「NEXTGEAR-NOTE i420」の魅力に迫る!! 製品担当者インタビューゲーミングPC部門「ゴールド」受賞(2/2 ページ)

» 2014年09月17日 10時00分 公開
[ITmedia]
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―― 今回ゴールドを受賞したNEXTGEAR-NOTE i420の開発の背景を教えてください。

杉澤 前身のi410シリーズが登場したのは2013年。その前には11.6型の「NEXTGEAR i300」シリーズがあります。当時からモバイルサイズのゲーミングノートPCを作りたいという考えていて。

―― ITちゃんコラボモデルのベースになったシリーズですね!

杉澤 ええ。11.6型は非常に反響が大きくかなり好評頂きました。ただ、一方で「ゲームには画面がやや小さすぎる」という意見もあったこと、またそのときは11.6型液晶パネルの高解像度化のロードマップがなかったことなどから、13.3型への移行が確定しました。

 こうした背景から、せっかくゲームをするならもっと美しい画面で快適に動かせるものをと企画したのがi410シリーズです。このため、GPUにはGTXというゲーミングクラスのモバイルGPUを採用しました。その後、NVIDIAのGPUの刷新にあわせて、i420ではGeForce GTX 860Mという強力なモバイルGPUを搭載しています。

「より高品質な映像でゲームを快適にプレイできる」ことを目指した「NEXTGEAR-NOTE i420」

 ボディが13.3型に大型化したことで熱設計にも余裕ができ、コストパフォーマンスを重視した製品などは、CPUとGPUのヒートパイプを1本ですませていたところ、きちんと2本に分散して冷却効果を高めているので、例えば長時間の利用でパフォーマンスが下がってしまうということもありません。「外でも妥協しないグラフィックス、解像度でゲームをプレイできる」という開発当初の目標を100%達成できていると思います。

―― 開発に当たって特にこだわった点や、逆に苦労した点はありますか?

ゲーミングPCらしさをまといつつ、尖りすぎないデザインを目指したという。天板はマット調で、高性能を予感させるデザインながら落ち着いた雰囲気もある

杉澤 14型向けのキーボードをそのまま流用せず、あえていくつかのキートップを新たに作成して、Enterキーの右横にHome/End、Page Up/Downが来ないようにしました。また、ゲーム以外の用途も考慮して、あまり派手なデザインにはせず、かといってクラシック過ぎないようなデザインにしています。企画当初はエッジを効かせすぎたデザインで、開発サンプル段階ではケガをしかねないものになってしまったのですが(笑)。あまりラウンドにすると格好がつかないのでそのバランスを取るのに苦労しましたね。

 ほかには、先ほど言ったとおり、ボディの大型化で熱設計には余裕がありましたが、GTXクラスのGPUを搭載したことでトータルの消費電力がかなり上がったのは大変でした。また、これはつい最近になってしまいましたが、IGZOパネルを採用する「NEXTGEAR-NOTE i421」シリーズのような高解像度モデルは、実は初代モデルからの検討事項で、パネルベンダーとの打ち合わせ含め、かなり紆余曲折ありました。IGZOモデル以外にも、実は採用見送った高解像度パネルもあります。

上位モデルにはIGZOパネルを採用した「NEXTGEAR-NOTE i421」シリーズもラインアップ。特にこだわったというキーボードは、強く打鍵してもユニットがたわまず、快適にタイピングできる

―― モバイルクラスのノートPCで2560×1440ピクセルの解像度は必要だったのでしょうか。この解像度でゲームをするのは現実的とは思えませんが、ユーザーからの要望がありましたか?

杉澤 これはゲーマー向けというよりも、コンテンツの制作や開発、CADといった高性能なPCを求める法人向けといった意図があります。単にゲーミングPCとして以外に、モバイルクラスでありながら高性能という部分がうけているので、幅広い選択肢を用意したいと考えてラインアップを拡充しています。ほかにも、IGZOパネルを採用したことで消費電力が抑えられ、バッテリー動作時間を6.5時間に延ばせたのは大きなメリットの1つだと思います。

―― 企画時のコンセプトを100%実現できたと言っていましたが、製品担当として改善の余地や今後目指す方向性を教えてください。

杉澤氏のオススメ構成は「NEXTGEAR-NOTE i420」シルバーモデル。ストレージにSSD+HDDを採用するバランスのよさが魅力だ

杉澤 正直、もう少し軽くしたいという気持ちはあります(笑)。モバイルクラスとは言っても、約2.1キロという重量は毎日常時持ち運ぶにはちょっと重い。また、ボディの薄型化も検討材料です。

 ただ、そうした部分は熱設計とトレードオフの部分があり、薄くした結果、触れないくらい熱くなってしまうのでは困ります。ユーザーの使い勝手を損なうものは作りたくないので、こうした部分は慎重になる必要があるでしょう。今後はそうした部分のバランスを取りながら、軽くしていければと思っています。

 ほかには、Nキーロールオーバー(複数キーの同時押し)や、120Hz駆動パネルの採用といったゲームに特化した機能や、M.2接続のSSDを採用するなどよりパフォーマンスを底上げする部分にも注力していきたいですね。

―― 最後に、杉澤さんがオススメする構成と読者へ一言お願いします。

杉澤 これまでお話させて頂いたとおり、NEXTGEAR-NOTE i420はモバイルゲームという切り口で開発した製品です。外出先でゲームをしたいという人や、省スペースなゲーミングマシンが欲しいという人に自信を持ってオススメできますが、そもそも持ち歩きができる範囲のサイズで、これだけ高いパフォーマンスを備えた製品はそうそうないと思っていますので、ゲームに限らず、高性能なモバイルマシンを探している人は最適だと思います。そういった意味ではやはり、システムドライブにSSDを積んだシルバーモデルがバランスが取れていてオススメですね。是非検討してみてください。

―― ありがとうございました。

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