満を持して誕生した「The Note PC」=dynabook Gシリーズの魅力(1/3 ページ)

2019年6月で誕生から30周年を迎える「Dynabook」。2019年1月1日に社名を「Dynabook」に改め、装いも新たに船出をした同社だが、その記念モデルの出来栄えはどうなのだろうか。30年の歩みを振り返りつつ、チェックした。

» 2019年06月24日 10時00分 公開
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 ノートPCの代名詞ともなった「dynabook」ブランドは、東芝時代の1989年に登場した初代「DynaBook J-3100 SS001」から数えて2019年で30周年を迎える。

 2019年1月1日には社名を「東芝クライアントソリューション」から「Dynabook」に変更し、新しいスタートを切ったが、ここではdynabookブランドの歴史を振り返りつつ、30周年記念モデルとしてリリースされた「dynabook G」シリーズの魅力を詳しく見ていこう。

Dynabook 2019年に社名を「Dynabook株式会社」に改めた

今へと続くノートPCのイメージを確立した初代「DynaBook」

 dynabook(当初の表記はDynaBook)ブランドの初代製品は、1989年にDynabook株式会社の前身である東芝から発売されたDynaBook J-3100SSだ。ボディーは310(幅)×254(奥行き)×44(厚さ)mmのA4ファイルサイズで、重量は約2.7kg。厚さと重さ以外は現代のモバイルノートPCとさほど変わらない。ブックスタイルの形状で登場した同機のスペックは、CPUが80C86 10MHz、メモリがRAM 640KB+896KB、3.5インチFDDを内蔵して、バッテリー駆動時間は約2.5時だった。

Dynabook 初代DynaBookこと「DynaBook J-3100SS」。現代まで続くノートPCのイメージを確立した

 当時、F1レーサーで話題を集めていた鈴木亜久里氏を起用したCMも大いに反響を呼んだ。世界各国を舞台に活躍し、精悍(せいかん)さとさわやかさを兼ね備えたルックスを持つ若きF1レーサーは、まさにDynaBookのイメージにピッタリだった。シュッとしたスーツに身を包んだ鈴木氏がJ-3100SSを小脇に抱えてさっそうと闊歩(かっぽ)し、航空機の機内や空港ラウンジで活用する姿に憧れを抱いたビジネスパーソンや学生も多いのではないだろうか。

 「DynaBook」というブランド名は、アラン・ケイ博士が提唱した「ダイナブック構想」に由来して生まれた。同博士は、巨大なコンピューターを共有して使うことが当然であった時代に、個人利用における可能性をいちはやく見い出していたことから「パーソナルコンピュータの父」と呼ばれるが、それに由来して生まれたこのDynaBook初代機もまた、現代まで続くノートPCのイメージを確立、定着させた名作といっても過言ではないだろう。

Dynabook こちらはDynaBookの前身となる世界初のラップトップPC「T1100」(1985年)の姿

技術力と開発力でノートPC市場をリード

 その後も、東芝およびDynaBookブランドは、高い開発力でノートPC市場をリードしていく。1992年に256色TFTカラー液晶を搭載した「DynaBook 486-XS」、1994年にはFDDを内蔵しながら1.95kgを実現した「DynaBook SS433」を発表。ノートPCの中でも携帯性にフォーカスした「サブノート」と呼ばれる新ジャンルを確立した。

 さらに1996年にはWindows 95を搭載しながらわずか840gの「Libretto 20」を発表し、「ミニノート」という新カテゴリーを生み出す。1998年の「Dynabook SS3000」は、当時の世界最薄で厚さ19.8mm、重量は約1.19kgを実現。いわゆる「銀パソ」ブームの主力の一角として活躍した。初代DynaBookから10年足らずでの怒濤(どとう)の進化には驚くばかりだ。なお、DynaBookブランドの表記は、2003年から「dynabook」へと改められる。

Dynabook dynabookブランド30年の歩み

 その後も、オーディオやビジュアルの向上にフォーカスしたQosmioで「テレパソ」市場を盛り上げた他、Librettoでは2画面PC「libretto W100」(2010年)など先進的なチャレンジを続ける一方、正統派モバイルPCとして「dynabook SSシリーズ」の完成度を磨き上げていく。

 特に2007年に商品化されたdynabook SS RX1は、当時の世界最薄最軽量(東芝調べ)ボディーに64GB SSDを搭載。薄型軽量に加えて、軽快なレスポンス、長時間バッテリー駆動、高い堅牢(けんろう)性を兼ね備えた「True Mobility(真のモバイルノートPC)」として、ビジネスユーザーの強い支持を獲得した。その後のビジネスモバイルのあるべき姿、方向性を示した名作といえる。

Dynabook 2007年に発表された「dynabook SS RX1」はCore 2 Duo 7500U、64GBのSSDを搭載。最軽量モデルで約848gという軽さを実現した
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提供:Dynabook株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年6月30日

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