では、S2111Wによってもたらされる、快適なWindows Vista環境をいくつか紹介していこう。比較のために、SXGA(1280×1024ドット)の液晶ディスプレイを使ったときの画面も、一部掲載しながら進めていく。試用環境には、Windows Vista RC1版を用いている。
単純にWindows Vistaのデスクトップを表示し、フォルダウィンドウやInternet Explorer 7を開いただけでも、ワイド画面と4:3画面の違いは一目瞭然だ。Windows Vistaはデスクトップアイコンのサイズが大きめで、フォルダウィンドウのタスクリストやステータス表示なども多い。
さらに、画面の右側には「Windowsサイドバー」が設けられ、ガジェット(ミニアプリケーション)と呼ばれる時計やRSSリーダなどを常に表示しておける。Windowsサイドバーを有効に利用するにも、ワイド画面が最適だ。
最近では、19インチWXGA+(1440×900ドット)の液晶ディスプレイも売れ行きが伸びている。だが、下の図でも分かるように、ワイド画面ではあるものの、表示領域面でのメリットは少ない。SXGAから乗り換えるなら、WSXGA+またはWUXGAを選んだ方が賢明だ。
もう1つ、Windows Media Centerの存在もある。Windows Media Centerは、動画や写真、音楽などを一元管理し、大きな文字とアイコンをリモコンで操作するスタイルのユーザーインタフェースだ(10フィートGUIと呼ばれる)。個人向けの主力となるWindows Vista Home Premiumと、最上位のWindows Vista Ultimateに搭載されている。ワイド画面では横方向により多くの情報を表示できるため、Windows Media Centerも使いやすい。
オフィスアプリケーションやグラフィックアプリケーションでも、ワイド画面の威力は絶大だ。下の画面写真を見てもらえば分かるように、データの表示範囲が4:3画面よりもはるかに広い。画面の半分にExcelやWordを表示し、もう半分に開いたInternet Explorer 7で調べ物をしながら資料を作成するといった使い方も、ワイド画面ならではの活用である。S2111WのFineContrast機能によって、用途に合わせた画質モードを簡単に切り替えられるのも非常に便利だ。
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提供:株式会社 ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日