至高の静音PC「Silent-Master Pro」がCoffee Lakeでさらに進化(1/3 ページ)

静音PCをうたう製品はいろいろと販売されているが、サイコムの「Silent-Master」シリーズほど、しっかりとした裏打ちのある製品は珍しい。第8世代Coreを採用した最新モデル「Silent-Master Pro Z370」の魅力に迫る。

» 2017年11月16日 10時00分 公開
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こだわりコンセプト「Master」シリーズの最新静音モデル

 サイコムの「Silent-Master」シリーズは、公的第三者機関による無響室を使った動作音検証など、静音性を徹底的に追求したPCだ。ただの静音ではなく、発熱の少ない(つまり性能の低い)パーツを使うのではなく、積極的に最新ハイエンドパーツを組み込むのも同シリーズのこだわりだ。今回、そのSilent-Masterに第8世代Coreを採用した「Silent-Master Pro Z370」が登場した。高い性能と静音性を両立したい方に注目のモデルである。

最新アーキテクチャによる高性能と、こだわりの静音性を両立した注目モデル

 Silent-Master Pro Z370を紹介する前に、まずはサイコムのPCラインアップについて説明しておこう。同社ではケースのサイズやパフォーマンス、用途などでさまざまな製品をラインアップしている。

 一般的な用途に向けてはスタンダードモデルがあり、それとは別にこだわりのコンセプトを掲げる「Master」シリーズ、クリエイター向けのワークステーションモデル「Lepton」シリーズ、パーツ単位でさらにこだわり抜き保証期間も延長した「Premium」シリーズと大きく分けて4シリーズに分類される。

 Silent-Masterは、ゲーミングPCの「G-Master」、水冷PCの「Aqua Master」と並び、Msaterシリーズのサブカテゴリに相当する。今回のSilent-Master Pro Z370は、Silent-Masterの最新モデルで、Intelのメインストリーム向けプラットフォームの最新版である、第8世代Core(Coffee Lake=開発コード名)とIntel Z370チップセットを搭載した製品になる。Silent-Master Pro Z370の各部をチェックしていこう。

マニアも納得の静音向けパーツチョイス

 Silent-Master Pro Z370では、ATXミドルタワーケースを採用している。フラットなフロントパネルのシンプルなデザインが目を引くが、注目してほしいのはサイドパネルだ。クリアパネルでもなく、通気口もないフラットパネルを採用している。いわゆる“窒息系”と呼ばれるケースで、内部の音が漏れにくい設計だ。これはAntec P100がベースと見られる。

 前面はフラットでガンメタリック系のダークなパネル。最上部にUSB 3.0×2、USB 2.0×2、ヘッドフォン/マイク入力と電源/リセットボタンを備える。内部には5インチベイがあり、標準構成では光学ドライブ(DVDスーパーマルチドライブ)が搭載される


ATXミドルタワーケースに対してゆとりのあるパーツ配置。シャシーはスチール製でビビリ音がすることもない

背面は通気口があるので理論上ここから音が抜けるが、正面からはほとんど聞こえない

 多くの方が経験されているかもしれないが、PCパーツとしてのケースは、標準でケースファンが搭載されているものの、これが案外うるさい。そうしたところをサイコムも熟知しており、Silent-Masterでは静音ファンに換装されている。しかも静音性で定評ある「Noctua」製ファンとは“通”な選択だ。搭載ファンは前面ファンに14cm角の「NF-A14 ULN」、背面ファンに12cm角の「NF-S12A ULN」を装備する。

 ULNとあるように、PWM対応モデルではなく800rpm固定の静音モデルである。PWMとしていないのは、おそらくファンコントロールを嫌ってのことだろう。マザーボードなどに搭載されるファンコントロール機能は、インテリジェンスに回転数を調節できるため、冷却面では有効だが、頻繁に回転数制御が介入することで意外と静音化が難しい。その静音化もマザーボードのUEFIやOS上のソフトウェアで設定する必要があるため、なにかの拍子にリセットされてしまうと静音性が損なわれてしまう恐れもある。その点、800rpmモデルなら、必要十分な風量が稼げていればフラットに近い回転音のまま静音と冷却の機能を果たせるわけだ。

ケース内部前後のファンは静音性で定評あるNoctuaの800rpmモデルを採用。前面には防じんフィルタが取り付けられており、ホコリの除去が簡単に行える

 ちなみにCPUクーラーもNoctua製の「NH-U12S」が採用されている。12cm角ファン1基のシングルタワー構成で、これもかなり優れた静音CPUクーラーだ。なお、BTOではNH-U12Sの14cm角ファン搭載版「NH-U14S」も選択可能となっている。

CPUクーラーもNoctua製でNH-U12Sを搭載。CPUファンはPWMに対応しており回転数が可変するが、それでも動作音はきわめて小さい

 グラフィックスカードは、標準構成ではGeForce GTX 1050 Tiを搭載するASUSTeK「ROG STRIX-GTX1050TI-O4G-GAMING」だ。ASUS ROGブランドとなると、BTOパソコンの場合、オプションとして用意されることはあっても、これが標準構成となることは珍しいだろう。ここも静音志向ゆえの選択と言える。

 シングルファンモデルも多いGeForce GTX 1050 Tiカードだが、本製品はデュアルファンを採用しており、大型ヒートシンクにヒートパイプを組み合わせ、ファンのブレードもASUS独自の設計を取り入れた静音性と風圧を高めたもの。加えて、低負荷な際などGPU温度が低い状態ではファンの回転を停止する機能も備えている。

 BTOオプションではほかのグラフィックスカードも用意されている。GTX 1050 Tiより下のグレードのGPUではファンレスモデル、上位モデルでもSTRIXをはじめとする静音志向の製品、そしてSilent-Maserの静音性を仕事でも発揮できるワークステーション向けカードのオプションもある。

静音性にこだわったASUSTeK ROG STRIX-GTX1050TI-O4G-GAMING。準ファンレス機能を搭載しつつ、ファン回転時も独自設計のブレードで動作音が静かだ

 ストレージは、標準構成でSSDとしているが、BTOオプションではHDDも搭載可能だ。ただ、標準がSSDというのはモーターを搭載するHDDよりも静音性で有利なためだろう。評価機は標準構成のCrucial MX300 CT525MX300SSD1(Serial ATA 3.0/525GB)が採用されていた。BTOオプションではSSDだけでも非常に幅広い製品が用意されており、Serial ATA接続のものより高速なM.2 NVMe SSDや、それに追加搭載するヒートシンクなども選択できる。

標準構成でSSDを採用。モーターを搭載しないSSDは静音面でも有利

標準構成ではSerial ATA 3.0接続のCrucial MX300 525GBモデルを搭載する

 電源はCorsair「RM650x」を採用していた。フルモジュラータイプの人気モデルだ。静音性の点では、RM650xに搭載されているZero RPM Fan Modeが挙げられる。電源への負荷が低い時にファンの回転を停止する機能で、低負荷時の動作音を抑える効果もある。加えて80PLUS Goldの高効率で発熱が抑えられるので、無回転の時間も長い。

負荷時にファンの回転を停止する準ファンレス機能が利用できる80PLUS Gold認証電源を採用

本体底部にも防じんフィルタが装着されている。脚部は制振性の高いラバー製だ

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提供:株式会社サイコム
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年11月26日

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