視界に情報が浮かぶ「Rokid AIスマートグラス」を試す スマホを超えるトキメキあり?(1/4 ページ)
Makuakeで6億円以上の資金を調達し注目を集める「Rokid スマートAIグラス」の実機レビューをお届け。約49gの軽量ボディーにカメラとディスプレイを凝縮。AI字幕やハンズフリー撮影の実力から、実生活での課題までを解説する。
2026年、ウェアラブル市場に変化が起きている。これまで“近未来の試作品”の域を出なかったスマートグラスが、一般ユーザーでも購入できる価格の製品として各社から次々と登場しているのだ。
その中でも、今回はクラウドファンディングサイトのMakuakeで6億円を超える支援額を集めたという「Rokid スマートAIグラス」を実際に試した模様をレポートする。
スマートグラスとは何か AR/VRグラスとの違い
グラス型のデバイスは数あれど、いわゆるスマートグラス/ARグラス/VRグラスの目的は全く異なる。まずはそれぞれの違いを整理しておきたい。
VRグラス(ヘッドセット)は、外の景色を完全に遮断し、仮想空間に没入するためのデバイスだ。「VRChat」のような、VRアプリやVRゲームによるバーチャル空間を楽しむために設計されており、「Meta Quest 3」や「Pico」シリーズがその代表例だ。本体の重さは400~600g台と重く、サイズも大きいため、屋外での利用は想定されていない。
ARグラスは現実の視界に映像を重ねて表示するデバイスであり、「XREAL」シリーズが有名だ。しかし現状では、AR本来の用途よりも、PCやスマートフォンと接続して視界に大画面を投写する「外部ディスプレイ」として使われるケースが大半だ。カフェや新幹線の座席など、落ち着いた環境での作業には適しているが、歩きながらの利用には不向きといえる。
また、「Apple Vision Pro」のように、外部カメラで捉えた周辺映像をディスプレイに映し出すことで、VRとARの両方の体験をシームレスに切り替えられる高度な製品も登場している。
一方、今回試したスマートグラスは、外見上はほぼ普通のメガネと変わらないのが特徴だ。声で操作するスタイルが基本であり、現時点で知名度が高い「Rokid」や「Even」シリーズは、レンズ部分にディスプレイを搭載して文字列や地図を表示できる。
主なスマートグラス製品で優先されるのは、何よりも「普段使いできる形状であること」だ。重量は約50g以下に抑えられており、一見すると通常のメガネと見分けがつかないため、長時間の装着も苦にならない。また、好みに合わせて複数のフレームデザインから選択できるのも特徴といえるだろう。
「RokidスマートAIグラス」はカメラ/ディスプレイの“全部入り”
現在、市場で手に入るスマートグラスは、大きく3つのタイプに分かれている。
ディスプレイなし/カメラあり
Metaの「Ray-Ban Meta」がその代表格だ。カメラ、スピーカー、マイクを備え、AIに声で問いかけて音声で返答を受け取るという、いわば“身にまとうスマートスピーカー”のような使い方ができるデバイスである。フレームのバリエーションが豊富で、メガネとしての外観は最も自然だが、視界に情報を「表示」する機能は備えていない。
ディスプレイあり/カメラなし
視界内にテキストとして文字情報を表示させ、翻訳字幕やナビゲーション、AIからの回答を目で確認できるタイプだ。「Even」シリーズがこのカテゴリーに属し、情報の入力や操作は基本的に音声で行う。
ディスプレイあり/カメラあり
全ての機能を網羅した“全部入り”となるこのタイプには「Rokid スマートAIグラス」が該当する。ディスプレイには緑色の単色で情報が表示され、内蔵カメラで撮影した眼前の景色や物体をもとに、AI検索をかけるといった高度な連携が可能だ。
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