これまでさまざまなチェックポイントを見てきたが、最後に具体的な製品で、どれだけ違うかを確認してみよう。最新PCの例としては、日本HPのモバイルPCの中から「HP Elitebook 830 G5」を取り上げている。
多彩なカスタマイズが可能だが、ここではWWAN(LTE-Advanced)対応のミドルクラスモデル(4WZ04PA#ABJ)をピックアップした。直販サイトでの販売価格は、13万9800円(税抜)、比較対象は2014年に似たような価格帯で販売されていた典型的なモバイルPCだ。
最新PCと2014年発売モバイルPCの仕様比較 | |||
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項目 | 2014年発売のモバイルPC | HP Elitebook 830 G5 | 違いと効果 |
CPU | Core i5-4300U(2コア4スレッド、1.9〜2.9GHz) | Core i5-8250U(4コア8スレッド、1.6〜3.4GHz) | コア倍増、周波数向上で最大性能は2倍以上に。写真や動画の編集などもこなせるパワフルな処理性能で、複数アプリ利用時に遅くなりにくい |
メモリ | 4GB(最大8GB) | 8GB(最大32GB) | 標準で2倍、最大では4倍に。複数アプリ利用時に遅くなりにくい |
ストレージ | HDD 500GB | SSD 256GB PCI Express 3.0x4(NVMe) | HDDとSSDでは、OS起動やスリープからの復帰、アプリの起動など基本操作の使用感に天と地ほどの違いがある |
グラフィックス | CPU内蔵(Intel HD Graphics 4400) | CPU内蔵(Intel UHD Graphics 620) | 性能が大幅向上。オフィスアプリなどもGPU性能を積極的に活用できる仕組み(Open CLなど)に対応しているためグラフ描画、動画再生が快適に |
サウンド | ステレオスピーカー、デジタルマイク、DOLBY ADVANCED AUDIO v2対応 | Bang & Olufsenステレオスピーカー、トリプルマイク(ノイズキャンセル対応) | 会議に便利な360度対応マイク、双方向ノイズキャンセル機能搭載でテレワークがスムーズに |
画面 | 12.5型(TN液晶) 1366×768ピクセル | 13.3型(IPS液晶) 1920×1080ピクセル | 一覧性が向上し、作業しやすい。視野角が広く視認性も大幅に向上 |
主なインタフェース | MiniDisplayPort、USB 3.0×2、ヘッドフォン/マイク兼用、SDメモリーカード | HDMI、USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3対応)、USB 3.0×2、ヘッドフォン/マイク兼用 | ケーブル1本でディスプレイ出力、充電、周辺機器(ドッキングステーション)接続ができるスマートな運用に対応。Thunderbolt 3対応超高速周辺機器が利用可能 |
通信 | 1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11n対応無線LAN、Bluetooth 4.0 | LTE-Advanced対応無線WAN(SIMフリー)、IEEE802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、1000BASE-T対応有線LAN | SIMフリーのWWAN無線LANが大幅高速化 |
セキュリティ | セキュリティロック・スロット、指紋センサー | セキュリティロック・スロット、顔認証IRカメラ、指紋センサー、HP SureView、HP SureClickなど | 指紋よりさらに便利な顔認証対応に加え、のぞき見防止や独自のマルウェア対策ツールも完備 |
重量 | 約1.46kg | 約1.33kg | より軽量に |
バッテリー駆動時間 | 約10.3時間 | 約13.7時間 | より長時間駆動が可能に |
並べて見るとメリットは歴然だ。パワフルな処理性能を筆頭に、見やすい液晶ディスプレイ、充実のマイクやスピーカー機能と生産性向上に大きく貢献してくれる。もちろん、Thunderbolt 3対応で将来性も有望だ。アルミニウム合金から削り出して作り上げた優れたデザイン性のボディーは、モチベーションアップにも大きく貢献してくれるだろう。
手持ちのPCが古かったり、Windows 7搭載PCを利用したりしているならば、ぜひ最新モデルに触れてほしい。日本HPのビジネスPCは価格やパフォーマンス、用途に応じて豊富なモデルが用意されている。上記のポイントごとにチェックしていけば、おのずと最適なPCが見つけられるはずだ。
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提供:株式会社日本HP
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年8月29日