ベンチマークテストの結果を見よう。評価機のスペックは、CPUがCore i7-8565U、メモリが16GB、グラフィックス機能がIntel UHD Graphics 620、ストレージが512GB SSD(SATA)、OSが64bit版Windows 10 Home(1903)という内容だ。
まずPCMark 10のバッテリーテスト(PCMark 10/Modern Office Battery Life)の結果を見てほしい。これはビデオチャットやWebブラウジング、テキスト編集といったPCの基本的な作業内容と、一定時間のアイドルタイムを挟みながら繰り返し、バッテリー駆動時間を計測する内容だ。
結果は、バッテリー残量が残り20%になるまでの駆動時間が8時間4分、パフォーマンススコアが6343だった。比較対象として、約4年前に購入したモバイルノートPC(ThinkPad X250:Core i5-5300U、メモリ8GB、250GB SSD、バッテリー実容量約37Wh)のスコアを掲載した。
こちらは同じく残り20%までの駆動時間が4時間54分、パフォーマンススコアが4366にとどまった。パフォーマンス、バッテリー駆動時間ともに旧世代のモバイルノートPCから大きく飛躍していることが分かる。
その他のベンチマークテストのスコアも掲載しよう。
CINEBENCH R15のスコアは432だ。TDP 15WのCore i7-8565Uをファンレス運用しているため、CPUのポテンシャルの上限まで使い切るようなスコアではないのだが、デュアルコアCPUとは明らかに一線を画す、クアッドコアCPUならではのハイパフォーマンスは発揮できている。
それでいながら、発熱もうまく処理されている。PCMark 10を実行し、終了直前でサーモグラフィーを撮影した。発熱はボディー底面、奥のヒンジ近くが中心だ。底面は最大44度とある程度高温になるものの、高負荷をかけている最中でもよく手が触れるパームレストやキーボードのホームポジションに、不快な熱はほとんど伝わってこない。
タブレットスタイルでここまでの高い負荷をかける運用は考えにくい上、手に持つ時に底面は隠れる。実際、タブレットスタイルでしばらく使っていても不快な熱を感じる場面は全くなかった。
テストの結果を見ると、優れたパフォーマンスと長時間のバッテリー動作、そしてファンレスの静音性、発熱の処理、いずれもが素晴らしく、見事なバランスでまとめられているのが分かる。
メモリやSSD容量にも余裕があるため、ベンチマークテストの結果だけでは見えにくい運用面で不満が出てくることもないだろう。液晶ディスプレイの見やすさ、キーボードやペンの使い勝手も欠点は感じられず、完成度が非常に高い見事な仕上がりだ。
マウスコンピューターの直販サイトでの販売価格は、64bit版Windows 10 Home込みで13万9800円、Microsoft Office Personal 2019バンドルモデルでは15万8800円(いずれも税別)だ。
内容を考えると、これはまさにバーゲン価格に近く、2in1コンバーチブルPCの決定版といっても過言ではない。実際、発売以来大好評でしばらく入荷待ちとなっていたが、在庫も復活しているので同社のWebサイトのチェックをお勧めする。
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提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年7月18日