デスクトップ向けCPU、最新世代のGPUの実力は具体的にどのくらいなのか。ベンチマークテストで性能を確認しよう。比較対象として、ノートPC向けの高性能CPUを搭載した2年前のハイエンドモデル「Endeavor NJ5970E」を用意した。
スペック | Endeavor NJ6100E(評価機のスペック) | Endeavor NJ5970E(比較モデルのスペック) |
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CPU | Core i7-7700 | Core i7-4910MQ |
CPU基本クロック | 3.6GHz | 2.9GHz |
CPU最大クロック | 4.2GHz | 3.9GHz |
CPU TDP | 65W | 47W |
メモリ | 32GB | 16GB |
液晶ディスプレイ | 15.6型ノングレア/1920×1080ピクセル | 15.6型ノングレア/1920×1080ピクセル |
メインストレージ | SSD 1TB | SSD 256GB |
グラフィックス機能 | GeForce GTX 1050(4GB)/Intel HD Graphics 630 | GeForce GTX 950M(4GB)/Intel HD Graphics 4600 |
OS | Windows 10 Pro 64bit | Windows 10 Pro 64bit |
CPUの違いは、マルチスレッドでCGをレンダリングするCINEBENCH R15のCPUテストで歴然と現れている。NJ5970EのスコアもノートPCとしては良いスコアだが、NJ6100Eはそれよりも25%以上も良い。これほどの大差が付くのは、世代の違いだけでなく、デスクトップ向けのCPUであるからだろう。
また、861というスコアはCore i7-7700を搭載したデスクトップPCと同等のスコアだ。高性能なCPUを搭載していても放熱設計が不十分だとサーマルスロットリングが発生して性能が発揮できない場合もあるが、Endeavor NJ6100Eではそうした不安なく、きっちりと性能を引き出していることが分かる。3DCGムービーを再生するOpen GLテストでもNJ5970Eより24%良いスコアを出しており、グラフィックス性能の向上も確認できる。
グラフィックス性能の参考に3DMarkも実行した。NJ6100Eの総合スコアはNJ5970Eの約1.9倍に達しており、グラフィックス性能が大きく向上していることが確認できる。
PCMark 10は、実際のアプリケーションを利用して、実用途のシミュレーションを行うテストで、Webブラウズやチャットなどの日常操作系の「Essential」、オフィスアプリ中心の作業「Productivity」、クリエイティブ系「Digital Content Creation」といったシナリオがある。NJ6100EはNJ5970Eに対して全面的に高速だが、EssentialよりもProductivity、ProductivityよりもDigital Content Creationと、負荷が大きい内容ほど差がついている。
クリエイティブツールを使ったより具体的な作業の違いも見てみよう。Adobe Premiere Pro CC 2017では、ビデオクリップ7本をエフェクトで連結したプロジェクトを4Kムービー(H.264/MP4)として書き出す時間を計測した。NJ6100Eは、NJ5970Eよりも100秒以上、割合にして26%ほど早く終了した。
Adobe Photoshop CC 2017では、超高画素デジタルカメラで撮影した写真(7360×4912ピクセル/JPEG)にフィルタを4つ適用して色調補正をかけ、1920×1280ピクセルのJPEGファイルとして出力する作業を10枚連続で行った際にかかった時間を計測した。こちらもやはりNJ6100EはNJ5970Eよりも25%以上高速で、2分以上早く終了した。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年9月14日