Windows Vistaでは、動画再生の能力と機能も強化されている。OS内部における動画再生の優先度が高まり、PCの負荷が大きくなっても、コマ落ちや音とびが発生しにくくなった。著作権保護の関連では「Protected Media Path」という技術が実装されている。映像データの処理をすべて暗号化することで、別のアプリケーションによる「映像データの横取り」を防止する。以上はWindows Vistaの技術的な話題だが、今後はHD品質のリッチな映像コンテンツを鑑賞する機会が増えるはずだ。
リッチな映像コンテンツを楽しむには、液晶ディスプレイの動画再生能力に注目したい。S2111Wなら、高輝度、高コントラスト比、高速応答と3拍子そろっており、快適に視聴できる。
ポイントは「コントラスト拡張」機能だ。映像の明暗を判断して、RGBのゲインやバックライトの輝度をリアルタイムで調整してくれる。コントラスト比は3000:1相当までアップし、黒がしっかり引き締まってメリハリある画面や、鮮やかな発色が得られる。また、DVI-I端子がHDCP対応なので(DVI-D接続時)、HDCPで著作権保護された映像コンテンツも問題なく表示可能だ。
Windows Vista Home PremiumとWindows Vista Ultimateは、1080pのHD映像編集に対応した「WindowsムービーメーカーHD」を標準で備える。デジタルビデオカメラからの映像キャプチャも可能で、タイトルの作成、カット編集、トランジションといった基本的な編集機能を持つ。
素材となる動画ファイルや写真ファイルをストーリーボードに配置して、必要に応じてカット編集で不要な部分を切り取る。シーンとシーンの境界にトランジションを設定したら、新しい動画ファイルとして出力するだけだ。同じく標準アプリケーションの「Windows DVDメーカー」とも連携し、メニュー付きのDVDビデオ形式で記録型DVDに出力する機能もある。
Windows Vistaでは、デジタル写真の管理機能も大幅に進化した。「Windowsフォトギャラリー」が新しく追加され、アルバム機能や簡単なレタッチ機能が利用できる。画像の保存フォルダをWindowsフォトギャラリーに追加し、各画像に対して任意のタグ(キーワード)を割り当てておくことで、目的の画像をすばやく見つけ出せる。レタッチ機能には、自動調整、露出の調整(明るさ/コントラスト)、色の調整(色温度/濃淡/色の鮮やかさ)、画像のトリミング、赤目修整が用意されている。
デジタル写真の鑑賞やレタッチは、液晶ディスプレイの画質を比較的ストレートに実感できる用途だ。S2111Wは画面全体の輝度ムラや色ムラがほとんどなく、写真の階調も美しく表示してくれる。レタッチ用途でも微妙な色の変化を表現でき、何より写真を見ていて気持ちがいい。
以上、S2111WとWindows Vistaの活用シーンを見てきたが、紹介したのはほんの一握りだ。ワイド画面とWindows Vistaの相性がよいことは、直感的に理解できると思う。加えて、静止画と動画の表示品質が高いこと、ユーザビリティを高める機能が豊富なことが、S2111WをはじめとするEIZOワイド液晶ディスプレイならではのポイントだ。
Windows Vistaに合わせて、S2410W、HDCP対応のS2111WやS2411WといったEIZOワイド液晶ディスプレイをそろえて、新しいユーザー体験を1つ上のレベルで実感してほしい。
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提供:株式会社 ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日