柔軟な構成が可能で、かつメンテナンス性にも優れたストレージシステムもEndeavor Pro8100の大きな魅力だ。
データストレージは、3.5インチHDDのほか、最新規格のM.2 SSDや、RAID構成時は2.5インチSSDも選択することが可能で、最大で5基(M.2 SSD+3.5インチHDD4台など)の搭載が可能だ。システムドライブは高レスポンスのM.2 SSD(内部接続はシリアルATA 600MB/s)にして、データドライブに大容量の3.5インチHDDを4台搭載するといった構成にも対応できる。
しかも、2.5インチ/3.5インチストレージに関しては、オリジナルPCケースのフロントアクセス機構により、内蔵のストレージをいつでも簡単に、工具なしで着脱することができる。
これによるメリットはさまざまある。まず、万一トラブルがあった場合にSSD/HDDをすぐ交換できるため、業務のダウンタイムを最小限に抑えられること。また、購入後にドライブの台数を増やしたり、より高速なドライブ、あるいはより大容量のドライブに交換するといった作業も迅速にできる。
グラフィックスカードの選択肢も豊富だ。ハイエンドからミドルレンジまで、予算や求める性能に応じて選択できる。また、CADなどを扱うエンジニアリングの現場では、プロ用エンジニアリングツールの動作認証を取得している「NVIDIA Quadro GPU」を搭載したグラフィックスカードが必要な場合も少なくないだろう。もちろん、これについても抜かりはなく、NVIDIA Quadro K600やQuadro K4000搭載カードも選択可能だ。
また、通信機能は有線LAN(1000BASE-T)を標準装備する。サウンド機能はHDオーディオに対応しており、ケース前面にヘッドフォン、マイク端子、背面にはアナログ8チャンネル出力端子、およびS/P DIF出力(光角形/同軸両方)を備えている。
そのほか、BTOではBluetooth 4.0+EDR/LEアダプタ(USB接続)の追加、SDメモリーカード(SDXC対応)やメモリースティック(PRO-HG対応)、コンパクトフラッシュなど5種類のメディアに対応した3.5インチベイ型のマルチカードリーダー(内部USB接続)の装着や、シリアルポート(9ピン)、USB 3.0ポートの追加などが行えるオプションが用意されている。ちなみに、電源ユニットも650ワットモデルと1000ワットモデルを選択できる。ハイエンドグラフィックスカードの搭載や大容量ストレージでの運用を視野に入れるなら余裕のある後者を選択したい。
Endeavor Pro8100は、PCケースのクオリティも通常のPCとはまるで異なる。ケースは剛性の高い肉厚の金属フレームで構成されており、重量のあるハイエンドパーツもしっかりと安定して固定でき、衝撃や振動、荷重などへの耐性も高い。
放熱性能、静音性も優れている。システムのエアフローは、CPUに装着されたサイドフロー式のクーラーとグラフィックスカードのファン、そしてケース背面にある大口径のファンで排気する内容だが、この背面ファンは12センチ角と大口径であるとともに厚みが25ミリある静圧の高いタイプで、低回転でも効率のよくケースの内側から外側へ排気できる。
高性能なハイエンドパーツは一般的なPCに比べて発熱が高い。さらにクリエイティブやエンジニアリング業務では、長時間高い負荷がかかり続けるということも珍しくないため、一般用途に比べて高い冷却性能が必要になるわけだが、このPCケースであれば放熱性能を心配することなく、安心して毎日長時間稼働させることができる。
また「ツールフリー構造」によるメンテナンス性のよさも見逃せない。主要パーツだけでなく、サイドカバーやフロントマスクのロックのほか、12センチ角ファン、グラフィックスカードを支えるスタビライザーなどの固定用に樹脂製のアタッチメントパーツを装着。工具を使わずに内部にアクセスでき、パーツの着脱も行なえるようになっている。3.5インチ/2.5インチ兼用のドライブベイは「HDDフロントアクセス」構造となっており、3.5インチHDD/2.5インチSSDには、ドライブサイドカバーを外さなくともフロントマスクからすぐにアクセスできる。
天面のキャリングハンドルもありがたい。クオリティ重視の設計でハイエンドパーツで構成したEndeavor Pro8100のボディは20キログラム近い重量級だが、これがあるだけで体感的な負担がまったく違う。梱包箱もこのハンドルを持てばスッと取り出せるよう工夫されており、設置や移動も意外なほど楽に行なえる。BTOではこれを省くことも可能ではあるが、これはぜひ省かずそのままにしておくことをお勧めしたい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年12月2日