「Galaxy Watch Ultra2」はアウトドアをしない人にも選ぶ価値がある? Watch9と比べて分かったこと:スマートウォッチ ナビ(2/3 ページ)
Samsungのスマートウォッチ最上位モデル「Galaxy Watch Ultra2」が発売された。スタンダードモデル「Galaxy Watch9」との違いはどこにあるのか。アウトドアやスポーツを積極的には行わない人にもメリットはあるのか。実機で試した。
外観:チタンケースの重さは約61.5gでWatch9の約1.8倍
ケースにはチタンを採用している。重さはバンドを除いて約61.5g(バンド込みの実測値は85.7g)で、Watch9の44mmモデル(約34.0g)より27.5g重い。厚さも10.7mmと、Watch9より2.1mm厚い。
実際に身に着けてみると、ずっしりとした確かな重みがある。受け止め方には個人差があるだろうが、重さが気になりそうな人は、購入前に店頭で試着しておくと安心だ。
本体側面には、Ultraシリーズ独自の「クイックボタン」を備える。ワークアウトの開始やストップウォッチ、ライトなどの機能を割り当てられるほか、5秒間長押しするとサイレンが鳴る。サイレンについては、後述のアウトドア向け機能の項で紹介する。
付属のバンドは、エアポケット構造で手首をドライに保つ「Marine Band」だ。汗を素早く乾かし、水分を外に逃がすという。実際の着け心地も良好で、幅は広いものの付け外しは簡単だ。
バンドは他のGalaxy Watchシリーズと同様にワンタッチで取り外せ、交換用の専用バンドも別売りで用意されている。
ディスプレイ:最大5000ニトで直射日光の下でも見やすい
ディスプレイの最大輝度は5000ニトだ。実際に使ってみても画面は非常に明るく、直射日光の下でも表示をはっきりと確認できた。
ただし、今回はWatch9と並べて直接比較していないため、3000ニトにとどまるWatch9との視認性の差をどの程度体感できるかは判然としない。画面サイズの差も、Watch9の44mmモデル(約1.47型)と比べてわずか0.05型なので、大きさの違いを実感する場面は少ないだろう。
バッテリー:毎日2時間GPSを使っても48時間後に15%残った
バッテリー容量は、スマートウォッチとしては大容量の800mAhだ。Samsungによると、駆動時間はAODオンで最大約60時間、AODオフで最大約80時間、GPSを使った屋外ワークアウトでは最大約20時間となっている。いずれも、典型的な使用パターンを想定したシナリオで同社が実施した社内試験の結果に基づく値だ。
今回はAODを有効にし、睡眠計測と各種通知もオンに設定した上で、GPSを使ったウオーキングを1日当たり2時間行った。
まず、GPSを2時間使ったときのバッテリー消費は10%だった。1時間当たり約5%なので、公称の最大約20時間と一致する。同じ条件でWatch9は約20%を消費していたため、Ultra2の減り方はWatch9の約半分だ。
24時間後のバッテリー残量は57%だった。AODオン時の公称値(最大約60時間)から単純計算すると、24時間後の残量は約60%になる。2時間のGPS利用を含めて57%なので、ほぼ公称通りといえるだろう。なお、同じ条件でのWatch9の残量は10~20%だった。
充電せずに2日目も同じ使い方を続けたところ、48時間後の残量は15%だった。消費量は1日目が43%、2日目が42%と、ほぼ同じだ。
つまり、毎日2時間GPSを使っても、2日に1回の充電で運用できる。ただし、48時間後の残量は15%と決して余裕があるとはいえず、3日目までは持たない。GPSを使わなければ、公称通り2日半(約60時間)は持ちそうだ。
正直なところ、睡眠中に身に着けるには少々大きく重いと感じた。それでも睡眠計測に使うなら、就寝中は充電できないため、入浴中や朝の身支度の時間など、身に着けていない時間帯に2日に1回充電することになる。
Ultra2は急速充電に対応しており、専用のワイヤレス充電器とPD対応の電源アダプター(5V/2A以上)を使えば、30分で最大40%まで充電できるという。
なお、GPXファイルを読み込んでルート案内を利用する場合は、エクササイズ電力モードを有効にしても駆動時間は最大約16時間とされている。通常のGPSワークアウト(最大約20時間)より短くなるので、登山などで長時間ルート案内を使う人は覚えておきたい。
アウトドア向けの機能:サイレンやルート案内に対応
Ultra2は、アウトドアでの利用を想定した機能も備えている。クイックボタンを5秒間長押しすると最大約86dBのサイレンが鳴り、最大約180m先まで聞こえるという。また、ホームボタンを5回押すと緊急通報番号に発信できる。
ルート関連では、来た道を引き返す際に案内する「トラックバック」、GPXファイルで読み込んだルートを曲がり角ごとに案内する機能、区間ごとの平均勾配と獲得標高を事前に確認できる「標高ガイダンス」を備える。
ダイビング向けには、水深や水温、潜水時間を計測する「水深」アプリが用意されている。
ただし、筆者は登山やダイビングを行わないため、今回はこれらの実機検証は見送り、機能の概要紹介にとどめる。
いずれも、日常生活で使う場面はほとんどない機能だ。一方で、登山や海のレジャーを楽しむ人にとっては、スマートフォンを取り出さずに済む場面が増えるだろう。
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