第2世代Ryzen搭載のゲーミングPCは性能よしコスパよし! 「NEXTGEAR-MICRO am540PA2」をぶん回す(2/3 ページ)

» 2018年05月25日 10時00分 公開
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今が旬のCPU&GPUでゲーミング体験を高みに

 本製品の中核をなすのがAMD Ryzen 7 2700Xだ。8コア・16スレッドという、メインストリーム向けCPUでは最も多いコア・スレッド数を武器に、突き抜けたパフォーマンスを実現する。第2世代のRyzenが第1世代Ryzenと大きく異なるのが製造プロセスとクロック制御技術の2点だ。

 製造プロセスは、第1世代が14nm、第2世代が12nmLP。プロセスが微細化されるメリットとしては、同じクロックなら省電力に、同じ消費電力なら高クロックで動作することだ。Ryzen 7 2700Xは後者を選び、さらに10W消費電力を増やしてより高いクロックに設定されている。

第1世代からさらにパフォーマンスを向上させたAMD Ryzen 7 2700Xを搭載

 もう1つのクロック制御は、CPUが十分に冷えている状態であれば規定のクロックを超えた高いクロックで動作させる「ターボ」の効き具合に生かされている。Ryzen 7 2700Xでは1〜16スレッドまで扱えるが、スレッド数に応じてスケーラブルにターボの動作クロックが調整される。

 一方、第1世代のRyzen 7では、ここがもう少しラフで、ターボの効き具合が階段状になる。普段、1スレッドだけということも少なければ、16スレッド使い切るシチュエーションも多くはない。この中間のスレッド数を使っている時間が多いため、第2世代Ryzenと第1世代Ryzenでは、何気ない普段の作業のパフォーマンスが向上しているというわけだ。

CPUクーラーはCPU付属品と同じ「Wraith Prism」。ファンの周囲にリング状のRGB LEDを搭載している

 一方、GPUにはGeForce GTX 1080が採用されている。AMD党ならVEGAを選択したいところだが、現在、VEGAは品薄な上に高価だ。ゲーマー視点でコストパフォーマンスを重視するならGeForce GTX 1080は現実的な選択肢だろう。

 GeForce GTX 1080はハイエンドGPUであり、フルHD液晶ディスプレイと組み合わせるならば、ほとんどのゲームタイトルで最高画質かつ60fps以上の滑らかなグラフィックスを楽しめる。

 評価機は、オリジナルデザインであるがレファレンスクーラーと同じ、後ろ寄りのファンから吸気し、後部ブラケットから排気するクーラーを搭載したモデルが装着されていた。大型ファンを複数搭載するカードと比べて動作音はやや犠牲になるが、ケース内部の温度管理に利点がある。

 GPUのスペックは、CUDAコア数が2560基、ベースクロックが1607MHz、ブーストクロックが1733MHz、メモリが10Gbpsと、レファレンス仕様に沿ったものとなっている。オーバークロックモデルではないが、後述のベンチマークテストの結果が示す通り、フルHDでは十分なパフォーマンスで、4Kでのプレイも狙える。そして、動作に必要な電力も8ピン1本でまかなえ、電力効率でも最適といえる。

動作クロックはレファレンスと同じ

 マザーボードは、チップセットにAMD B350を採用したマウスコンピューターのカスタム品だ。フォームファクタはMicro ATX。拡張スロットは、GeForce GTX 1080が専有する2スロットの他、x1スロット1基のみ備えている。その意味では内蔵カードによる拡張性がそこまで高くないため、購入後に何か機能を追加したい場合はUSB接続のものを選ぶのが良い。

 メモリスロットは4本あり、標準構成ではここに2本のDDR4-2400(PC4-19200)メモリが搭載されている。容量は合計16GBで、もちろんデュアルチャンネルで動作する。もう2スロット空きがあり、メモリスロットを覆うパーツもないため、拡張は容易だ。ゲーム用途であれば16GBで十分だが、クリエイティブな用途に活用したいなら、後から増設しても良いし、注文と同時にBTOで盛っておくのも1つの手だ。

メモリスロットは4本中2本使用。DDR4-2400の8GBモジュール2枚で16GB搭載している

 ストレージは3.5インチHDD×1基で、ケース底面前方のシャドーベイに搭載されている。シャドーベイはその下にもう1基ある。加えて3.5インチ、5インチのオープンベイも各1基あるので、さらなる拡張が可能だ。そして上部前方の3.5インチオープンベイの下には、2.5インチシャドーベイ1基があり、Serial ATA(SATA)タイプのSSDなどを増設したい場合はここも利用できる。

標準構成の評価機に搭載されていたHDDは、Seagate ST1000DM010の1TBモデル。シーケンシャルリードは208MB/sと比較的速いHDDである

 ストレージの拡張性では、マザーボード上にM.2スロットも搭載している。CPUソケットの下に位置しており、標準のトップフロー型CPUクーラーのエアフローでM.2 SSDも冷却可能だ。後述のベンチマークテストの結果でも、高画質設定時にストレージの帯域不足とみられるフレームレートの低下が生じており、本製品のゲームパフォーマンスを最大まで引き出したい方は、BTOオプションでM.2 SSDに交換、あるいはメーカー保証外とはなるが、自力での換装を検討していただきたい。

CPUのすぐ下にM.2スロットを搭載。M.2 SSDを装着すれば、本製品のパフォーマンスをさらに引き出せる

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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年6月7日