デジタルトランスフォーメーションを目指す中小企業インフラの「コア」に――「QNAP QGD-1600P」で構築する2Uシステム(1/3 ページ)

昨今叫ばれる「デジタルトランスフォーメーション(DX)」。特に中小企業では対応がなかなか難しい面もある……が、QNAPのインテリジェントエッジPoEスイッチ「QGD-1600P」を使えばコストを抑えつつ適切な対応が可能だ。

» 2019年11月11日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
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 現代のビジネスにおいて、デジタルトランスフォーメーション(DX)は欠かせない。これなくして成功はあり得ないと言っても過言ではない。

 しかし、DXは1つの施策で終わるものではなく、継続的な環境整備と企業内改革で実現していくもの。予算上の制約が多い中小企業では「必要性は感じているけれど、なにから始めればいいのか分からない」ということも多いのではないだろうか。

 そんな企業にお勧めなのが、QNAPの新製品「QGD-1600P」だ。

デジタルトランスフォーメーションに求められるもの

 経済産業省のまとめた「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」は、「DX推進のための経営のあり方、仕組み」と「DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築」の大きく2つから構成されている。後者については「体制・仕組み」「実行プロセス」とさらに2つに細分化されている。

 詳細についてはガイドラインを参照してもらいたいが、重要な項目としては「全社横断的なデータ活用などのシステム間連携」「変化への追従力」などがある。これらに対する1つの解法がデータの集約による一元管理、そして仮想化技術を使った迅速な変化への対応だ。

 しかし、一元管理や仮想化技術の適用には、拡張性とパフォーマンスに優れたネットワークストレージと、部署や拠点などの新設・統合・拡大・廃止などに迅速かつ柔軟に対応できるネットワーク管理機能が必要となる。

デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン 経済産業省のまとめた「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」

 「必要だ」というのは簡単だが、これを実現しようとすると、単に機器の購入費だけでなく、保守費や構成管理のコスト、さらに各機器の管理技術の習得コスト……というふうに、コスト面で大きな影響がおよんでしまう。

 QGD-1600Pは、これらの問題を解決してくれる、「インテリジェントエッジPoEスイッチ」で、「QNAPガーディアンシリーズ」のローンチモデルでもある。

製品群 上からワイヤレスアダプターQWA-AC2600、QGD-1600P、エンクロージャーTR-004U

「インテリジェントエッジPoEスイッチ」って何?

 インテリジェントエッジPoEスイッチという言葉の意味する所がピンとこない人も多いだろう。QNAPがもともとNASメーカーであることから、単に「ラックマウントNASのボディーにスイッチを収めた“ニコイチ”製品」と思われるかもしれない。

 だが実際は、QNAPの洗練されたインタフェースとパワフルなプロセッサによって、高度に統合されたデジタル基盤を1台で実現した今までに例のない新世代の機器となっている。

 QGD-1600Pをざっくりと紹介すると、「従業員50〜60人規模の中小企業や、大企業の部門単位で使うのに最適なオールインワンネットワーク機器」で、以下の3つの特徴を備えている。

  • 「エッジスイッチ」「NAS」「コンピューティング」の統合
  • 全16ポートがPoE(Power Over Ethernet)対応
  • 仮想化対応

 これらの特徴を、1つずつ見ていこう。

「エッジスイッチ」「NAS」「コンピューティング」の統合

 QGD-1600Pは、大きく分けてNAS機能を持つ「ホスト部分」と「スイッチ部分」から成る。

 ホスト部分のCPUはIntelの「Celeron J4115」(1.5G〜2.5GHz、4コア4スレッド)で、メインメモリは4GBもしくは8GBを搭載し、内部に2基のSerial ATAベイ(6Gbps対応)を持つ。

 Serial ATAベイに2.5インチのHDDまたはSSDを装着し、QNAPの独自OS「QTS」をインストールすれば、同社の「TurboNASシリーズ」と同様にNAS機能はもちろん、さまざまなサービスやアプリケーションを利用可能だ。

 スイッチ部分は、全16ポートからなるインテリジェントPoEスイッチで、うち2つのポートはSFP(Small Form-factor Pluggable:光トランシーバ)にも対応している。ホスト用とは別に、Microsemiの「VSC7425」プロセッサを搭載しているため、NAS(ホスト部分)の負荷が高くなってもスイッチ部分は影響を受けないというメリットがある。管理用に、独立したホスト用Ethernetポートも備えている。

 本体の右端には、パワーボタンとリセットボタンがある。パワーボタンはホスト部用のもので、リセットボタンはホスト部分とスイッチ部分で個別に付いている。そのため、QTSのバージョンアップのためにホスト部分だけを再起動またはシャットダウンする、といったことも可能だ。

 ホスト部分に比べて、スイッチ部分はインフラの基盤としてより高い可用性を求められる。ホストとスイッチを独立して運用できることは重要だ。

フロントパネル QGD-1600Pのフロントパネル。右端にホスト部分用のパワーボタン、独立したリセットスイッチがある。16ポートのPoEスイッチ(うち2ポートはSFP兼用)、管理用Ethernetポートとは別に、ローカル操作用のHDMI出力端子、USB3.0端子、USB 2.0端子×2も備えている
内部のSATAベイ 内部には2.5インチベイが用意されており、Serial ATAのHDDまたはSSDを2基搭載可能

 スイッチ部分を司る「QSS(QNAPスイッチシステム)」は、QTSからも設定や状況を確認できる。実際の所、QTSを導入することでQGD-1600Pは真価を発揮すると言っても過言ではない。

 QTS上で動作する「QuNetSwitch」からはスイッチ部分の各種L2ネットワーク設定、PoE制御や状況の確認などを行える。

 先述の通り、QGD-1600Pには管理用のホストポートも用意されている。QTSにアクセスする場合は、このポートにPCを接続する。QTSの画面はTurboNASシリーズと同様なので、QNAP製品を使ったことがあれば迷わず操作できるだろう。

ホストポートからQTSにアクセス ホストポートに接続したPCからQTSにアクセス。TurboNASシリーズと全く同じ画面が表示される
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提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2019年11月20日