Oculus Riftから再び火がついたVirtual Realityの世界。さまざまなVRデバイスの登場により、視覚的VRから動作を行うVRへ新たな進化を見せています。
Oculus Riftから再び火がついたVRについて、VRデバイス側の動向を見てみましょう。
Oculus Riftは現在開発者キットになりますが、2016年の第1四半期(1〜3月)に正式版のリリースがアナウンスされています。これに合わせる形でOculus Riftのハードウェアの販路拡大やアプリストアの拡充など、ハードウェアとソフトウェアの両面からインフラの強化がアナウンスされています。
また、2015年5月に日本でも発売されたAndroid端末を使ったモバイルVRデバイスである「Gear VR」(現在はイノベーターエディション)も2015年内の正式版リリースが案内されています。Gear VRはPCを使わないため、ケーブル類を最小限に抑えられることが特徴です。
これによって、今まで限られた人に向けて販売されていたVRデバイスが、一気に一般層へ広がる可能性が現実のものとなりつつあります。
この広がりの中で様々なVRデバイスも発表されていますが、「Leap Motion」という観点からOSVRを紹介します。OSVRは「Open Source Virtual Reality」の略で、さまざまなメーカーや開発者に開かれたオープンソースのVRデバイスおよびソフトウェアプラットフォームです。このOSVRの入力装置として、Leap Motionも参加を表明しています。
このような流れの中で、当初はコンピュータ上で作成された世界を見るというVRアプリケーションに、Leap MotionやKinectを使ってプレイヤーの動きを取り込み、何らかの入力(アクション)を取り込めるようになっています。
例えば、Oculus Riftは「DK1」ではHMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)のみでした。これに「Kinect」で取得した3次元の位置情報を加えることで、VR空間内を移動できるようになりました。「DK2」ではこのような機能がポジショントラッキングカメラの追加によって、他のセンサーやデバイスを必要としなくなりました。
しかし、プレイヤーの位置情報を取れても、ユーザーの手の動きが取れません。Kinectでも大まかな手の動きは取れますが、顔の位置から仮想世界を見つめるVRアプリケーションでは、細かい手の動きをVR空間内に作用させることが非常に有用です。この手の動きの検出にLeap Motionが非常にマッチしています。
このようなアプリケーションは実際に体験してみることが大切です。
2015年5月26日〜27日に開催される日本マイクロソフトの「de:code」というイベントで筆者もBBSS(BBソフトサービス)のブースでOculus RiftとLeap Motionを使ったアプリケーションの展示を行います。ぜひ新しい体験をしてください。
このほかにも前回紹介した、UnityとVisual Studioでの開発環境も紹介する予定ですので、Oculus RiftやLeap Motionの使用有無にも関わらず、興味がある方はぜひ足を運んでください。
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