ColorEdge CEシリーズに触れてカラーマネジメントを体験しよう「タッチ&トライ イベント」リポート(2/2 ページ)

» 2006年08月25日 15時20分 公開
[林利明(リアクション),PR/ITmedia]
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 続いて、ColorEdge CEシリーズと付属ソフトの「ColorNavigator CE」を使ったハードウェアキャリブレーションの実演だ。ハードウェアキャリブレーションとソフトウェアキャリブレーションの違いや、ハードウェアキャリブレーションの優位点なども解説された。なお、ColorEdge CE240W本体やColorNavigator CEについては、「プロ向け液晶ディスプレイ『ColorEdge』シリーズにエントリーモデルが登場」と「プロ向け液晶ディスプレイ「ColorEdge」シリーズに加わったエントリーモデルの実力は?」という記事で詳しく触れているので、ぜひそちらもご一読いただきたい。

 最後に、Photoshop CS2に読み込んだ写真画像をPX-5500で印刷して、印刷結果の色とColorEdge CE240Wでの表示色を比較し、ほぼ一致したことを確認して一連のフローが終了した(会場によっては、あらかじめ出力しておいた写真画像を用いて表示色との比較を行う場合もある)。ここでのポイントは、Photoshop CS2とPhotoshop Elements 4.0のカラー設定や印刷設定、PX-5500のプリンタドライバ設定を、順を追って詳しく解説されていたことだ。カラーマッチングでもっとも分かりにくい部分の1つなので、実際の操作と設定を見られるのは大きなメリットだろう(分かってしまえば簡単なのだが……)。

ハードウェアキャリブレーションからフォトレタッチソフトの各種設定、プリンタドライバの設定、印刷結果と画面表示との比較までが順を追って実演される

 余談だが、印刷するインクジェットプリンタにPX-5500が用いられた理由は、1つは顔料インク機であること、もう1つは工場での調整が厳しいので個体ごとのばらつきが小さく色表現が正確であることが挙げられる。顔料インクは、印刷してから約15分くらいで発色がほぼ安定し、色評価できる状態になる。一般コンシューマー向けの染料インク機だと、発色が完全に安定するには約24時間必要といわれているため、即時性を求める場合のカラーマッチング環境には不向きなのだ。

 また、PX-5500はプロ向けのMAXART K3シリーズということで、純正の専用紙とセットで使うICCプロファイルも、一般コンシューマー向けのインクジェットプリンタ用より練り込まれている(RGBからCMYKへの変換精度が高い)。

多彩なユーザーがイベントに参加

 8月25日の時点で約1/3の日程をこなしたタッチ&トライ イベントだが、実にさまざまなユーザー層が参加している。おおまかな傾向では、30代から60代の男性で、デジタル一眼レフカメラのユーザーが多いようだ。現在使用中のディスプレイ環境では、19インチや20インチ以上のナナオ製品が多いなど、同社製品が写真のハイアマチュアやセミプロのユーザーに好評なことが分かる。こうしたユーザーはカラーマネジメント環境への意欲も旺盛で、ColorEdge CEシリーズが想定するユーザー層ともマッチするわけだ。

 イベントの内容自体は、パソコンやOS、アプリケーション、カラーマネジメントに関するスキルに関わらず、誰にでも理解しやすい。実演が一通り終わったあとは質疑応答の時間が設けられており、スキルの差はここで埋められる。

 毎回、予定の時間を大幅にオーバーするほど、積極的なやりとりが行われているのが印象的だった。どんな質問でも、プレゼンターが丁寧に解説してくれる。必要に応じて、PCやColorNavigator CEの操作も再度実演してくれるのも、少人数制ならではの利点だろう。中にはかなりの“つわもの”もいらっしゃるとのことで、プレゼンターがたじたじになってしまうようなハイレベルの質問もあるそうだ。

 今後のイベント日程について言えば、東京会場と大阪会場は予約が埋まりつつあるらしいので、参加したい場合は早めの予約をお勧めする。もちろん参加費は無料である。宮城会場と福岡会場はまだ余裕があるとのことだが、やはり早めに予約するのが安心だろう。

 概要と雰囲気はお分かりいただけたと思うので、ColorEdge CEシリーズやカラーマネジメントに興味がある人は、ぜひ参加してみてはどうだろうか。詳細はイベントに参加して確認していただきたいが、参加者だけの特典が用意されている点にも期待してほしい。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日