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令和の世に“新作”と共によみがえった「NEOGEO AES+」の実機に触れる ASICを再設計して高い互換性を実現:東京ゲームショウ2026(1/3 ページ)

2026年4月に突然発表された「NEOGEO AES+」。エミュレーションによって楽しむ従来のレトロゲーム機とはことなり、過去のゲーム機そのものを再現することに主眼を置いていることが特徴だ。東京ゲームショウ2026では、その実機に触れることができる。【訂正】

 エス・エヌ・ケイ(※1)が1990年に世に送り出した「NEOGEO」は、業務用システム(MVS:Multi Video System)と家庭用ゲーム機(AES:Advanced Entertainment System)でプラットフォームを共有しており、家庭でも業務用クオリティのゲームを楽しめたことが特徴だ。

(※1)現在の「SNK」(2001年に「プレイモア」として設立)とは別会社。同社は2001年に破産し、同社の知的財産権は同年中にプレイモアに承継された

 NEOGEOのデビューから36年が経過した2026年4月、オーストリアのPLAION(プレイオン)というゲームパブリッシャーが、家庭用NEOGEOのハードウェアを現代に復刻した「NEOGEO AES+」をレトロゲーム向け「PLAION REPLAI」ブランドのもとでリリースすることを発表した。これはSNKとの協業により実現したプロジェクトで、日本を含むコアなゲーマーからの注目を集めている。

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 そんなPLAIONが、9月21日まで開催される「東京ゲームショウ(TGS)2026」にPLAION REPLAIとしてブースを展開し、NEOGEO AES+の実機を世界で初めて展示している。当初は11月12日に発売予定だったところ、2027年9月16日に発売日が延期されたばかりというタイミングも手伝ってか、ビジネスデイの2日間は国内外の熱いレトロハードファンが試遊する姿が途切れることはなかった。

【訂正:9月20日18時55分】「エミュレーションでもFPGAでもなく「ASIC」を作った」パラグラフにあった一部誤記を訂正いたしました


事実上、PLAION REPLAIブースはNEOGEO AES+専用ブースと化していた

エミュレーションでもFPGAでもなく「ASIC」を作った

 少し前に流行した古いゲームを詰め込んだ「ミニゲーム機」は、スマートフォンやタブレット向けのプロセッサ(SoC)を搭載し、実際の動作は当時のハードウェアをソフトウェアでエミュレーションして行うものが多い。

 スマホ/タブレット向けのSoCは、古いゲーム機と比べて性能が高いため、エミュレーターを介した動作でも十分な性能を得られるが、それでもゲーム機で動かした場合と挙動が異なる面が出てしまうことがある。より高い動作精度を実現すべく、FPGA(Field Programmable Gate Array)チップを使っているケースもあるが、それでも“エミュレーション”なので、挙動に差が出うる。

 「ではNEOGEO AES+は、どうやって実現したのか?」という話だが、実はソフトウェアによるエミュレーションでも、FPGAチップによる再現でもない。オリジナルのNEOGEOを再現したASIC(特定用途向け集積回路)を、現代の半導体製造プロセスに合わせて“再設計”して搭載している。

 このASICは「NEOGEOの再現」を目的に作られたもので、結果としてNEOGEO AES+では往年の家庭用NEOGEOのカートリッジが“そのまま”動作する。逆に、今後製造されるNEOGEO AES+向けのカートリッジは昔の家庭用NEOGEO本体でも“そのまま”利用可能だ。担当者の言葉を借りれば「完全な双方向互換性」を備えている。

 その上で、NEOGEO AES+では本体のサイズも当時の家庭用NEOGEOと同一とした。当時の無骨なデザインや重厚な質感を忠実に再現したのだという。


報道関係者向けノベルティとして、仕様変更で使わないこととなったASICを使ったチャームをもらった。「使わない」ということは、現在のNEOGEO AES+に搭載されているASICは“作り直した”ものということになるのか……?

NEOGEO AES+は、かつての家庭用NEOGEOと同一サイズで作られている。当時のカートリッジを利用できることはもちろん、逆に新しく作られたカートリッジをかつての家庭用NEOGEO本体で使うことも可能だ
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