これは画面革命だ! 有機ELディスプレイ搭載のハイパフォーマンスノートPCを試す(2/3 ページ)

» 2019年09月24日 14時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

Thunderbolt 3、UHS-II対応スロットを標準装備

 インタフェースも、きっちりとクリエイティブ仕様に仕上がっている。ゲーミングPCでは、さほど高速インタフェースの需要は高くないが、動画や静止画のRAWデータはファイルサイズが非常に大きい。本格的にクリエイティブ作業に取り組むならば、外付け高速ストレージの活用は必須になるだけに重要だ。ペンタブレットや外部のコントローラーを接続することも考慮すればUSBの速度、数ともに多い方がいい。

 その点、本製品は文句のない内容だ。ディスプレイ出力に対応して最大40Gbpsで通信ができるThunderbolt 3の他、USB 3.1 Type-C(ディスプレイ出力対応)、さらに3基のUSB 3.0(Type-A)も合わせて、合計で5基のUSBポートを装備する。ディスプレイ出力としては、HDMI、Mini DisplayPortも搭載している。

 また、前面にはフルサイズのSDメモリーカードスロットを装備する。高速規格のUHS-IIに対応しており、データ取り込みが高速に行える。

 UHS-IIに関しては、カメラ側の対応が順調に進んでいる一方、一般的なPCやゲーミングPCでは対応例が少ないだけに、貴重な存在だ。クリエイターPCならではの要素といえる。

 通信機能は、1000BASE-T対応有線LAN、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN(最大433Mbps)、Bluetooth 5.0に対応する。また画面の上ベゼルには約100万画素のWebカメラも装備している。

DAIV-NG5820 左側面。手前側から、ヘッドフォン(ヘッドセット共用)、マイク(S/P DIF出力共用)、USB 3.0端子がある。排気口の奥にセキュリティロック・ポートを用意する
DAIV-NG5820 右側面。Thunderbolt 3(USB 3.1 Gen.2兼用)とUSB 3.0端子がある
DAIV-NG5820 前面にSDメモリーカードスロット(SDXC対応)を装備。デジタルカメラ側で対応が進む高速規格のUHS-IIに対応し、データ取り込みに便利だ
DAIV-NG5820 背面部。左から有線LAN、HDMI、Mini DisplayPort、USB 3.1 Type-C(ディスプレイ出力対応)、USB 3.0、DC入力(ACアダプター)の各端子を搭載する
DAIV-NG5820 UHS-II対応SDXCメモリーカード(SanDisk Extreme PRO 128GB)のベンチマークテスト結果。UHS-I(104MB/s)の理論上限速度を大きく超えるスコアをマークしている

6コア12スレッドのパワフルなCPUを採用

 CPUには、第9世代CoreシリーズのCore i7-9750Hを搭載する。現行のクリエイティブノートPCやゲーミングノートPCで定番的に搭載されているCore i7-8750Hの後継にあたる最新の6コア12スレッドのCPUだ。

 6コア12スレッドといえば、2〜3年前まではウルトラハイエンドクラスのデスクトップPCでしか使えなかった。写真編集や動画編集では、CPUのコアやスレッド数が性能に直結しやすい傾向があるだけにアドバンテージは大きい。もちろん、ビジネスやゲーム含め、さまざまな用途を快適にこなせる。

 特に最新の第9世代では従来よりさらに動作周波数が向上し、シングルスレッド性能、マルチスレッド性能ともに高速化されている。

DAIV-NG5820 CPUにはCore i7-9750Hを搭載。従来のCore i7-8750Hに代わり、最新のハイパフォーマンスPCで数多く採用されているCPUだ

NVIDIA GeForce RTX 2060の搭載はクリエイティブ用途でも強み

 GPUは、NVIDIAのGeForce RTX 2060を搭載している。新しいTuringアーキテクチャを採用した最新のCUDAコアに、AI演算用のTensorコア、レイトレーシング用のRTコアを統合しており、従来のゲームをより快適にプレイできる描画性能に加えて、リアルタイムレイトレーシングやAIを活用した高画質技術「DLSS(Deep Learning Super-Sampling)」など、最新のグラフィックス表現において大きなアドバンテージがある。

 NVIDIAの最新GPUの搭載はクリエイティブ面でもメリットは大きい。最近のクリエイティブツールはGPU性能を積極的に活用するようになっており、ズームや回転、ブラシ利用時のプレビュー、フィルター処理、レンダリングなどをGPUで高速化できる。

 また、以前からクリエイティブ用途で実績があるNVIDIAも、コンシューマー向けGPUでもクリエイティブ訴求を強く意識し、開発キットを提供するとともにクリエイティブに最適化したNVIDIA Studioドライバーを提供する「NVIDIA Studio」を展開しており、より積極的な活用を促している。

 もちろん、現状でのクリエイティブ用途でのGPUの優先順位はゲームほどではない。アプリケーションにもよるので一概にはいえないが、例えば、ビデオ編集のAdobe Premiere Pro CC、写真編集のAdobe Photoshop CC、Lightroom Classic CCといった定番ツールを快適に使う上で、求められるGPU性能はさほど高くなく、ハイエンドGPUの価格に見合うほどの効果がある場面は少数だ。

 CPUがハイエンドのCore i7-9750H、GPUはミドルレンジのGeForce RTX 2060という本製品の構成は、多くのクリエイターにジャストフィットする組み合わせだろう。

DAIV-NG5820 GPUにはGeForce RTX 2060を搭載。グラフィックスメモリは6GBで、RTコアやTensorコアも今後クリエイティブ活用されることが期待されるだけに、最新GPUの恩恵は少なくない
DAIV-NG5820 Adobe Photoshop CCではズーム/パン、回転などのプレビュー、フィルター処理などをGPUで高速化できる

高い拡張性と柔軟なBTOも魅力

 メモリは、標準でPC4-19200S SO-DIMMを16GB(8GB×2枚)搭載する。メモリの容量はクリエイティブワークの快適さに直結するので、本格的に取り組むつもりならば、BTOで32GB(16GB×2)の構成を選択した方がよいだろう。

 特筆できるのは、ストレージの柔軟性と拡張性だ。ボディーには2基のM.2ソケットに加えて、2.5インチベイも用意されており、最大3基のストレージが搭載可能だ。SSDのみで最大4TBの構成も選択できる。

 大容量の動画素材やRAWデータを扱うクリエイティブ用途にはこうした柔軟性の高さはうれしい。なお、標準状態ではPCI Express SSDと1TBのHDDを搭載するデュアル構成となっている。

DAIV-NG5820 ストレージはM.2タイプを2基、2.5インチタイプを1基、最大で3基を搭載できる。評価機のSSDはWestern DigitalのPC SN520(NVMe)だった
DAIV-NG5820 CrystalDiskMark 6.0.2(ひよひよ氏・作)のスコア

 次のページでは、ベンチマークテストで本機が持つ性能を確認する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年9月30日