ビジネスを加速させるモバイル複合機――「HP Officejet 150 Mobile AiO」実力診断バッテリー駆動で外出先でもプリント、コピー、スキャンが可能に(2/2 ページ)

» 2013年02月18日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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据え置き機に見劣りしない十分な出力性能

 肝心のプリントエンジンだが、日本HPのプリンタではおなじみのヘッド/インクタンク一体型のカートリッジを用いている。急にヘッドの不調が生じた場合でもカートリッジを交換するだけで直ちに復旧できるのは、即時性を重視するモバイル用途で重要なポイントだ。また、ほこりっぽい作業現場などでの利用にも対応しやすい。

プリントエンジンには、ヘッド/インクタンク一体型のカートリッジを採用。顔料ブラックと染料カラー3色の2カートリッジ4色インク構成だ

 インクは標準で顔料ブラックと染料カラー3色の2カートリッジ/4色構成となる。特にビジネス用途では、耐候性が高く、普通紙への印字が鮮明な顔料ブラックの存在は心強い。客先で書類や資料を普通紙に印刷して配布するのに、十分な印刷品質を備えている。

 そしてもう1つ、ビジネスシーンで頼もしいのが「インクバックアップ」機能だ。これはカラーまたはブラックのインクどちらかが切れてしまった場合でも、一方のインクが残っていれば印刷を継続して行える機能だ。プリンタの運用では、インク切れやヘッド不良時のために予備のカートリッジを用意しておくものだが、客先でインク切れになったときに限って交換するカートリッジを忘れてきたというトラブルも起こりうる。しかし、インクバックアップ機能があれば、こうした状況でも急場はしのげるというわけだ。

 また、4色/6色交換式インクシステムを採用しているため、ブラックインクの代わりに別売のフォトカラーカートリッジを装着すれば、光沢ある写真用紙に色鮮やかな写真印刷も行える。ビジネスシーンでは写真画質の優先順位が低いが、作業現場や保険の事故検証などで、写真を添えた書類を作成する場合に有用だろう。

 スキャンエンジンについては、光学解像度600×600dpiのCIS方式を採用している。外出先でスキャンした画像は、PC経由で直ちにメール送信やクラウドサービスでの共有が行えるため、一度オフィスに戻って作業するより、ビジネスの大幅なスピードアップが可能だ。必要な紙文書をいつでもどこでもスキャンして情報共有できることで、客先から直帰したり、別の場所にそのまま移動できる機会も増え、業務効率アップに貢献するだろう。

スキャンしたデータは、PDFやJPEGでメモリカードやUSBメモリに直接保存できる

 インタフェースは、PC接続用のUSBポート、USBメモリやPictBridge対応デジタルカメラ接続用のUSBポート、SDメモリーカード/MMCスロットを備えている。スキャンデータをUSBメモリやSDメモリーカードに直接PDF/JPEGファイルで保存できるほか、これらに保存されたJPEGファイルを直接印刷することも可能だ。

 Bluetooth 2.0+EDRも内蔵しており、ノートPCとワイヤレスで接続して印刷することもできる。バッテリー駆動とBluetooth接続によって、完全にワイヤレスで操作できるため、モバイルシーンでセットアップに手間取らず、スマートに使えるだろう。

背面にPC接続用のUSBポートと、USBメモリやPictBridge対応デジタルカメラ接続用のUSBポートを搭載(写真=左)。左側面の奥にSDメモリーカード/MMCスロットを備えている(写真=中央)。USBメモリやSDメモリーカードに保存した画像を直接読み込み、液晶モニタでプレビュー、簡易編集して印刷できるダイレクト印刷機能も持つ(写真=右)

印刷/コピー速度に不満なし、バッテリー駆動時間も十分

 モバイルシーンで機動力を発揮するには、印刷速度も大事だ。Officejet 150のインクノズル数は、ブラックが672ノズル、カラーが各色600ノズルを搭載しており、印刷速度の公称値はモノクロが約5枚/分、カラーが約3.5枚/分となっている。

 実際に標準モードでの印刷速度を計測したところ、A4普通紙モノクロプリント1枚(JEITA J1.DOC/モノクロテキスト)が8秒5という非常に良好な結果だった。10秒足らずで印刷できるため、客先で出力時間がかかりすぎて間が悪い、といった心配は不要だ。もちろん、これだけ高速でも顔料ブラックのシャープで濃い印字ができている。

 A4普通紙カラープリント5枚(JEITA J9.DOC/テキスト&チャート)の印刷も、2分39秒5という満足できるスピードだ。さすがにモノクロほど高速ではないが、普通紙へのカラー印刷も良好な品質で、多彩なカラーチャートを差し込んだデータも美しく描ける。

 試しに出力したA4カラー原稿1枚をコピーしたところ、所要時間は1分3秒だった。手差しで数枚カラーコピーを行う程度ならば、十分な速度といえる。

棒状のリチウムイオンバッテリーは背面から手軽に装着できる。持ち運ぶ機会は少ないだろうが、付属のACアダプタもコンパクトだ

 また、機動性が身上のOfficejet 150なので、バッテリー駆動での印刷枚数も測定してみた。公称値ではモノクロ文書を最大で約500枚印刷可能という。今回は標準モードでA4普通紙カラープリント(JEITA J9.DOC/テキスト&チャート)を連続して行ったところ、バッテリー駆動時間は約98分、印刷枚数は230枚という結果だった(計測時間は用紙の補充やインクの交換も含む)。

 業務の内容にもよるが、モバイル用途で一度に200枚のカラー文書を印刷するようなケースはほとんどないはずだ。1回の充電でこれだけ出力できるならば、外出先でバッテリー切れを心配することなく、1回の充電で1週間乗り切るような運用も可能だろう。オフィスで使う場合も積極的にバッテリー運用することで、ピークシフトにも対応できる。

幅広いビジネスにチャンスを見出せるモバイル複合機

 このようにOfficejet 150は、世界各地のビジネスシーンで従来から定評あるHP Officejet複合機の出力性能を十分に確保しながら、「モバイル」というプレミアムを付加した新世代の複合機なので、幅広いビジネスシーンでの活用が考えられる。

 例えば、保険などの営業で大量にデータが入ったノートPCとOfficejet 150を持ち出し、客先ではカスタマイズしたデータや必要なカタログだけを出力したり、オンサイトサービスで作業報告書をその場で完成させて印刷し、顧客のサイン入りスキャンデータはオフィスに送信したりと、これ1台で業務効率を改善できる。

 また、その小型ボディを存分に生かし、狭いカウンターに置いて受付業務の円滑化を図ったり、セミナー会場のちょっとしたスペースに設置して役立てたり、電源を確保できない屋外のイベントに導入したりと、これまで不可能だった場所で使えることもビジネスチャンスにつながる。

 モバイルIT機器、ワイヤレスブロードバンド通信、クラウドサービスの環境が整い、いつでもどこでも自由に働けるワークスタイルが注目される中、外出先でもオフィスと同様にプリント、スキャン、コピーがしたいと考えるのは、自然な流れではないだろうか。それを手軽に実現できるOfficejet 150は、さまざまなビジネスシーンの可能性を大きく広げてくれるはずだ。

 最後に気になる価格だが、同社直販のHP Directplusで3万6960円だ(2013年2月20日現在)。これまでにない活用の幅を持つバッテリー付きのモバイル複合機というアドバンテージを考慮すると、据え置き型のインクジェット複合機上位モデルに近い価格帯は、優秀なコストパフォーマンスといえる。

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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2013年3月17日

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