連載

実質値下げの「Pixel 11」は選択肢になる? Proシリーズとの違いは? お勧めポイントと懸念点をチェック!:ある日のペン・ボード・ガジェット(4/4 ページ)

Googleの新型スマートフォン「Pixel 11」および「Pixel 11 Pro XL」は、高騰化するスマホ市場の救世主となるのでしょうか? その実力をrefeiaさんが試しました。

前のページへ |       

コンテンツのライブ翻訳にも期待 他にも多彩な機能

 もう1つキラーになりそうなのが、再生コンテンツのライブ翻訳です。外国語のYouTube動画などを、話し手の声に似た吹き替えにできます。今は対応言語が少なく、日本語も対象外ですが、早く日本語対応が見てみたい機能ですね。


「Made by Google '26」をスペイン語に音声翻訳している例。一方で、日本語への字幕翻訳は字幕が表示されなかったり字幕ごと落ちる状態が続いており、本機能も最後まで作ってくれるか不安です

 他にも、カメラを雑に被写体に向けておくだけで、好ましいタイミングや構図の写真を自動で撮っておいてくれる「マジックキャプチャー」や、画面を伏せておいても大事な人からの着信をLEDの色で知らせる「HiLight」(Proモデルのみ)、チャットや画面の内容から操作を提案してくれる「先回りサジェスト」などがあります。


マジックキャプチャーは、思い出を残したい大事な場面で、実際にはその場面ではなくカメラアプリの画面ばかりを見ていないといけない問題に対して、とても良い提案です。子供やペットのように動き続ける被写体を撮影する時にも助けになりそうです

 これらは今のところ、利用できるシーンが限定的だったり、便利さが足りなかったりと、大きくアピールするにはまだ課題があります。とはいえ、Google Pixelの「やらなくてもいいことを増やすことで人々を助ける」という方向性には大いに賛成したいので、この調子で頑張ってほしいところです。

advertisement

まとめ

 それではまとめていきましょう。Google Pixel 11は、Pixel 10から着実に進化しながら、この環境下で事実上の値下げになった貴重なスマホです。3眼カメラで超広角から望遠まで多彩な撮影ができ、メインカメラはこのクラスに相応の大型センサーに変更されています。先代のカメラ仕様で検討の手が止まった人も、検討し直す価値があるでしょう。

 また、AI音声入力やマジックキャプチャーのような、実用的であったり、AIの利便性を楽しく体験できる機能も追加されています。まだ完成度に課題がある機能もありますが、今は到達点ではなくとも、行き先に向けて旗を振っている様子を味わうスマホとして、使ってみる価値はあると思います。

 一方で、日本やアジア系メーカーの処理が重い3Dゲームの動作については、問題が残ったままです。安定性やパフォーマンスについて、優先して検証/調整されていくと確信できません。

 個人的にも、GPU性能やゲーム用途で他社の上位機にキャッチアップしてくれたらうれしいですし、Proモデルの価格帯ならなおさらそう思います。ですが、自分的にはPixelシリーズがゲームやベンチマークで他社の上位機と競う流れには当分ならないと思います。

 もし行くとなれば、並みいる中国メーカーが極めて得意な、かつ過当競争の鉄火場になっている土俵で戦う羽目になるからです。

 Pixel 11 ProとPro XLは、Pixel 11よりも柔軟で高品質に撮りやすいカメラや、大画面の選択肢などがメリットですが、それ以外の差はあまり大きくないです。RAW撮影や、約5000万画素の撮影オプション、写真の大画面での閲覧に興味がある人は検討する価値がありますが、標準モデルとの価格差が大きいのが悩ましいところです。

 正直なところ、「Google Pixelでオススメのモデルは?」と聞かれたら、Pixel 10aと答えるかもしれません。工夫した買い方をしなくても元々リーズナブルで、GPUの相性が厳しくなる前のチップなので、絶対性能はともかく気難しいこともありません。

 Gemini Intelligenceなどの新しいAI機能には非対応ながら、UIの使い勝手の良さと手触り感、スペックを問わず鮮明に撮れるカメラ、高頻度のセキュリティ更新、長期間サポートなど、もともとPixelシリーズが得意だった多くの恩恵を受けることができるため、安心して勧められるモデルです。

 また、11シリーズを購入したい場合には、上記のようなポイント還元や下取り制度のおかげで、極めて状態の良い中古が早い時期に店頭に並びがちです。キャリアの条件や還元ポイントの使用期限などの制約を避けながら、少しでも安く手に入れたい場合は、そういう買い方も視野に入れると良いでしょう。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.