ライフスタイルをもっと豊かにする“新しい扉”――テレビチューナー搭載のフルHD液晶ディスプレイ「FORIS FX2431TV」と暮らすTV、PC、AV、Game、何でもござれ(2/3 ページ)

» 2009年06月15日 10時00分 公開
[望月瞬,PR/ITmedia]
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<2>テレビとPCの使い勝手が変わる:2台を1台にまとめて、より快適に

付属のリモコンは秀逸で、FORIS FX2431TVの快適さを後押しする

 実際にFORIS FX2431TVを使い始めてみると、これまた想像以上に快適だ。付属のリモコンでテレビとPCディスプレイ、AV機器/ゲーム機用ディスプレイのすべての機能や設定をコントロールできる。テレビ機能は、EPGやデータ放送、字幕、音声切り替えなどにもちろん対応しており、完全に家電のテレビとして扱える。

 テレビをリモコンで操作できるのは当たり前としても、PC接続時の調整などをリモコン操作できるのは非常に便利だ。表示系統の切り替えもリモコンから行え、入力切り替え用のボタンとして、PC(DVI-D/D-Sub)、VIDEO(コンポーネント/S-Video/コンポジット)、HDMI(1/2)、放送の4つが用意されているので、目的の表示にすばやくチェンジできる。

 普段使いで一番気に入ったのは、FORIS FX2431TVのピクチャー・イン・ピクチャー機能(PinP)だ。いわゆる親子画面モードのことで、PCの映像を親画面に、テレビもしくはビデオ入力(コンポーネント/S-Video/コンポジット/HDMI)の映像を子画面に重ねて表示できる。子画面の位置は画面の4隅に配置できるので、PCの作業に応じて余ったスペースに移動してやればいい。

 もちろん、PinPの操作もリモコン1つで手軽に行える。子画面のオン/オフ、音声選択、子画面の全画面化、表示位置という4つのボタンがポイントだ。内蔵スピーカーから出力する音声を、親画面(PC)か子画面かで選べるのも気が利いている。テレビを子画面で表示していても、リモコンの数字ボタンを押せば子画面内でチャンネル切り替えが可能だ。また、PinP中にリモコンの入力切り替えボタンを押すと子画面側の表示系統がチェンジし、子画面の映像が気になった場合は全画面ボタンを押すとたちまちフルスクリーン表示になる。再び全画面ボタンかPinPのオン/オフボタンを押すと、親子画面モードに戻るなど、芸が細かい。

 正直、ここまでこだわったPinP機能を持った製品はなかなか見当たらない。筆者は普段それほどテレビを見ないのだが、FORIS FX2431TVを導入してからはPCを使いつつ、PinPの子画面で地デジを「ながら見」するのが日常になった。ナナオのもくろみ通り、確かに映像ライフスタイルを変えられている。

 また、子画面でプレイステーション 3も操作してみた。GUIのクロスメディアバーは画面の文字が小さくなるため、少々操作しにくいが、DVD-VideoやBlu-ray Discタイトルの鑑賞、ゲームのプレイならば、子画面でも十分に実用的だ。DVD-VideoやBlu-rayタイトルの字幕もしっかり読める。ゲームの場合は、子画面内のフォントサイズによるだろう。

 そんなわけで、親画面のPCで攻略サイトを見ながら、子画面のプレイステーション 3でちょっとした操作をすることも増えた。PC画面でWebサイトを見るときは、やはり広いデスクトップ画面が使いやすい。特に縦方向の解像度は1200ドットと高いため、Webブラウザをスクロールせずに多くの情報を確認できるのは、一度使うと狭いデスクトップ画面には戻れないだろう。

PinP機能を使った映像の「ながら見」はクセになる。写真はプレイステーション 3を接続し、HD映像を子画面表示している。親画面/子画面の音声切り替えメニューは、じゃまにならないように画面の上部に表示される

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<3>テレビとPCの映像体験が変わる:コンテンツに応じて最適な画と音を提供

 従来のFlexScan HDシリーズと比べて、FORIS FX2431TVは画質の基本性能も向上している。新たに広色域(Adobe RGBカバー率96%、NTSC比92%)の液晶パネルを採用したことで、発色や階調の表現能力が高まった。実際、NTSC比72%程度の標準的な液晶ディスプレイと見比べてみると、発色の鮮やかさや深みの違いが一目で分かる。

カラーとモノクロのグラデーションを表示した例。おなじみの10ビットガンマ補正による滑らかな階調表示を実現している。VA方式の液晶パネルなので、視野角は上下/左右とも178度と広く、画面を見る角度による色の変化は少ない。輝度は360カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1000:1(コントラスト拡張有効時2000:1)、応答速度は16ms(黒→白→黒)/6ms(中間階調域)といったスペックだ

