レノボ・ジャパンのモバイルワークステーション「ThinkPad P」シリーズがラインアップを一新、性能や機能面で大きくパワーアップした。「ものづくり」の現場を支える頼もしい相棒としてだけでなく、働き方改革を支援するパワフルなPCとしてビジネスパーソンも注目の内容に仕上がっている。その魅力に迫る。
レノボのモバイルワークステーション「ThinkPad P」シリーズが、ラインアップを一新した。最新世代のCPUやGPUを始め、有機ELディスプレイにWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)など先進機能を備えたモデルも登場。日本市場を強く意識した14型モデルを新たに加えるなど、従来以上に魅力的なシリーズに仕上がっている。
働き方改革として「時と場所に縛られない働き方」が推進される中、CADやCAE、BIM/CIMといった専門ツールを使って開発や設計を行う現場でも「エンジニアにも働き方改革をもたらす」べく、モバイルワークステーションが注目を集めているが、新しいThinkPad Pシリーズは、まさにそのニーズにジャストミートするモデルを取りそろえている。注目モデルを中心に紹介していこう。
レノボ・ジャパンでは、ワークステーション事業を継承した旧IBM時代から、米ノースカロライナ州ラーレーの研究所と日本の横浜市にある大和研究所の2拠点で開発を続けている。
この両研究所がノウハウを共有し、シナジー効果を生み出し、商品価値向上と品質向上に取り組んでいる。特に、いかにして故障率を低下させるか、そして故障時にもすぐ対応できるかといった事業継続性とダウンタイムの最小化にこだわっている。
具体的には、ハードウェアの堅牢(けんろう)性を確保するとともに、放熱設計を徹底的に追求。静音性に配慮しつつ冷却性能を高めてCPUパフォーマンスを最大限に引き出すとともに、システム高負荷時の温度を低く維持し、長期間の利用にへこたれない耐久性向上を図っている。
また、万が一の故障時への迅速な対応のために、簡単にパーツ交換をできる保守のしやすさ、日本人によるコールセンターを完備するなど、サポート体制にも力を入れている。
ThinkPad Pシリーズでは、一部のモデルを除いてNVIDIAのプロフェッショナル向けGPUであるNVIDIA Quadro GPUを搭載している。開発、設計の現場で使われる専門ツールのベンダーによる「ISV(Independent Software Vendor)認証」を取得しており、確実な互換性、動作安定性、描画の正確な再現性を備えている。
認証データは、OSやアプリケーション、ドライバのバージョンのマトリックスで個別にテストかつ管理されており、仮にトラブルがあった際も、それがソフトウェア的な互換性の問題なのか、ハードウェアの故障なのかなど迅速に問題の切り分けができる。
早速、最新のThinkPad Pシリーズ各モデルを細かく見ていこう。
ThinkPad P43s
ThinkPad P43sは、新たにラインアップに加わった14型液晶ディスプレイ搭載モデルだ。14型ならではのコンパクトなボディーで、重量は約1.47kgとISV認証取得のモバイルワークステーションとしては最軽量クラスで携帯性に優れる。取引先や関連会社との間を電車移動することが多い日本市場では、一般的なビジネスバッグに収まる14型サイズは大いに歓迎されるだろう。
CPUは開発コードネーム「Whiskey Lake-U」こと第8世代のCoreプロセッサだ。TDP 15WのUシリーズのCore iは、第7世代まではデュアルコアだったためワークステーションとしては力不足だったが、第8世代以降はコア倍増でクアッドコアとなり大幅にパワーアップ。メモリは最大48GBまで、ストレージは最大2TBまでのPCI Express SSDを搭載できるため、部品点数の多いCADや解析、製造や土木建築、映像編集のクリエイターなどにも対応できる性能を持つ。
工業用ドローンなどで撮影したデータを、屋外で確認したい場合などで真価を発揮してくれるモデルだ。技術の進歩を携帯性方向に生かした貴重な選択肢の1つといえる。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年8月22日