ここまでサイコムらしいこだわりのパーツ選択を見てきたが、実際の静音性はどうだろうか。
無響室を用いた値は参考になりづらいので、ここでは市販の騒音計(30dB以下は計測できない)を使い、筆者の自宅で深夜に計測をしてみた。その結果は、暗騒音(PCの電源をオフとした状態の環境騒音値)が30.4dBの状態で、アイドル時が31.1dB、3DMarkのFire Strikeを実行中の最大値で31.4dB、計測中最もノイズが高かったCINEBENCH R15実行中でも31.7dBと32dB以下に抑えられていた。
値が示す目安は、30dB台でささやき声、40dB台で図書館内の音と言われる。本製品は本当に動作しているのか不安になるほどで、それを確かめられるのはディスプレイの表示とケースの電源LED、そして背面ファンに耳を近づけた状態くらいだ。ちなみに、ミュートしたテレビの搭載するファンの音よりも静かだった。このくらい静かであると、生活音のあるリビングはもちろん、寝室で24時間運用しても気になることはないだろう。
そのほかのスペックも確認していこう。前述の通り、CPUはCore i7-8700Kを採用している。6コア/12スレッドとなった最新世代CPUである。メインストリーム向けのLGA 1151ソケットを採用しているため、ハイエンドプラットフォームの6コアCPUよりも安価なところが特徴である。BTOオプションではこのほかCoffee Lake世代の各種CPUが選択可能だ。ただ、標準構成のCore i7-8700Kが最も高性能で発熱量も多いので、下のグレードを選べば静音面でさらに有利と言える。
メモリはDDR4-2400を採用しており、標準では4GB(1枚)と少なめの設定だが、評価機では16GB(8GB×2枚)を搭載していた。容量については4GBでも足りなくはないが、パフォーマンスを引き出すならばデュアルチャンネル動作の2枚セットを選ぶほうがよい。現実的には4GB×2枚の8GB以上あれば十分だろう。
マザーボードはASRock Z370 Pro4が標準構成だ。マザーボード自体はBTOオプションでも選択肢が用意されており、スペックや好みで変更可能。BTOカスタムのページでは選択時の注意点も挙げられているので参考にしたい。このほか、標準構成ではOSが付属しないが、評価機にはWindows 10 64bit版が搭載されていたので、以降の検証ではこれをそのまま利用した。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年11月26日