―― スキャナの使い勝手を左右する要素の1つとして、ソフトウェアもあります。今回はスキャンソフトの「CaptureOnTouch」も見た目が大きく変わっていますね。
指田 まずは見た目が格好よいほうが、気持ちよく使っていただけるのではないか、というシンプルな考えからスタイリッシュなデザインのユーザーインタフェースを採用しました(アメリカ人デザイナーがUIをデザインしたとのこと)。
もちろん、見た目だけではなく、それがきちんと分かりやすく、スキャナに慣れていない方でも何となくボタンを押せば、きれいにスキャンできてしまう、といった使いやすさにも重きを置いています。適当に原稿を給紙トレイにセットしてスキャンボタンを押しても、原稿を正しい向き、適切な解像度で読み取ることができるので、そこも迷わず使っていただけるポイントです。
金井 DR-C125はWindowsとMac両対応のハイブリッドモデルですので、スキャンソフトのCaptureOnTouchもどちらのOSで使っていただいても違和感がないデザインを追求しました。使い勝手の面では、ボタン1つで詳細設定画面を隠すことができます。その際は各種オート機能でスキャン設定を自動化できますので、初心者の方でも、細かな設定は不要という方でも、最小限の簡単な操作でストレスなくお使いいただけます。
トレンドの機能としては、Evernoteとの連携も特徴です。CaptureOnTouchには最初からスキャンしたデータをEvernoteに送るためのメニューを用意していますので(別途Evernoteプラグインのインストールが必須)、スキャンしたデータをスマートフォンやタブレット端末など、外出先で自由に見ていただくのに役立つと思います。
CaptureOnTouch以外のソフトでは、「eCopy PDF Pro Office」と「ファイル管理革命 Lite」も付属しています。
eCopy PDF Pro OfficeはPDFファイルの生成・編集ソフトですが、Office文書形式への変換もサポートしているほか、独自の圧縮形式なども用意していて、データ容量の縮小が可能です。また、サーチャブルPDF生成にも対応しており、後からの検索キーとして活用することができます。
ファイル管理革命 Liteはその名の通り、ファイルを管理するためのソフトですが、簡易な操作画面なので、初心者の方にも直感的に使っていただけると思います。
―― 今回のインタビューで、DR-C125をビジネスとパーソナルのいずれのユーザーにも対応できるデザイン、性能、使い勝手にまとめ上げるため、開発時にさまざまな努力をされてきたことが分かりました。最後になりましたが、DR-C125を開発された立場から、どのようなユーザーや用途に使ってほしいですか?
指田 このボディデザインとラウンド・スキャンがほかにはない魅力なので、ビジネス、パーソナルを問わず、場所を取らない、使用時に周囲を片付けなくていい、そしてスキャン後の原稿も散らかすことがない、という快適さを体感していただきたいです。DR-C125であれば、片付けが苦手な方でも気軽に運用していただけると思うので、文書を電子化したいが、机は書類の山に埋もれているといった方におすすめしたいです。
金井 ドキュメントスキャナとして考えられる用途は、これ1台でだいたいカバーできます。パーソナルな文書をデータ化していただいてもいいですし、ビジネス用途ではA4普通紙の印刷物はもちろん、カードスキャンにも対応していますので、名刺のデータベース化にも役立つはずです。
また、通常の紙カードとプラスチックカードを同時にセットしてスキャンできるので、ショップのカウンターに置いていただき、お客様と何かの契約をかわす際、本人確認用の免許証と契約書を一括して取り込むこともできます。使用時も奥行きの短いデザインは、カウンターなど狭い場所に置いていただくにも最適だと思います。
―― ありがとうございました。
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