“最新世代”の性能を手に入れた超コンパクトPC――「Endeavor ST120」の実力小っちゃいは正義(2/2 ページ)

» 2008年12月22日 10時00分 公開
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静粛性は優秀だが高負荷時には騒音増大も

 Endeavor STシリーズは、CPUやチップセットなど主要な部分にノートPC用のパーツを搭載し、給電方式にACアダプタを採用することで、デスクトップPCながら極めてコンパクトな本体サイズを実現しているが、これは静音性の向上にも大きく貢献している。

 特にアイドリング状態でのノイズレベルは公称値で約22デシベルと、ノートPCに匹敵する静音性だ。実際に使用中に騒音の状態を確認してみたところ、アイドリング状態ではファンノイズが聞こえることはなく、ユーザーの耳に近い机上に設置してもまったく問題はなかった。また、CPUの使用率が100%に達する状態が続くと、さすがにCPUファンの回転数は上昇するものの、特にうるさいと感じるほどではない。深夜にPCを使うことが多い人やファンノイズが気になりやすい人は、液晶ディスプレイの裏側に本体を設置するなど、コンパクトなボディを生かして騒音を遠ざける工夫をするといいかもしれない。

Centrino 2世代への進化がもたらすパフォーマンスは?

Windows エクスペリエンス インデックス

 今回試用した評価機は、Core 2 Duo T9600(2.8GHz)と4Gバイトのメモリ(ただし32ビットOSの制限で利用可能領域は3Gバイト)、7200rpmの320GバイトHDD、Blu-ray Discコンボドライブを搭載した、地上デジタルTV放送/Blu-ray対応モデルで、OSにはWindows Vista Home Premium(SP1)がインストールされていた。なお、Blu-ray Discコンボドライブを除く基本仕様については、地上デジタルTVチューナーが付属しない通常モデルでも、オンラインBTOを使って同じ構成を選択することが可能だ。では、この評価機を使って計測したベンチマークテストの結果を見ていこう。

 Windows エクスペリエンス インデックスは、メモリの5.9を筆頭に、CPUが5.6、HDDが5.8と、全般的に非常に優秀といえる結果をマークした。グラフィックス機能については、ゲーム用グラフィックスが3.8と伸び悩んだものの、Windows Aeroの動作に関係するグラフィックスの項目は4.1とまずまずの成績で、ゲーミング用途を除けば不満を感じることのない成績だ。

 PCMark05のスコアは惜しくも6000に届かなかったものの、メインマシンとしても十分に通用する好成績と言える。各テストの結果はWindows エクスペリエンス インデックスと同じ傾向を示しており、CPUスコアが7060と優秀な値を残した一方で、Graphicsスコアは2735と、チップセット内蔵グラフィックス機能なりの結果にとどまった。3Dゲームなどグラフィックス機能を酷使するアプリケーションを利用しないという前提条件を飲めるなら、本機はメインマシンとしての資質を十分に備えている。

 一方、3DMark06の結果は、1024×768ドット表示で1181、1280×1024ドット表示で943となった。Intel GM45 Expressチップセットの採用で、グラフィックス機能は従来に比べ強化されたとはいえ、ゲーミングPCとして利用するには十分とは言い難い。CPU性能が高く、Blu-ray Discコンボドライブを搭載するなど、エンターテインメント目的への適正は全体的に優秀だが、ゲーム用途については割り切りが必要だろう。

 最後に国産オンラインRPGの代表格であるファイナルファンタジーXIのオフィシャルベンチマークテストを使って性能をチェックしてみた。スコアは、低解像度モードで3864、高解像度モードで2547と、同テストの指標ではプレイに支障のないことを示すスコアとなった。なお、このテストはCPU性能がスコアに与える影響が大きく、今回の結果もCore 2 Duo T9600を搭載したことが高めの成績をマークした理由と思われる。

PCMark05(画面=左)/3DMark06(画面=中央)/Vana'diel Bench 3(画面=右)

「Endeavor ST120」はコンパクトPCの決定版か

ピアノブラック塗装を施した「Endeavor ST120 Black Edition」

 Endeavor STシリーズの魅力が究極ともいえる省スペース性にあることは間違いない。そして今回、Centrino 2世代に進化したことで、性能面でも高い満足感を得られる1台へと生まれ変わった。さらにBTOメニューには、地上デジタルTV放送の視聴や録画、市販Blu-rayの再生といった、最新のエンターテインメント機能も用意し、個人用PCとしての魅力はよりいっそう大きなものになった。

 価格面でも従来同様の6万5100円(最小構成時)に据え置かれており、買い得感は非常に高い。冬のボーナスでPCの新調を考えている人は、ノートPCに代わる選択肢として、本機と大画面液晶ディスプレイという組み合わせを検討して見てはいかがだろうか。

 なお、秋葉原にあるエプソンダイレクトのショールーム「エプソンダイレクトプラザ」では、外装をピアノブラックで塗装した特別限定モデル「Endeavor ST120 Black Edition」も販売される。こちらは付属のキーボードとマウスがブラックになる関係で、価格は7万1400円からとやや高くなるが、光沢感のあるボディの仕上げは一見の価値がある。部屋のインテリアにあわせてカラーを選びたいという人は、こちらも要注目だ。

エプソンダイレクトプラザ専売のBlack Editionは、通常のホワイトモデルとは違い光沢感のある塗装になっている(写真=左)。キーボードとマウスもブラックカラーの無線モデルが付属する(写真=中央)。ホワイトモデルとブラックモデルのキーボード比較。標準モデルに比べるとやや幅広だ(写真=右)

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提供:エプソンダイレクト株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年12月31日