接続以外の基本的な使いやすさも見逃せない。まず、MacBookに比べて、作業領域が圧倒的に広くなるのがメリットだ。258B6QUEB/11は、サイズが25型で解像度が2560×1440ピクセル。一方でMacBookのRetinaディスプレイは、12型/2304×1440ピクセルだが、スケーリングの最大解像度は1440×900ピクセル相当となっている。
この1440×900ピクセルという解像度は、Webで調べ物をしたり、メールやメッセンジャーでコミュニケーションするなど、ウィンドウ1枚で使うぶんには十分なものの、いくつか資料を同時に開きながらレポートやプレゼンをまとめたりする際には途端に物足りない。Excelでなるべくセルを多く表示しつつ数字をまとめたいときにも、やっぱり解像度が高い方がいいだろう。
この点、258B6QUEB/11はデスクの上に置いてもかさばらないスリムベゼルの省スペースデザインながらフルHD超えの作業環境が手に入り、作業効率を一気に高められる。
見やすさという点でも十分な品質だ。AH-IPS方式のパネルで、視野角も縦横178度と広いため、斜めからのぞいても色が転ぶことがない。筆者的にはノングレアなので、蛍光灯の多いオフィスで光が照り返して目が疲れる……ということが起こりにくいのがいいと感じた。画面に表示されるコンテンツを分析して、ディスプレイのパフォーマンスを最適化する「SmartImage」や、ちらつき防止技術も盛り込まれており、目にも優しく場合によっては消費電力も抑えられる。

SmartImageは右下のボタンをタッチして、オフィス、写真、映画、ゲーム、エコといったモードを変更可能。原稿を書くことが多い筆者的には、輝度が一番低い「エコ」モードが使いやすいと感じた。もちろん、輝度やコントラスト、シャープネス、色温度といった要素も個別に調節できる配置の自由さも魅力と言える。258B6QUEB/11はディスプレイの高さを最大13cm調節できる上、90度回して縦型に配置することも可能だ。さらにVESAマウントに対応しているので、モニターアームを使ってより自由な配置を実現してくれる。

実際に使って見てアリだなと感じたのは、MacBookと縦に並べるという使い方だった。メイン作業のウィンドウはMacBook側に置いておき、Webページや資料を258B6QUEB/11に展開して、参照しながら作業というのはなかなか便利だもう1つ、冒頭の画像でも出てきたMacBookを閉じたまま使う「クラムシェルモード」で運用するというのもオススメしたい。サクッとケーブルをつないでデスクのその辺に放置するだけで、ノートでやっていた作業をそのまま広い画面で作業できるようになる。
手元にあったRazer Blade(2016モデル)にもUSB Type-Cが用意されていたので、つないで見たらあっさり外部ディスプレイとして認識された。Razer Bladeでは電源ケーブルの接続が別途必要になるものの、MacBookに限らずさまざまなノートで役立ちそうだ繰り返しになるが、自宅やオフィスなどデスクのある場所に帰ってきてMacBookにケーブル1本つなぐだけで、広い作業領域と手に馴染む入力機器が一挙に手に入るという快適さは、実際に体験してみたら手放せなくなるだろう。
MacBookユーザーはもちろん、Type-Cポートの採用例が増えてきた先進的な薄型ノートPCを持っている人は、モバイルインタフェース過渡期の不満を一挙に解消して、出先以上の使い勝手を実現してくれる258B6QUEB/11にぜひ注目しておこう。
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