レビュー

キーボードの中にPCが丸ごとイン! HPが切り開く新ジャンル「キーボード内蔵PC」の使い勝手を徹底検証(2/4 ページ)

一見するとただのキーボードだが、その中身はCPUやメモリ、ストレージ、さらにはバッテリーまで内蔵した完全なPCだった――。日本HPから登場した「HP EliteBoard G1a Next Gen AI PC」の実機をレビューし、その性能や使い勝手、ハイブリッドワークにおける新たな可能性に迫る。

バッテリーの有無は選択可能

 本製品のバリエーションは、バッテリーと固定ケーブルの有無で3種類用意されている。今回の評価機は、バッテリー内蔵のケーブルレスモデルだが、バッテリー非搭載モデルには、ケーブルレスモデルとUSB Type-Cケーブルが固定で装着されたモデルも存在する。

 重量は、ケーブルレスのバッテリー内蔵モデルが最小構成で約768g、バッテリー非搭載の固定ケーブルモデルが最小構成で約726g、バッテリー非搭載のケーブルレスモデルが最小構成で約676gとなっている。

 内蔵バッテリーの容量は32Whだ。公称のバッテリー駆動時間は単体で約7時間、モバイルディスプレイ利用時で約3時間となっている。

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 バッテリー内蔵のメリットは、意図せずケーブルが抜けても作業が続けられる安心感があることに加えて、移動する際にもシャットダウンせず、スリープ状態にしてすぐ持ち出して再開可能で、ダウンタイムなしに作業を継続できることだ。移動して使う想定ならば、断然バッテリー内蔵モデルが良いだろう。


小型で軽量のACアダプターが付属する。USB PD対応で最大出力は65Wだ。ケーブル込みの重量は実測で169gだった

内蔵バッテリーの容量は32Whで、ラインアップにはバッテリーレスモデルも用意されている

別途USB Type-C対応のモバイルディスプレイを用いれば、バッテリー内蔵モデルならUSBケーブル1本でディスプレイへ給電しながら画面出力して利用することができる

基本スペックをチェック

 本製品の基本スペックには2種類のバリエーションがあり、上位モデルはCPUがAMD Ryzen AI 7 PRO 350(8コア16スレッド)、メモリが32GB(32GB×1)、ストレージが512GB SSD(PCI Express)となる。

 今回の評価機は下位モデルで、CPUにRyzen AI 5 330(4コア8スレッド)を搭載している。最大周波数が4.5GHzという仕様で、最大50TOPSのNPU、GPUコアとしてRadeon 820 Graphics(2コア)を統合する。

 メモリは標準で16GB(16GB×1/DDR5-5600 SO-DIMM)を備える。ストレージはPCI Express SSDで、容量は256GBだ。

 ミニマムな構成だが、メモリはSO-DIMMソケット(2基のうち1基使用済み)、SSDとWi-FiはM.2ソケットと汎用(はんよう)的なパーツで構成されており、拡張性は確保されている。


CPUにRyzen AI 5 330を採用する。4コア8スレッドで最大周波数が4.5GHzという仕様だ

Ryzen AI 5 330は、GPUコアとしてRadeon 820 Graphicsを統合している。2コアと最小限の構成で描画性能は高くない

CPUに最大50TOPSのNPUを統合する。Microsoftが新しいAI PCとして推進するCopilot+ PCの要件を満たす

リコールやコクリエイターといった、Copilot+ PCならではのローカルAI機能も利用可能だ

評価機のストレージは、PCI Express 4.0 x4対応の256GB SSDだった

CrystalDiskMark 9のテスト結果。高速ではないが、実用的な速度は確保されている

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