マスターたちが考えた「さいきょうのZ170A GAMING M5しすてむ」はこれだ!集結! 栄誉ある人柱たち(2/4 ページ)

» 2015年09月30日 20時00分 公開
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「EDIUS Pro 8」と「TMPGEnc Video Mastering Works 6」でベンチマークテストだ

 OSのセットアップ中、現在私が使っているCore i7-4790K(4GHz/最大4.4GHz、4コア8スレッド、3次キャッシュメモリ8Mバイト)より一段と動作がきびきびしているような印象を受けました。同じ4GHzでもアーキテクチャが進化している影響なのか、新しいものを触っているというプラシーボ効果なのかは定かではないところですが、実際に私が使っているアプリケーションで計った数字にもそれは出ていました。

 私が普段よく使用しているのは、Grass Valleyの「EDIUS Pro 8」(EDIUS Pro 8 8.00.89)という映像編集ソフトと、Pegasysのトランスコードソフトの「TMPGEnc Video Mastering Works 6」(TMPGEnc Video Mastering Works 6.0.7.19)です。今回、それぞれの以下のバージョンで、出力やエンコードの時間をCore i7-6700KとCore i7-4790Kで計測してみました。

Z170A GAMING M5はゲーミングPC向けのマザーボードだが、私は高負荷を長時間かけても安定して動く特徴が映像編集でも有効と考えている。いつも使っているEDIUS Pro 8で性能を検証してみた

 EDIUSでは私が作成した、静止画のレイヤーを最大10枚程度重ねて動かす4分9秒のプロジェクトを、Canopus HQ Codecで1280×720(ピクセル) 23.976fpsの設定で出力するのにかかった時間を、TMPGEncでは私が撮影した16分26秒のH.264 59.94fps 28MbpsのFull HDのMP4を1280×720(ピクセル) 59.94fps 2.5MbpsのH.264に変換して出力する時間を計測しました。

計測アプリケーション Core i7-4790K Core i7-6700K
EDIUS出力時間 6分18秒 6分10秒
TMPGEnc出力時間 30分 35分59秒

 うむむむ。TMPGEnc出力時間測定で、Core i7-4790KもCore i7-6700KもTurboがかかって最大動作クロックで動いていたため、上限のクロックが高いCore i7-4790Kが速くなっています。すべてのコアが4.4GHzで動作していたようです(それでもEDIUSの出力で差をつけたCore i7-6700Kは見事だと思いますが)。そこで、Core i7-6700Kを4.4GHzにオーバークロックして計測してみました。

計測アプリケーション Core i7-4790K Core i7-6700K Core i7-6700K(4.4GHzオーバークロック)
EDIUS出力時間 6分18秒 6分10秒 5分48秒
TMPGEnc出力時間 30分 35分59秒 25分20秒

 やはり、Core i7-4790Kより速いことが確認できました。スピードアップは大幅なわけではないですが、体感でも確実に速いのが分かるほどでありました。しかし、なにより印象的だったのは、動作中のCPU温度です。Core i7-4790Kはすぐ80度オーバーの領域になってしまったのに対し、Core i7-6700Kは定格では60度前後で安定し、4.4GHzのオーバークロック設定でも70度台前半で動作していました。

 性能の進化というか世代の進化を最も感じたのも、この“発熱の違い”です。これだけ余裕があるなら、もっとオーバークロックしても安定してくれるのではないか、またそれを実現できる安定度と許容度の高いマザーボードなのではないか、そう思わせてくれます。実際、過去にマザーボードのコンデンサ劣化や電源回路劣化によるブルースクリーンやフリーズ多発を経験しているだけに、「何も起きない」ことの大切さとありがたさは身にしみています。それが仕事だったりすると特に……。

 今回は、組み付けやOSインストールでちょっとしたトラブルがあったものの、BIOSがイマドキのマザーボードらしく日本語表示が可能で設定変更が楽だったことと、なにより動作が安定していたこと、そして、マザーボードの質感が高かったこと(以前は隅を持って持ち上げるとたわむマザーボードがあったりしたものです)などで、メインとして使用するにふさわしい「土台」という感想でした。

 なお、映像編集の私の用途ではあまり利用する機会も少ないかもしれませんが、「Killer NIC」の性能や機能も魅力的ですし、マザーボードの音声出力にヘッドホンをつないで聞いた音も十分に満足できるものでした。このマザーボードならゲーム用途にも業務用PCとして使うにも、抜群の安定性で答えてくれるのではないでしょうか。

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