imageFORMULA DR-C125は基本性能も高い。
それを実感したのが「ジャムらない(紙詰まりしない)」点である。家庭用のドキュメントスキャナやコピー機を使ったことがある人ならば分かると思うが、大量の原稿をスキャンする際には、紙質やその日の湿度などによって紙詰まりが起こったり、2枚同時に給紙して1枚分のデータが抜け落ちてしまう、といったことが少なくない。これが起きると、“一度、原稿を取り出して改めてセットして、スキャンし直す”といった作業が発生するため、かなり面倒である。
そこでimageFORMULA DR-C125では、ラウンド・スキャンでも安定した給排紙が行えるよう機構設計に注力しているのはもちろん、リタードローラーが2枚目の原稿をそっと抑えて、原稿を分離させるリタード方式を採用している(キヤノンはこの重送しにくい仕組みを「ダブらんスキャン」と呼ぶ)。
これにより、パーソナルなドキュメントスキャナながら、誤って2枚同時に搬送してしまうようなシーンでも、重送を起こしにくく、きちんと原稿を分離してくれるのである。さらに、重なって搬送した原稿を内蔵の超音波センサーで自動検知して、搬送を緊急停止する機能まで搭載する手の込みようだ。
また、毎分25枚(両面なら毎分50面、A4タテ200dpi時 カラー/モノクロ/グレー)の高速スキャンや、本体側面のレバー切り替えによるストレート排紙でのカードスキャン対応、原稿の天地を逆にすることなく原稿台にセットできる「見たままスキャン」など、ドキュメントスキャナとしての使い勝手のよさがよく考えられている。
imageFORMULA DR-C125の導入によって、筆者のドキュメント管理環境はさらに一歩進化した。片付けいらずに使えるコンパクトさ、簡単・便利に使えるユーティリティソフトの「CaptureOnTouch」、紙送りミスを抑える設計によるメンテナンスフリーな使い勝手。どれもが紙のデジタル化につきまとう“ちょっとした面倒さ”を払しょくするものだ。
筆者は、imageFORMULA DR-C125は「紙をデジタライズしてEvernoteに送る」ための重要な道具として、Macの傍らに定位置を獲得している。
もちろん、imageFORMULA DR-C125はEvernote専用機ではない。Windows用の付属ソフトには、名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリングエントリー3」や、文書管理用ソフトの「ファイル管理革命Lite」、PDFファイルの編集やOffice文書への変換までこなすソフト「eCOPY PDF Pro Office」などがあり、Evernoteと組み合わせなくても、紙の資料、名刺のデジタル化や、PCによるドキュメント管理ができるようになっている。また、ユーティリティソフトの「CaptureOnTouch」にもOCRのエンジンが備わっているため、Evernoteを使わない場合でも、検索可能なPDFなどを作成することが可能だ。
しかし筆者は、やはりimageFORMULA DR-C125はEvernoteと組み合わせてほしいと思う。imageFORMULA DR-C125であらゆる紙をデジタル化し、Evernote上に登録することで、デジタル化したドキュメントをPCだけでなくスマートフォンやタブレット端末でも使うことができるようになる。これは仕事からプライベートまで、とても便利で役立つからだ。
クラウド時代の使いやすいドキュメントスキャナとして、imageFORMULA DR-C125の活用を検討して損はないだろう。
IT専門誌契約ライター、大手携帯電話会社の業務委託でデータ通信ビジネスのマーケティングなどを経て、1999年にジャーナリストとして独立。現在は IRIコマース&テクノロジー社、イード社の客員研究員も務める。携帯電話、非接触IC、自動車・ITSなどの市場・業界動向について、執筆や講演、企業コンサルティングを行っている。著書は「自動車ITS革命!」など。
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