映像クリエイター集団はなぜマウスコンピューターの「DAIV」を選んだのか?(1/3 ページ)

映像クリエイターに必要なものは何か。映画やアニメのオープニング映像、ゲームのムービー、CM、Webサイトのアニメーションなど、幅広い作品を手掛けるグラフィックスデザインスタジオ「マウンテンスタジオ」に話を聞いた。

» 2019年03月29日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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 マウンテンスタジオは、モーショングラフィックスを中心とするグラフィックスデザイン事業を展開するクリエイター集団だ。映画やアニメのオープニング、ゲームのムービー、CM、Webサイトのアニメーションなど、幅広い作品を手掛けている。

 作品制作にはAdobe After Effects CC、3ds Maxといったプロユースのクリエイティブツールが使用されており、それを動かすハードウェアとして、マウスコンピューターの「DAIV」や「MousePro」が使われている。

 モーショングラフィックスのスペシャリストは、なぜマウスコンピューターを選んだのか。東京渋谷区にあるオフィスに伺い、統括マネジャーの佐藤太郎氏に話を聞いた。

インタビューに応じてくれた佐藤太郎氏(マウンテンスタジオ クリエイティブディレクター 統括マネジャー)
東京渋谷区にあるマウンテンスタジオのオフィス。現在、14人のクリエイターが在籍している
オフィス内にガラス張りの打ち合わせルームがある

あのビッグタイトルにも使われているマウンテンスタジオのモーショングラフィックス

―― 事業概要を教えてください。

佐藤氏 平面デザイン(雑誌の表紙など)からスタートしていますが、現在は主にCGを用いた映像制作がメインで、特にモーションデザインを得意としております。オープニング映像やプロモーション映像、ライブのステージ映像などといったコンテンツを担当させていただいています。

―― 最近の代表作は?

佐藤氏 「ソードアート・オンライン フェイタル・バレット」のオープニング映像で制作を担当させていただいています。他には「リトルウィッチアカデミア・時の魔法と七不思議」のオープニング映像、現在公開中の「劇場版サイコパス」(PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System)でディスプレイ画面の制作なども担当しました。

バンダイナムコエンターテインメント/(c)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project cKEIICHI SIGSAWA/REKI KAWAHARAcBANDAI NAMCO Entertainment Inc.

―― 網膜投影で犯罪係数などが表示されるあの画面ですね。こうした映像の制作期間は? 何人くらいで制作されますか?

佐藤氏 案件によって変わりますが、1分半くらいのオープニング映像ですと1〜2カ月くらいが多いですね。責任者となるディレクターを1人立てて、ディレクターを中心に制作し、必要に応じて他のクリエイターがサポートに入るといったような形で進行します。

―― CGあり実写あり、それぞれかなりテイストも違いますね。

佐藤氏 クリエイターごとにそれぞれ得意な技法やテイストがありますので、クライアント要望や作品の世界観に合わせてディレクターを選びます。個性の異なる優秀なディレクターが数人いますので、いろんな技法が使えて、テイストを変えられるのも当社の強みです。

―― こうした映像作品、例えばゲームのオープニング映像の場合は、どんなソフトを使ってどのように作られるのですか? 

佐藤氏 劇中に登場するキャラクターなどは素材としてクライアントさんから提供いただきます。その素材をもとにAdobe After Effects CCでVコンテ(キャラクターをどのように配置してどう動かすか全体の流れが分かる簡易映像)を作ります。そこでいったんクライアント側の確認を取り、フィードバックをいただいた後で本制作に入ります。使うソフトはAdobe After Effects CCと3ds Maxがメインですが、制作する素材によって他のソフトを使うこともあります。

「ソードアートオンライン・フェイタルバレット」のオープニング映像
クライアントから提供されたキャラクターなどの素材を元に、背景やエフェクトなどを加え映像を制作する

―― 良い作品を作るために重要なことは何だと思いますか?

佐藤氏 人に関していえば、日々のインプットですね。クライアントの希望はさまざまで、依頼を受けてから対応するというのでは遅いんですね。音楽、美術品、建築物、その他身の回りのものまで、デザインは全てに関係してきます。ディレクターになれる人というのは、日頃からいろいろなことに興味を持って、アンテナを張って、知識や表現の引き出しを増やしておける人ですね。

―― 人以外の要素は?

佐藤氏 制作に使うワークステーションの性能も重要です。多少スペックが低いマシンでも使えないことはないのですが、そうすると無意識的に、そのマシンでストレスなくできることしかやらなくなってくるんですね。難しい計算が必要な処理を避けたり、無難な表現に落ち着いてしまったりしがちになります。逆に処理性能が高ければ、新しい手法や表現に挑戦することもできるようになります。

マウンテンスタジオのWebページには代表作の一部が掲載されており、クリックするとYouTubeやWebページに飛ぶようになっている
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年4月6日