その性能に死角なし――Core 2 Duoを搭載したMCJの最新モデル「MDV ADVANCE 9400ST」(1/3 ページ)

圧倒的な性能を見せつけるIntelの新CPU「Core2」シリーズ。その中でも性能と価格のバランスから高い人気を集めているのがCore 2 Duo E6600だ。ここでは同CPUを標準で搭載するMCJの最新デスクトップPC「MDV ADVANCE 9400ST」の実力を検証した。

» 2006年08月28日 00時00分 公開
[ITmedia]
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 つい1カ月前までメインストリーム向けの主力CPUとして君臨していたPentium Dを、あっという間にその位置から追い落としたCore 2 Duo。この最新CPUを搭載したタワー型PCが、コストパフォーマンスの高い製品を多く輩出するMCJから発売された。ここではその注目モデル「MDV ADVANCE 9400ST」の実力を検証してみる。

 今回の評価には、Core 2 Duo E6600(2.40GHz/L2キャッシュ 4Mバイト)を筆頭に、デュアルチャンネルで実装された1Gバイトのメモリと、250Gバイト/7200rpmのHDDを搭載し、グラフィックスカードにGeForce 7600GT(GDDR3 256Mバイト)を採用した標準構成を用いたが、MCJの製品は搭載するパーツの構成をオンラインBTOで柔軟に変更できる。CPUは発表ずみのすべてのCore 2ファミリーから選択できるほか、メモリは最大2Gバイトまで増設可能だ。

 また、HDDはシングルドライブ構成の場合で最大400Gバイト、ダブルドライブ構成なら最大800Gバイトまで選択できる。さらに、拡張性の高いシャーシには、標準搭載のDVDスーパーマルチドライブ(DVD±R DLに対応)に加えて、さらにもう1基の光学ドライブを内蔵可能だ。このほか、BTOメニューにはハードウェアMPEG-2エンコーダを搭載したアナログのダブルチューナーカードも用意されており、本格的なTV録画用マシンとしての運用も行える。

抜群の拡張性は健在。購入後のカスタマイズを楽しみたい人にもオススメ

 まずは外観から見ていこう。本体にブラック、フロントベゼルにシルバーを用いたミドルタワー型の本体は、拡張性で定評のある従来のMDV ADVANCEシリーズからそのまま引き継いだものだ。シャーシ内部には5インチベイとHDD専用ベイをそれぞれ4基ずつ、3.5インチのオープンベイも2基搭載しており、将来的にストレージデバイスを増強する時にも十分に余裕を持って対応できる。

 システムの心臓部であるマザーボードには、Core2にネイティブで対応した最新チップセット、Intel P965+ICH8のカップリングを採用するMSI製「P965 Neo」が搭載されている。基本アーキテクチャを一新したため、メモリはPC2-6400までサポートされているが、本機が搭載するメモリはPC2-5300。とはいっても、このメモリクロックの差がシステム全体の性能に与える影響はそれほど大きくはなく、現時点で非常に高価なPC2-6400モジュールをあえて採用せずにより安価に提供できるPC2-5300を選択した点は、価格対性能比を考えると十分に納得できる。

写真は左から、本体前面/背面/右側面

 一方、容量400ワットの電源ユニットは、Pentium Dを採用した従来のシステムを基準に考えるなら、安定した動作のためにもう1ランク上の容量が欲しくなるところだ。しかし、TDPをPentium Dの半分程度となる65ワットにまで低減したCore 2 Duoを搭載し、さらに補助電源を使わないグラフィックスカードを採用した本機なら、電源容量の不足を感じるケースはないので安心していい。また、本機のCPUクーラーにはリテールファンではなく、CoolerMaster製のものが採用されているほか、Intel P965チップセットの新フィーチャーである「Quiet System Technology」(CPUの温度変化を予測してCPUファンの回転数をなだらかに変化させる機能)が実装されており、夏場でも冷却面の心配なく利用できるだろう。

Core 2 Duo E6600とCoolerMaster製CPUクーラー(写真=左)。マザーボードにはIntel 965P+ICH8のMSI製「P965 Neo」を採用する(写真=中央)。グラフィックスカードは、GeFroce 7600GT 256MBを搭載したMSIの「NX7600GT-T2D256E」(コアクロック560MHz/メモリクロック700MHz、写真=右)

 実際に試用したところでは、CPUに強い負荷がかかるとファンが勢いよく回り出すものの、比較的短い時間で回転数が落ちていく印象を持った。また、MSIが提供するオーバークロックツール「Core Center」で温度変化をチェックして見ると、ピーク時に70度近くまで上がった熱が、短時間でアイドリング中の40度近くまで降下していくのが確認できた。

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提供:株式会社MCJ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日