“ディスプレイだらけの世界”で目を守るにはアイテムが重要だEIZO Display×JINS PC特別企画(3/3 ページ)

» 2011年12月07日 10時00分 公開
[ITmedia]
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紙の質感まで再現する試み――「EyeCare Filter」

 Auto EcoViewとPaperモードでかなり紙の見え方に近づけたが、さらにその差を埋めていこうとナナオが投入したのが「EyeCare Filter」だ。これは紙の表面のような細かく不均一なノイズをソフトウェア処理のフィルターとして重ねて表示することで、マットな紙の質感に近い見え方を実現するというもの。自分の好きな画像データをフィルターとして登録することもできる。

 森脇氏は「この機能は疲労軽減効果が確認されたわけではないのですが、キラキラと光沢がある紙より、ザラザラとマットな紙のほうが目にやさしく感じますし、メモなども取りやすいと思います。そこからヒントを得ました」と説明する。

「EyeCare Filter」を適用した表示(写真=左)と非適用時の表示(写真=右)。EyeCare Filterを適用すると、ソフトウェア処理で画面上に紙のような半透明テクスチャが重なり、マット紙のような質感に近づく

 これに対し、中島氏は「JINS PCの開発にご協力いただいた眼科医の井手先生(南青山アイクリニック東京)も、疲れ目を防ぐという意味では画面と裸眼で見る紙の自然な色味が同じように見えるのがよいとおっしゃていました。素材感までこだわって、昔ながらの自然な雰囲気に最新の技術で近づけるディスプレイという点が非常に面白いですね」と感心した様子だった。

EIZOディスプレイのさらに疲れ目を軽減する工夫とは?

FlexScan EV2335WはFlexStand 2の採用により、設置面近くまで画面の高さを下げられる。非光沢液晶なので、照明が画面に映り込んでストレスを感じるようなことはない

 なお、今回ナナオが用意した23型フルHD液晶ディスプレイ「FlexScan EV2335W」には、紙の見え方に表示を近づける機能に加えて、それを快適に使うための施策も見られる。

 例えば、登録したアプリケーションごとにPaperモードやMovieモードといった画質モードを自動切り替え可能な「Auto FineContrast」機能、目や首に負担がかからず自然に見下ろす姿勢で利用できる昇降範囲の広い(画面位置を設置面近くまで下げられる)「FlexStand 2」スタンド、一定時間ごとに休憩メッセージを通知する機能とディスプレイの使用時間を記録するソフト「EyeCareユーティリティ」などを備えており、製品全体でユーザーの負担を減らすよう工夫しているのだ。

 特に、画面を下まで下げられるスタンド機構は中島氏と木村氏に好評だった。「リラックスして視線を下げられるのは、目の乾きや疲れを防ぐために重要ですね。ここまで画面を下げられるディスプレイは初めて見ました」(中島氏)

対処法ではなく予防として、疲れ目軽減アイテムの導入を

 以上、JINS PCの担当者にEIZOディスプレイの疲れ目軽減機能を見ていただいたところ、かなりの高評価が得られた。興味深いのは、一見競合するように思える両社の製品が、実は同じ方向を向いて開発されていたという点だ。

 「ディスプレイの青白い光から目を守ろう」というJINS PCと、「ディスプレイの光が自然物より青すぎるので黄色っぽくしよう」というEIZOディスプレイは、やり方こそ違えど、いずれもユーザーの目を守りたいとの思いが根底にあり、同じような効能をもたらしてくれる。

 しかも、冒頭で述べた通り、ディスプレイに囲まれた現代社会ではEIZOディスプレイとJINS PCが補完的に働く点に注目したい。例えば、個人用のPC環境には高機能なEIZOディスプレイの導入で大幅な快適化を図りつつ、オフィスのディスプレイ環境やスマートフォン、そのほかの表示デバイスといった個人的に表示設定を変えるのに限界があるシーンでは、JINS PCをかけて目にかかる負担を軽減するといった使い分けだ。こうしたアイテムを積極的に導入することで、日常的にディスプレイを見ることでの疲れ目対策が漏れなく実践できるだろう。

 こうした疲れ目軽減アイテムの重要性について、木村氏は「JINS PCを扱っていて思うのは、VDT作業で大事なのは予防の観点ではないかという点です。みなさん、目が疲れると肩をもんだり、目薬をさしたりしますが、これらはいずれも対処法でしかありません。目が疲れにくいように、ブルーライトが強いディスプレイ環境を変えていくという予防の観点が長期的に目を守るという意味で大事だと思います。EIZOディスプレイは着眼点が近いですね」と語る。

 中島氏にもうかがったところ、「最初は疲れ目を軽減する効果がある製品といわれても分かりにくいと思いますが、JINS PCをしばらく装着してから外すと、外の世界がこんなにまぶしくて目に強い刺激を与えていたのだ、と実感していただけるケースが非常に多いです。同じように、EIZOディスプレイもある程度使ってみて初めて実感できるのではないでしょうか。こうしたメガネやディスプレイが存在することをもっと多くの方に知っていただき、学校やオフィスなど、さまざまなシーンで疲れ目を予防できる環境が整うといいですね」との答えが返ってきた。

 ただでさえ、乾燥しがちで目が乾き、疲れやすく感じる季節である。日ごろディスプレイに向かっている時間が長く、目の疲れや肩こりに悩まされているという人はもちろん、この記事でディスプレイの光が目に負担を与えている問題が気になった人は、EIZOディスプレイやJINS PCといった「アイテムによる積極的な疲れ目予防」を検討してみてはいかがだろうか。


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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年3月31日