ThinkPad P53s
前モデルThinkPad P52sの後継機が、15型の液晶ディスプレイを備えたThinkPad P53sだ。重量は先代の約1.99kgから約1.75kgまで軽量化された。
CPUは開発コードネーム「Whiskey Lake-U」こと第8世代Coreプロセッサにアップデートされ、電力効率が改善されたことからバッテリー容量を減らし、約12%の軽量化が可能になった。バッテリー駆動時間も最大で約17.3時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver.2.0による公称値)と十分な駆動時間を維持している。テンキーを標準で装備しており、CADなどで寸法や座標といった数値入力を多用する用途でも使いやすい。
液晶ディスプレイも強化され、フルHD対応液晶ディスプレイに加え、Dolby Vision HDR対応の4K液晶ディスプレイも選択可能になっている。ビジュアルエフェクトやアニメーションを多用するゲーム開発などでも力を発揮してくれるモデルだ。
ThinkPad P1(Gen2)
ThinkPad P1(Gen2)は、重量約1.7kgの軽量ボディーながら、パワフルなメニーコアCPUを搭載するプレミアムなフラッグシップモデルだ。GPUはNVIDIA Quadro RTXシリーズのT2000/T1000(Turing世代)を搭載する(CPU内蔵GPUも選択可)。
Intelと共同で、CPU温度がしきい値に達するまで高クロックを最大限維持するDPTF(Dynamic Platform and Thermal Framework)のパラメーターを独自チューニングすることにより、最大40%のパフォーマンス向上を実現しているのも見逃せない。これにより、製品設計やエンジニアリングシミュレーションといった強力なCAD、CAEアプリケーションも快適に扱える。
ディスプレイは4K/Dolby Vision対応の有機EL(OLED)の他、IPSの4KやフルHDの液晶ディスプレイが用意され、4Kパネルはファクトリー・キャリブレーションにもオプションで対応する。上下の音像位置まで再現しうるDolby Atmos対応スピーカーシステム、Wi-Fi 6対応の無線LANなどその他のスペックも先進的な内容だ。
膨大で複雑なデータ処理だけでなく、グラフィカルなワークフローに対応できるのはもちろん、テレワークによる働き方改革で求められる高性能かつ可搬性に優れていること、画面サイズが広く、目を引くデザイン性などを高いレベルでまとめたモデルとして、右に出るものはないといえるだろう。
以上、駆け足でThinkPad Pシリーズのラインアップを見てきたが、多彩なバリエーションを用意することで、さまざまな「ものづくり」の現場を支えるプロの仕様にしっかりと応えているのが分かる。
優れた性能や機能を提供するだけでなく、働く現場の動きを止めないこだわりもThinkPadブランドならではだ。例えば、Quadro T1000以上の高い熱源となるGPUを搭載可能な機種では、CPU側とGPU側それぞれに取り付けられたファンのヒートパイプを連結・共用することで効率的な冷却を目指した「FLEX Performance Cooling」を導入。高いパフォーマンスを維持しつつ静音性や故障の低減、さらには片方の冷却ファンが壊れてもシステムを動作させる冗長性を兼ね備える。
働き方改革の重要ポイントとなるモバイルワークを支える頼もしいワークステーションとして、新型ThinkPad Pシリーズをぜひチェックしてほしい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年8月22日