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日本HPはなぜ「Rakuten AI」を採用したのか? 岡戸社長に直撃(1/3 ページ)

日本HPが、楽天グループが開発したハイブリッドAIアプリ「Rakuten AI for Desktop」を自社PCにプリセットすることになった。自社の「HP AI Companion」もある中で、なぜ他社のアプリをプリセットするのか――岡戸伸樹社長を直撃した。

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 既報の通り、日本HPは7月29日、国内向けのPC製品に楽天グループが開発したハイブリッドAIアプリ「Rakuten AI for Desktop」をバンドルすると発表した。法人向けモデルは同日以降、個人向けモデルは10月以降に出荷するモデルから順次ダウンロード用のアイコン(リンク)がプリセットされる。

 同社はなぜ、数あるエージェントAIアプリの中からRakuten AI for Desktopを選んだのだろうか。岡戸伸樹社長に話を聞いた。

岡戸社長とチャンさん
7月29日に行われた発表会に登壇した岡戸社長(左)と楽天グループのティン・ツァイ専務(Group Chief AI & Data Officer)
岡戸社長
インタビューに応じる岡戸社長

「Rakuten AI」を選んだ理由は?

―― なぜHPのPCにRakuten AIをバンドルしようと考えたのか、改めて説明してください。

岡戸社長 大きく理由は2つあります。発表会でも話しましたが、1つは楽天グループのLLM(大規模モデル)が日本語に特化して、いろいろな学習をしているという点です。そのまま動かすと(PCの動作が)重たくなってしまうのですが、より小さなスケールの中でも動くものを作っていこうとの話もありました。日本語に根ざして作られていることは大きいです。

 もう1つは「楽天経済圏」との連携です。AIのユースケースを考えていくときに、楽天グループが持つエコシステムというのは強力なお客さま価値を生むものだと思っています。

―― 御社にとって、楽天経済圏はそこまで魅力的なのでしょうか。

岡戸社長 もちろんです。(楽天会員の)ID数は1億を超えています。いわば、日本人が平均1人1アカウントは持っている計算で、カバレッジの広さとブランド力は魅力です。もはや、(楽天は)誰もが知っているブランドですしね。

 あとは楽天グループが(グループ企業を含めて)70以上のサービスを用意していて、どんどん経済圏が拡大しているということは、お客さまの体験価値の面でもプラスです。

 今回は、これら2点を踏まえてRakuten AIを採用しました。これらの観点において楽天グループは一番のパートナーだと思っています。

Rakuten AIの特徴
Rakuten AIの「日本語特化」「楽天経済圏との連携」の2点が、採用の決め手だったようだ

NPUのないPCでもローカル処理はできる?

―― HP製PCの中には、NPU(推論処理に特化した演算器)を搭載していないCPUを採用するものもありますよね。そういうPCも含めて、全モデルにRakuten AI for Desktopをバンドル(※1)するのですか。

(※1)アプリのダウンロードサイトに誘導するアイコンのプリセット

岡戸社長 その通りです。当社製の全てのPC、ノートブックはもちろんデスクトップにもバンドルさせていただきます。

―― となると、少し気になることがあります。Rakuten AI for Desktopはクラウド(オンライン処理)とオンデバイス(ローカル処理)のハイブリッド処理が特徴ですよね。強力なNPUを備える(ピーク性能が40TOPS以上の)Copilot+ PCはさておき、NPUのないPCや、あってもピーク性能がそれほどでもないNPUを備えるPCでも、オンデバイスモードは動くのでしょうか。

岡戸社長 そこは機種による部分で、オンデバイス処理は非対応のモデルもあります

―― Copilot+ PCに準拠したモデルなら大丈夫という認識でよいでしょうか。

岡戸社長 その通りです。Copilot+ PCなら(オンデバイスモードも含めて)サクサク動いてベストです。

―― HPのPCはIntel、AMD、そしてQualcommと大きく3つのプラットフォームで展開していますが、Rakuten AI for Desktopはいずれのプラットフォームでも動くのでしょうか。

岡戸社長 どれでも大丈夫です。

クラウドモード
Rakuten AI for Desktopのクラウドモードは全機種共通で稼働する

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