ThinkPad P53
ThinkPad P53は、15型ディスプレイを搭載した高性能モバイルワークステーションだ。ThinkPad P52の後継となる製品だが、スペックが全面的に強化されている。
GPUは、NVIDIA Quadro RTXシリーズを採用し、他社に先駆けて最新かつ最上位のNVIDIA Quadro RTX 5000も選択できる。15型の薄型ボディーに高発熱のRTX 5000を実用レベルで実装できるのは、Lenovoの卓絶した冷却技術ゆえだろう。
CPUはIntel最新の第9世代CoreプロセッサおよびXeonプロセッサを採用する。最大8コア16スレッド(Core i9の場合)というパワフルなCPUも搭載可能だ。メモリは最大128GB(ECC/Non-ECC両対応)、ストレージは最大で6TBのPCI Express SSDを選べる。CADや映像編集はもちろん、解析やAI開発、VRなど本格的な作業にも対応できる。
特に医療現場に求められる高精細かつ高解像度の画像処理、VRを使ったナビゲーションシステムや読影支援など、高い信頼性と高速な処理が求められる現場には欠かせないモデルといえるだろう。
液晶ディスプレイの強化も大きなトピックだ。フルHD(1920×1080ピクセル)と4K(3840×2160ピクセル)の画面解像度、輝度やサポート色域が異なる選択肢を用意しているが、特に注目したいのが、4K/Dolby Vision(HDR)対応のOLED(Organic Light Emitting Diode=有機EL)ディスプレイだ。
液晶をバックライトのシャッターとして利用する液晶ディスプレイに対し、有機ELディスプレイは素子自体が発光するため、引き締まった黒(True Black)の表現など、発色/パフォーマンスともに大きな優位性がある。
色域も映像業界の標準であるDCI-P3を100%カバーし、工場で1台1台調整して出荷する「ファクトリー・キャリブレーション」もオプションで選べる(4K UHDパネルのみ対応)。キャリブレーションデータはLenovoのクラウドに保存され、アプリケーションを立ち上げてデータをダウンロードすることで、いつでも出荷時の発色に調整できる。HDR規格であるDolby Visionにも対応し、HDRコンテンツの作成もスムーズにこなせるのも見逃せない。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LANを標準装備。本体MACアドレスによる個体管理が可能で、セキュリティ上の理由で有線LANが必要な企業にはありがたい。無線LANは、新たにWi-Fi 6にも対応する。Wi-Fi 6は電波が高密度で行き交う環境でのスループットを向上させる仕組みが取り入れられており、実効性能の大きな向上が期待できる。
さらにWWAN機能(LTE-Advanced、最大450Mbps)も選択可能だ。Wi-Fi環境がなくとも、LTE(または3G)の電波が届く場所ならどこでも即座にインターネットに接続できるのは、働き方改革で欠かせない要素だ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年8月22日