絶妙の画面サイズや広色域パネルに加えて、取り回しのしやすいエルゴノミクスデザインにも注目したい。30型以上のディスプレイになると、画面サイズが大きすぎて置き場に困りそうな印象を受けるが、328P6VJEB/11のコンパクトな台座は幅30cm、奥行き28cm程度のスペースがあればしっかりと安定する。
スタンド部は6.3kgの液晶パネルを支える堅牢な作りで、上下180mmの範囲で昇降し、画面角度は−5〜20度で調整できる。台座もスムーズにスイーベルするため、自分の使用環境に合わせて最適なポジションを取りやすい。画面が大きいだけに、いちいち場所を移動しなくてもすっと取り回せるのがうれしい。
ピボット機能も備えており、縦画面にしても通常ポジションと同等の色合いで、視野角にほとんど影響が見られない。これはマルチドメイン方式(配向分割技術)を採用したVAパネルであり、上下左右とも178度に及ぶ視野角が確保できているおかげだ。パネル表面には映り込みの少ないノングレア加工が施されており、前述したフリッカーフリーと合わせて目の負担は少ない。
また、328P6VJEB/11は4Kディスプレイにふさわしい豊富な映像入力インタフェースを備えている。家庭用ゲーム機の接続に便利なHDMI端子や、PC向けのデュアルリンクDVI、アナログRGB、4K/60Hzでの出力が可能なDisplayPortと、PC以外の様々なデバイスを接続して大画面4Kディスプレイを堪能できる。本体には3W+3Wのステレオスピーカーを内蔵するほか、急速充電機能付きのUSB 3.0端子があり、スマホやタブレットを充電する際にも便利だ。
4Kを利用するためには、ハードウェア、OS、ソフトウェア、コンテンツ、といった、映像環境を構成するすべての要素が4Kに対応している必要がある。そして今、PCをはじめとする映像出力ハードウェアとOSはすでに4K対応を果たしており、ソフトも対応が進んでいる。
コンテンツもネットワーク配信を中心に対応が始まっており、いよいよ「誰でも4K時代」の幕開けともいえる状況だ。そしてこのタイミングでデスクトップに最適な大画面31.5型の手ごろなモデルがPhilipsから出たことは、今後の4K普及に大きく弾みをつけることになるだろう。
ここまで見てきたように、328P6VJEB/11は4K解像度にジャストフィットする画面サイズと、NTSCカバー率95%の色鮮やかで美しい表示、ユーザーの使い勝手に配慮した画面位置調整機能をミニマルなヨーロピアンデザインのボディーにまとめ上げた死角のないモデルだ。それが実売6万円台半ばというのだから、まさに破格と言えるだろう。
これからディスプレイを4K環境に移行したいと考えている人は、真っ先に注目してほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:MMD Singapore 日本事務所
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2016年12月14日