低価格でコンパクトな特徴に加え、NP11-Vは「静か」である。騒音源の1つとなるファンをまったく搭載しないからだ。ボディの下から上へ、HDD、CPUとチップセットの冷却用ヒートシンク、メモリモジュールが縦に並び、下部の吸気口から上部の排気口へ、熱が上方へ昇る現象を利用して冷却する優れた仕組みを採用する。
動作音として聞こえるのはHDDの駆動音のみ。この音もケースである程度遮断されるので、耳を澄ますとなんとなく聞こえる程度だ。ちなみにディスプレイの裏に設置する一体型パックを導入すれば本体が耳からさらに離れるので、動作音はほぼ気にならなくなる。
摂氏25度の室内において計測したCPUの温度は、アイドル時で63度、ベンチマークテストでCPUに負荷をかけた状態において最大73度となった。少し高いのではないかと思うかもしれないが、Atom 230のT-Case(動作限界温度の目安)は85.2度なので、まだまだ余裕がある。
もちろんボディそのものはここまで熱くならないので安心してほしい。HDDはアイドル時で46度、同じく負荷をかけた状態で50度となり、大きな変化はなかった。ちなみにNP11-Vは、前述した冷却機構を有効に機能させるため、設置スタイルが決まっている。横向きでの設置は行えず、単体使用時は前ページで紹介した写真のように付属スタンドを用いて設置する。
Endeavor NP11-V のベンチマークテスト | ||
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PCMark05 | PC Mark | 1458 |
CPU | 1498 | |
Memory | 2210 | |
Graphics | 469 | |
HDD | 4527 | |
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 |
Low | 879 |
High | 647 | |
気になるパフォーマンスは、CPUにAtomを採用するNetbook各機種とほぼ同等だ。グラフィックススコアが低いので高いスペックを要求する3Dゲームのプレイはかなり厳しいが、本機の主な利用シーンであるWebサイトの閲覧やメール、オフィスアプリケーションなどはまったく気にすることなく利用できる。また、解像度の高い大画面ディスプレイとともに使用するので、屋内においては画面の小さいNetbookより確実に快適だ。
動画の再生能力は、YouTubeのHD動画など再生に少し荷が重いコンテンツもあるが、DVDクオリティのMPEG-2やSD解像度のWMVデータ、DivXデータなどはまったく問題ない。Yahoo!動画やGyaoといったストリーミング動画サイトなども快適に楽しめる。
前述した一体型パックには、一般的な利用であれば過不足ない1360×768ドット表示に対応する18.5型ワイドの液晶ディスプレイが付属する。さらにNP11-Vは1920×1200ドット表示までのアナログ出力をサポートするので、すでに所持するディスプレイを活用したり、今後、大型・高解像度のディスプレイにスペックアップするような方法を選択してもよさそうだ。
このほか、小型のACアダプタを含めて約1.1キロと軽量なNP11-Vは、室内の移動もラクラクだ。普段はプライベートルームで利用するが、たまにリビングルームの大画面テレビに接続して使うといったシーンも難なくこなせてしまう。こういった取り回しのよさは、導入後に「便利さ」がじわじわ実感できるであろう項目だ。
ともあれNP11-Vは、2万6800円からという導入しやすい価格とともに「ディスプレイが選べる、家にあるディスプレイを活用できる」「液晶一体型PCにもなる」「小型軽量なので、家庭内の移動もラクラク」という自由度の高さが魅力だ。エプソンダイレクトでのWeb注文は「全製品2日配達」と迅速に手元に届くので、“すぐ買える”のも導入しやすいポイントの1つといえる。
さらに、この価格でもエプソンダイレクトならではの安心サポート体制は変わらない。1年間の無償修理はもちろん、3年間は部品代不要での修理が可能だ。プラス3000円で3年間の出張修理、落下などでの自然故障以外でも補償限度額内で無料修理を受けられる「安心パック」への加入も可能なので、家族用として子どもに購入してあげる場合はこちらを付けておくと、より安心して末永く利用できるだろう。
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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年6月30日