“縦2眼”で広角20mmから望遠120mmまでカバーするジンバルカメラ「DJI Osmo Pocket 4P」を試す:武者良太の我武者羅ガジェット道(3/4 ページ)
DJIの最新ジンバルカメラ「Osmo Pocket 4P」の実機レビューをお届けします。シリーズ初の「縦2眼」デュアルカメラを搭載し、大幅に進化した望遠撮影やトラッキング性能、プロ級のダイナミックレンジを検証します。
ズームを駆使した動画撮影にチャレンジしたくなる性能
続いて動画の作例チェックに移りましょう。真っ先に見ていただきたいのが、1倍~12倍のズーム領域を行き来する撮影でもトラッキング対象をつかみ続けてくれるところです。
実機発表前のファームウェアだからでしょうか。広角/望遠カメラレンズ切り替え時のホワイトバランスの差が少し気になるものの、「これが被写体だ」と認識したものを離さない握力の強さに驚きました。
もちろん画角から急に外れるような被写体だと見失うことがありますが、このように、ドローンのような小さな被写体でもしっかりと追いかけてくれます。
被写体が障害物に隠れる瞬間があっても、それが短時間であれば大丈夫です。トラッキングが復活します。従来のDJIドローンで体験してきた性能ですが、これは楽しい。楽しすぎる。
片手で持てる120mm望遠カメラでこの高精度なトラッキングを実現できていることに感謝します。
マクロ域の撮影品質は仕事で使えるレベル
近接撮影時のクオリティーをチェックしてみましょう。こちらの動画は、オートフォーカスが合う距離を調べているシーンです。喋っている内容に間違いがあるのでテロップを入れましたが、広角カメラレンズ側は8cm、望遠カメラレンズ側は18cmまで寄れます。
筆者はテック系ライターという立場ゆえに、デジタル機器の撮影も多く行っています。そういった仕事の現場でも使えるものかどうか、物撮りに視点を絞ってみました。なお写真撮影時は9倍までのズームとなります。
結論は「ブツ撮りに使えるし、使っていきたい」です。1倍20mmまたは3倍60mmの焦点距離であれば、部品表面のニュアンスも正しく記録できます。9倍時は塗り絵をしたかのように細部の情報が失われてしまうので注意が必要ですが、逆に人物を撮る時には効果的かも。肌のトーンがきめ細かく感じられる撮り方ができるかもしれませんから。
今度は望遠カメラレンズ側だけを使って撮影してみました。これは、写真を撮るためのコンデジとしても優秀といえるのではないでしょうか
1型より小さな1/1.28型センサーといっても、十分な大きさがあるため背景がきれいにボケて、被写体の花をクッキリと浮き立たせています。また、ロスレスズームの6倍でも優れた解像度を維持しています。9倍にしても周囲が十分に明るければ細かな葉脈も捉えてくれます。
1型センサー級でズームレンズを搭載しているコンデジには、ソニーの「VLOGCAM ZV-1」(最安値約10万円/フルサイズ換算18~50mm/最短撮影距離5cm)や、パナソニック「LUMIX DC-TX3」(最安値約12万7000円/フルサイズ換算24~360mm/最短撮影距離3cm)がありますが、それらの実力派と望遠域での品質を比べてみたくなってきましたね。
逆に、光量が限られてしまう屋内のテーブルフォトも試してみました。これまた優秀です。色の再現性や自然な前ボケ、後ボケが楽しめます。1/1.28型センサーの3倍カメラレンズの方は少し彩度が控えめかなと感じますが及第点でしょう。
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