ステージの終了後、市川ソフトラボラトリーの西巻氏に直接お話を伺うことができた。その内容をお伝えしよう。
―― RAW現像を行うメリットとは何だと思いますか?
西巻氏 RAWで撮影すると、画質を劣化させずに後から露出やホワイトバランスなどを調整できます。撮影現場でカメラの設定を細かく行わなくてよいため、撮影に集中できることが大きなメリットです。
例えば、人がいない(いる)瞬間を狙って撮りたいといった場合、撮る前に設定をしていては間に合わないこともありますが、RAW現像が前提ならばオートで撮って後で調整できますので、シャッターチャンスを逃がしません。このように、シャッターチャンスや構図、モデルさんから表情を引き出すなど、カメラの設定以外の部分に集中できます。
―― JPEGでも後から調整はできますが、違いは?
西巻氏 RAWとJPEGではデータ量が圧倒的に違います。一方、JPEGでは実際に画像として表示している情報しかもっていませんので、何か変更をするとどんどん画質が劣化してしまい、階調が粗くザラザラになってしまいます。
RAWデータの中には、センサーが取得した情報が全て入っています。色や明るさ、コントラスト、ホワイトバランスなどの調整は、もともと持っている情報から取り出してくるため、画質が劣化しません。そのままでは失敗したように見える写真もきれいにできますし、後から自分の好きなように調整することができます。
―― RAW現像でSILKYPIXを使うメリットは?
西巻氏 SILKYPIXは、純国産のソフトウェアで、日本人が作っています。日本人の肌をサンプルとした美肌処理があり、日本人の肌をきれいに再現できます。メニューやその解説なども自然な日本語で分かりやすくできています。
―― 確かに他のソフトは英語ベースが多いですね。
西巻氏 RAW現像は、露出、ホワイトバランス、調子(コントラストやガンマなどの調整)といった基本補正で下地をしっかり決めた上で、細かい調整をしたり味付けをしたりする手順が基本になりますが、SILKYPIXはUIを工夫することで、そういった基本補正を上から順に作業していけば済むようになっています。初めてRAW現像をされる方、他のソフトを使っていた方からもSILKYPIXは使いやすいと好評をいただいています。
―― セミナーでも速度に言及されていましたが。
西巻氏 速度についてはPCの性能に依存するところが大きいです。特に最近のカメラは高画質になっていますので、快適に作業するには高性能が必要になります。そこで、DAIVのようなクリエイターPCを推奨しています。今日もそうですが、最近のイベントではマウスコンピューターさんに機材協力をお願いしています。文句のないパフォーマンスでトラブルも皆無ですし、DAIVには全幅の信頼を置いています。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年3月22日