.5では統合GPU使用時で650ポイントだ。Stable Diffusion 1.5 Lightでは統合GPU使用時で7110ポイント、NPU使用時で2893ポイント、統合GPUとNPU両方使用時(UNETオプションON)で5441ポイントだった。Stable Diffusion XLは少々不安定なところがあり、スコアが得られていない。


AI Image Generation Benchmarkのテスト結果(Stable Diffusion 1.5)

Stable Diffusion 1.5 Lightのテスト結果(左から統合GPU、NPU、UNETオプション オン時)

 最後はAI Text Generation Benchmarkだ。統合GPU使用時でPHI 3.5が1814、MISTRAL 7Bが1822、LLAMA 3.1が1747、LLAMA 2が1696ポイントで、NPU使用時でPHI 3.5が751、MISTRAL 7Bが617、LLAMA 3.1が619、LLAMA 2が659ポイントだった。Arc B390が利用できる本製品の場合、NPUよりも統合GPUを使用する方が明確に高いスコアになる傾向だった。


AI Text Generation Benchmarkのテスト結果。左が統合GPU、右がNPUだ

 バッテリー駆動時間も調べた。最長何時間という意味合いではなく、電源設定をバランスにし、パネル輝度を最大とした上で、モバイルPCをごく普通に使ったケースをイメージした。

 JEITAバッテリー動作時間測定法Ver.3.0による公称値は、動画再生時で約14.8時間、アイドル時で約20.5時間となっている。


PCMark 10 Modern Office実行時のバッテリー駆動時間とスコア

 負荷としてはPCMark 10の「Modern Office」シナリオを用い、表計算や文書作成、ビデオ会議など、リソースの使い方もビジネス想定として計測した。このような条件で、本製品は13時間17分駆動し、PCMark 10スコアは9031ポイントだった。

 スコアの通り、バッテリー駆動時間を延ばすためにパフォーマンスを大幅に絞るといったことなく、高いパフォーマンスを維持しながら半日以上稼働し続けられるのが分かる。通常のビジネスタイムなら、ACアダプターを持たずに利用可能だ。

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