CPUやOSは最新仕様、でもPCI+RS-232Cを標準搭載──悩む企業ユーザーのために生まれた「Endeavor AT980E」知っていましたか?「XPプリインストール」はそろそろ終了(2/3 ページ)

» 2010年09月17日 10時00分 公開
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基本スペックの柔軟なカスタマイズが行えるBTOメニュー

photo 予算にや業務内容に応じて仕様をカスタマイズできる、豊富なBTOメニューを用意する

 AT980Eは、CPU以外のパーツも柔軟なカスタマイズが可能だ。メモリはPC3-10600(Pentium G選択時はPC3-8500相当で動作)に対応し、容量は1Gバイトから8Gバイトまで選べる(32ビット版OS選択時は4Gバイトまで)。メモリを2枚1組で利用するとデュアルチャネルアクセスが有効になり、メモリアクセスが高速になるので、4Gバイト(2Gバイト×2)や8Gバイト(4Gバイト×2)の構成を選ぶのがお勧めだ。

 データストレージとしては、3.5インチHDDを2基まで搭載可能で、容量は1Tバイト、500Gバイト、250Gバイトの3種類が用意されている。いずれもインタフェースはSerial ATA(3Gbps)、回転速度は7200rpmだ。パーティション分割サービスも選択でき、システムドライブ容量も40Gバイト/60Gバイト/80Gバイトと3種類から選べるようになっている。

 また、自動的にデータの二重化を行ってくれるバックアップソフトウェア“Standby Rescue Multi 4.0”と2基のHDDを組み合わせた「Standby Rescue Multi 4.0 キット」も選択できるのが、ビジネス向けPCである本機ならではのメニューだ。万一HDDに障害が発生しても、バックアップ用のドライブに切り替えることで即復旧し、データ損失のリスクを含めた業務の停滞を防ぐことができる。

 光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブとDVD-ROMドライブを用意し、光学ドライブを搭載しない構成も選択できる。

 プリインストールOSもやはり柔軟に選択できる。基本はWindows 7 Professionalか同Home Premiumで、それぞれ32ビット版と64ビット版を用意する。このほか、ビジネスPCにまだ需要が多いニーズに応える、32ビット版Windows Vista BusinessやWindows XP Professionalも選択できる。Windows XPはWindows 7 Professionalのダウングレード権を利用するものなので、今後(オフィスの準備が整ったら)XPからWindows 7に切り替えることも可能だ。なお、エプソンダイレクトには「OSアップグレード代行サービス」といったサポート・サービスもあるので、企業ユーザーにも安心である。

 なお、ビジネスPCでまだ需要が多いWindows XPについて、OS開発元であるマイクロソフトの意向で「Windows XPプリインストールモデルの販売は2010年10月22日出荷分まで」となっている。業務用・社内用アプリケーションや周辺機器の都合で「まだWindows XPでないと困る」場合、PC購入の決断は早めのほうがよいだろう。

photo ビジネスユースでは自社で開発した業務用グループウェアなど、限定された環境でしか動作できないアプリケーションがあることは珍しくない。この場合は、Windows 7 Professional以上で利用できる「Windows XP Mode」で解決できることが多い

 ちなみに、将来的にはWindows 7に切り替える予定だが、現時点の業務用オリジナルアプリケーションだけが「Windows XPでないと動作しない」シーンの場合は、Windows 7 Professional以上で使える「Windows XP Mode」で解決できることも多い。

 Windows XP Modeは、Windows 7上に仮想PC環境を作成し、その仮想PC上でWindows XP Professionalを動作させる機能。仮想PC上で動作するのはWindows XPそのものであるため、OSのリビジョンを見て判断する業務アプリケーションなどでも対応できる。なお、OSにWindows 7 Professionalを選べば、Windows XP Modeもプリインストールした状態で出荷される。

シリアルポートの追加など、ビジネスシーンならではのBTOオプションも

photo 背面には、USBや有線LAN、DVI-D、アナログRGB出力のほかに、PS/2、パラレル、シリアル(RS-232C)といったレガシーポートも備える。評価機ではさらにもう1つ、PCIカードでシリアルポートを増設している

 AT980Eは、レガシーインタフェースを標準で搭載し、かつ追加もできる。ここが最新PCながらも他社製PCにはマネしにくいポイントといっても過言ではない。

 背面インタフェースは、USB 2.0×4、有線LAN×1、DVI-D出力×1、アナログRGB出力×1、ライン入出力×各1といった端子のほかに、PS/2キーボード、PS/2マウス、パラレル×1、シリアル(RS-232C)×1が標準で備わる。シリアルポートはPCIカード増設によるシリアルポート2基を追加するBTOメニューも別途用意する。