 用途別の映像モード(FineContrast)も非常に有用だ。PC接続ではテキスト/ピクチャー/ムービー/ゲーム(PC)/カスタムの5通り、テレビではスタンダード/シネマ/ダイナミック/カスタムの4通り、ビデオ入力ではスタンダード/シネマ/ダイナミック/ゲーム/カスタムの5通りが用意されている。おおまかな傾向は、PC接続のムービーモードと、テレビ/ビデオ入力のシネマ以外のモードは色温度が高めで、さらにゲームモードは高コントラスト、ダイナミックモードはメリハリ重視、そしてシネマモードは低めの色温度で落ち着いた雰囲気、といった印象だ。

 個人的にはシネマモードが最も気に入った。中間調がやや明るくなり、肌色などが自然な色合いになる。FORIS FX2431TVは机上に置くPC用のディスプレイも兼ねるので、比較的画面に近い距離(50センチ〜1メートル程度)で映像を視聴することも多い。そのため、ダイナミックモードやゲームモードのメリハリが効いた表示は、筆者の目には少し刺激が強かった。幸いなことに映像ソースに応じて、黒レベルや色の濃さ、色合いなどを調整できるので、画質に思い入れがあるユーザーは表示の設定を追い込んでいくのも一興だ。

 特筆したいのは、高精度なI/P変換機能(インターレース/プログレッシブ変換)を備え、1080/24p(48Hz表示)に対応していることだ。入力したインターレース映像を高画質にプログレッシブ表示できるほか、1080/24p(毎秒24コマ)で記録された映像をフレームレート比の変換なしでスムーズに表示してくれる。後者には1080/24p出力に対応した再生機器が必要だが、対応済みのプレイステーション 3で試してみたところ、画面がゆっくりとスクロールするような映像のシーンで効果を実感できた。プレイステーション 3側で1080/24p出力をオフにすると、画面のスクロールにわずかなカクカクした様子を感じる場面があったが、1080/24p出力を有効にすると滑らかな表示になった。

 また、FlexScan HDシリーズが備えていたゲーム向けの機能も、引き続き搭載している。映像入力から表示までの遅延を抑えるアクションゲーム向けの「スルーモード」や、プレイステーション・ポータブル(PSP)向けに表示を最適化できる「ポータブル」モードは、ゲームファンには見逃せない機能だ。FORIS FX2431TVに継承された各種ゲーム機能が備わった従来機種「FlexScan HD2452W」によるゲームプレイのリポートは、以下の囲みを参照してほしい。


 さらにFORIS FX2431TVでは、新たに「リアルイメージ」機能がゲーム向けに追加された。これは、いわゆる「ドット絵」で表示されるゲームの画面サイズを拡大した際、ドット絵の輪郭を崩さないように表示する機能だ。輪郭のギザギザ感が持ち味ともいえるドット絵を、雰囲気そのままに楽しめる。

 リアルイメージ機能は、主にレトロゲームで威力を発揮する。最近はいろいろなゲーム機で古い世代のゲームをプレイできる環境が整備されてきているので、特に30代以上のファミコン世代ゲーマーにとって、特にうれしい機能ではないだろうか。

I/P変換機能は基本となる「動画2-3」をはじめ、30p検出も行う「動画2-3/2-2」や2-3/2-2処理をしない「動画」、静止画寄りのチューニングである「静止画」といった設定が選べる(写真=左)。リアルイメージのオン/オフもリモコンのメニューで切り替えられる(写真=右)

 FORIS FX2431TVが内蔵するスピーカーのサウンドにも触れておこう。画面サイズが24.1型ワイドなので、スピーカーの容量も大きくはないが、低音強調機能とワイドサウンド機能によって、なかなか広がりのある音を鳴らしてくれる。パーソナルな空間で使うならば十分だろう。ボリュームを少し大きめにしたほうが気持ちよい音響で聞けるが、筆者の場合は集合住宅ということもあり、サウンドを重視したいときはお気に入りのヘッドフォンを使っている。

「Cylinder Sounds Solution」と名付けられた新型のステレオスピーカーは、円柱形状のエンクロージャーによって剛性を高めることで、筐体から発生する付帯音を低減する(写真=左)。音量に応じて低音域のブースト量を自動調整することで低音を強調する「低音強調」機能や、センター定位を重視しながら自然に音が広がるように処理する「ワイドサウンド」機能も備える(写真=右)

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