エプソンダイレクトの「Endeavor SV120h」は、家庭・SOHO向けのサーバOSであるWindows Home Serverを搭載した低価格・低発熱・低消費電力・超小型のサーバPCだ。今まで「やりたかったけどできなかった」は、SV120hで手軽かつシンプル、そしてシームレスに実現できる。
2008年8月に発売され、好評のうちに完売となったEndeavor SV110hに続き、超小型のデスクトップPC Endeavor ST120をベースに、Windows Home Serverを搭載したスモールホームサーバPCの第2弾として登場したのが「Endeavor SV120h」だ。まずは、Windows Home Serverとは何なのか、そして何ができるのかをおさらいしておこう。
Windows Home ServerはWindows 2003 Serverをベースに開発されたサーバOSで、機能をホームサーバ向けに大幅にカスタマイズして展開するものだ。接続できるクライアント(PC)数をSOHOや家庭内で必要十分な最大10台とし、個人ユーザーでも容易に導入・運用できる特徴がある。昨今、SOHOや小規模オフィスはもちろん、家庭内にも複数台のPCが存在し、ブロードバンドルーターとともに家庭内LANを構築するユーザーが多くを占めていると思う。そこから1歩進み「こういうことができないか」と応用を考えたこともあるだろう。Windows Home Serverは、このような「こういうこと」の多くを実現できる機能を備えている。
Windows Home Serverのライバルは、多機能NAS(ネットワークHDD)であろう。いまどきの多機能NAS製品は導入が容易で価格もこなれてきたことを背景に、ファイル共有以外に、PCのHDD自動バックアップやメディアサーバとして活用できる点が人気だが、Windows Home Serverもこれらの機能はほぼすべて包括しつつ、動作するのがPCそのものであることが強みの1つだ。
なにより、多機能NAS製品にはない魅力を多く備えている。多くは組み込み用CPUで動作するNASに比べ、強力なCPUを備えたPCベースで動作するWindows Home Serverは、読み書き速度はもちろん、設定画面でもストレスが少なく、必要な作業を快適にこなしてくれる。
そして、ストレージ容量の拡張が非常に簡単であるのも大きなメリットだ。標準装備する内蔵HDDはもちろん、USB接続型のHDDなどを普段使うPCと同じように接続することで、接続したすべてのHDDを「1つのドライブとして扱える」特徴があり、ストレージ容量を容易に拡張できる。USB接続でHDDを増設できるNAS製品も多いが、あくまで別ドライブとしての扱いになる場合がほとんどで、これを実現するには、普段使うWindows OS以上の知識が必要になることが多いのだ。
Windows Home Serverは指定したHDDをバックアップ用に指定することで、ミラーリング(RAID 0)に似た信頼性を確保する機能も備える。同じHDDを2台使用して実現するミラーリングと異なり、バックアップに必要な容量があれば機能するので、必要なとき必要なだけ追加できる点にコストメリットを感じられることだろう。
そして、Windows Home Serverは「クライアントPCのシステムを完全にバックアップ」できる。万一、普段使用するPCのシステムドライブがクラッシュしてOSが起動できなくなった場合も、付属のホームコンピュータリストアCDで起動し、サーバに保存したバックアップデータからLAN経由でシステムドライブを起動可能な状態に復元できるのだ。このように簡単に復元できるのは、Windows Home Serverならではといえる。
なお、SOHOや小規模オフィスであれば、通常のWindows Serverなどとも迷うかもしれない。機能はもちろんWindows Serverが勝るが、Windows Home Serverでは、複数台のPCがWindows Serverに接続する際に必要なクライアントライセンスは不要となる。Windows Home Serverではできない高度な機能が必要だったり、10台以上のPCで運用する環境でなければ、導入、運用、どちらのコスト面でもリーズナブルだと思われる。
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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年6月30日