 これらレガシーポートは、個人ユーザーならもう使わないであろう端子だが、計測機器など業務用の周辺機器では制御用アプリケーションなどの連携用にシリアルポートがよく使われており、2010年現在もまだまだレガシーポートが必要だという企業は少なくないと聞く。個人レベルであればRS-232C→USB変換アダプタといった周辺機器も存在するが、業務で導入するとなれば互換性のチェックも必要であり、機材のコスト以上に余計な労力がかかってしまう。

 レガシーポートをひととおりサポートし、かつシリアルポートの増設にまで対応したPCは昨今なかなか見られないだけに、大変貴重な存在だと思われる。このあたりは顧客企業のフィードバックを生かしつつビジネスPCで長年実績を積み重ねているエプソンダイレクトならではのきめ細やかな配慮といえる。


photo スリムでシンプルなデザインの前面パネル

 スリムタワー型のボディのサイズは、99(幅)×383(奥行き)×310(高さ)ミリ(スタンド・突起部を除く) 。スタンドを設置しても十分コンパクト(実測値は横幅約153ミリ)で、机上で無駄なスペースを必要としないのがありがたい。

 前面インタフェースはUSB 2.0×2、ヘッドフォン出力、マイク入力を装備する。縦に並ぶ各端子の間隔が十分(USB 2.0ポート間で実測約10ミリ)にとられているのも使い勝手がよく、少し大柄なUSBメモリなどを差しても互いに干渉せず利用できる。細かいところだが、このような配慮が見られるPCは意外に少なかったりする。

 メンテナンス性にも優れている。サイドカバーは手回しネジ2本で固定され、ドーターカードに装着されたスタビライザーを含めて工具なしで外せる。すぐに内部のHDDベイやメモリソケット、CPUソケットなどにアクセスでき、増設や交換作業が行える。

 サイドカバーの吸気口がある場所にはダクト付きのCPUクーラーが配置され、PCシステム最大の熱源であるCPUを効率よく冷却できる設計だ。スペースに余裕がない省スペースボディではエアフロー設計が安心・信頼性の大きなカギになるが、ファンなどの騒音源を最小限に抑えつつ、うまく放熱性能を確保しているといえる。


photophoto 省スペースボディながら、内部にアクセスしやすくメンテナンスしやすい。3.5インチのHDDを2基設置できる

PCIスロットを2本搭載、ビジネスユーザーのニーズに沿った拡張性

photo PCIスロットを2本備える。ドライバ次第で、今までのPCで使用していたPCIカードを再利用することもできる

 スリムボディながら拡張性も確保されており、HDDは2基搭載可能、拡張カードとしてPCI増設カードを2枚装着できる。PCI ExpressではなくPCIだ。前述したように、RS-232C増設カードやUSB 2.0×2増設カードのオプションが用意されているが、ユーザー側で必要な既存のPCI増設カードを搭載することも可能である。

 2010年現在のデスクトップPCにおける拡張スロットの主流はPCI Expressだが、AT980EはあえてPCIスロットを搭載している。PCI Express x1対応の拡張カードが普及といえるまでに登場してきたのはここ2〜3年のことだ。企業が資産として保有し、業務で現在も稼働しているであろう拡張カードは、サーバやワークステーションで利用するような高速ネットワークや高速ストレージなどを除けば、ほぼPCIカードだろう。

 個人ユーザーでもPCIの(アナログ)TVチューナーカードやサウンドカードなどをまだ持っているという人はそう珍しくないが、特に高級なサウンドカードやオーディオカードとなると趣味性がグッと高まり、「これでなければダメだ」という人も多い。そういうクリエイティブ系の業務なら“なおさら”であり、MACアドレスを登録してあるネットワークカードであるとか、業務用の機械を接続するためのインタフェースカードなど、PCIスロットが必要になりそうなケースはビジネスシーンではまだ多いのだ。

 このスリムボディで最大2本のPCIスロットが使えるのは、これらを望む層に向けたビジネスPCとして大きなアドバンテージだ。また、仮に切実に「使わなければならない」PCIカードでなく、新たにUSBなどの機器を購入すれば代用できるとしても、まだ使えるものは廃棄せずにリユースできるのはコスト面と環境面、双方において理にかなってる。

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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年9月30日