ビジネスにも高解像度ワイド液晶の恩恵を――「FlexScan S2431W/S2031W」(1/3 ページ)

ナナオが6月7日に発売した「FlexScan S2431W/S2031W」の2モデルは、ビジネス用途を想定したワイド液晶ディスプレイだ。EIZOならではの高画質はもちろん、画面の縦位置表示や輝度の自動調節など、日常の使い勝手を支える機能が多く盛り込まれている。

» 2007年06月13日 10時00分 公開
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 ワイド液晶ディスプレイに対する多様なニーズに応えるべく、ナナオは5月23日に新製品4モデルを一挙に発表した。今回はその中からビジネス用途向けの「FlexScan S2431W」(以下、S2431W)と「FlexScan S2031W」(以下、S2031W)を紹介しよう。同時発表されたAV入力対応の「FlexScan HD2451W」と「FlexScan HD2441W」については、こちらのレビュー記事を参照してほしい。

FlexScan S2431W(写真=左)とFlexScan S2031W(写真=右)。カラーはいずれもブラックとセレーングレイが用意されている

 S2431WとS2031Wは、基本設計を共通化したラインアップ。S2431WはWUXGA(1920×1200ドット)対応の24.1インチワイドモデル、S2031WはWSXGA+(1680×1050ドット)対応の20.1インチワイドモデルとなっている。主要なスペックは下表の通りだ。

FlexScan S2431W/S2031Wの主なスペック
FlexScan S2431W FlexScan S2031W
カラー セレーングレイ、ブラック セレーングレイ、ブラック
液晶パネル 24.1インチワイド(VA) 20.1インチワイド(VA)
解像度 1920×1200ドット 1680×1050ドット
輝度 450カンデラ/平方メートル 300カンデラ/平方メートル
コントラスト比 1000:1 900:1
視野角 上下178度/左右178度 上下178度/左右178度
応答速度(黒→白→黒)/(中間階調) 16ms/6ms 16ms/8ms
映像入力 DVI-I 29ピン(HDCP対応)×1、D-Sub 15ピン(ミニ)×1 DVI-I 29ピン(HDCP対応)×1、D-Sub 15ピン(ミニ)×1
音声入力 ステレオミニ×1 ステレオミニ×1
音声出力 ヘッドフォン×1 ヘッドフォン×1
スピーカー 500ミリワット×2 500ミリワット×2
USBハブ USB 2.0ダウンストリーム×2 USB 2.0ダウンストリーム×2
外形寸法(幅×奥行き×高さ) 566×208.5×456〜538ミリ 469×208.5×427〜509ミリ
重量 約10.6キロ(スタンド含む) 約9.6キロ(スタンド含む)
昇降調整 約82ミリ 約82ミリ
チルト調整 上40度 上40度
スイベル調整 左35度、右35度 左35度、右35度
フリーマウント(VESA規格) 100×100ミリ 100×100ミリ
自動輝度調整機能 BrightRegulator機能 BrightRegulator機能
PC入力拡大モード ノーマル、拡大、フルスクリーン ノーマル、拡大、フルスクリーン
保証期間 5年間 5年間
EIZOダイレクト販売価格 11万4800円 5万9800円

 液晶パネルは両者ともVA方式を採用しているが、基本スペックは一部異なる。画面サイズと液晶パネル解像度、輝度、コントラスト比、中間階調の応答速度は、S2431Wのほうが優秀だ。そのほかの仕様は両者ともほぼ共通化されている。

 S2431Wは、輝度が450カンデラ/平方メートル、コントラスト比が1000:1、黒白間の応答速度が16ms、中間階調の応答速度が6ms(オーバードライブ回路搭載)、視野角が水平/垂直とも178度だ。S2031Wは、輝度が300カンデラ/平方メートル、コントラスト比が900:1、黒白間の応答速度が16ms、中間階調の応答速度が8ms(オーバードライブ回路搭載)、視野角が水平/垂直とも178度となる。

 インタフェースは、デジタル/アナログ両対応のDVI-Iとアナログ対応のD-Subを搭載。DVI-Iは、著作権保護技術のHDCPに対応している。USB 2.0ハブ機能もあり、1系統のアップストリームポートと2つのダウンストリームポートを持つ。

 背面には500ミリワット+500ミリワットのステレオスピーカーを備えている。液晶ディスプレイ部の背面にスピーカーを配置することにより、狭額縁で設置性の高いデザインを実現しているのがポイントだ。左側面にはヘッドフォン出力も用意されているので、職場で周囲を気にせずに音声を聞くこともできる。

S2431Wのインタフェース(写真=左)とS2031Wのインタフェース(写真=中央)は、レイアウトこそ違うが、搭載するコネクタは同じだ。音声入力は1系統で、電源も内蔵している。液晶ディスプレイ部の背面にステレオスピーカーを内蔵し、左側面にはヘッドフォン出力も持つ(写真=右/S2031W)

 スタンドは、シンプルながら可動部の多いハイトアジャスタブルスタンドを採用する。Y字型のスタンドは設置面積が少ない割に安定性が高く、全体的にしっかりした作りだ。上40度のチルト、左右で各35度のスイベル、移動範囲82ミリの高さ調節に対応するため、液晶パネルの角度や高さを使いやすいように合わせるのは容易だろう。詳しくは後述するが、画面を90度回転させて縦位置表示を行うこともできる。

 S2431WとS2031Wは同じスタンドを用いており、奥行きはいずれも208.5ミリと短いので、机上で必要以上にスペースを取ることはない。ただし、大型のワイド液晶パネルを搭載することから、横幅はS2431Wが566ミリ、S2031Wが469ミリあるので、購入前に設置スペースをあらかじめ確認しておくことが必要だ。

スタンドは、上40度のチルト(写真=左)、左右で各35度のスイベル(写真=中央)、移動範囲82ミリの高さ調節(写真=右)が可能。写真はS2431Wだが、S2031Wもスタンドは共通だ

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提供:株式会社 ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年3月31日